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後世に残したい匠の技。宮大工。

日本の木造建築の匠、宮大工の技に注目してください。

更新日: 2015年03月28日

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takatukiさん

桐たんすの起源は宮大工

桐たんすの製造が始まったのは江戸時代以降です。
寺社の建立をしていた宮大工がその高い木工技術を活かし桐たんすを作りはじめました。
関東では日光東照宮造営のため京都から集められた宮大工がその後もこの地に住み続け街道沿いで桐たんすを作っていました。

■宮大工とは。

宮大工とは、お寺や神社、おみこしなど、日本古来の木造建築を手がける大工の事です。材料は大きく高価な木材が多く、新築工事だけではなく貴重な文化財の解体修理も受け持つ、責任の重い仕事です。

日本の宮大工の歴史は飛鳥時代に朝鮮から来た慧滋〔えじ〕と慧聡〔えそう〕という僧侶が飛鳥寺を建てた事に始まります。

飛鳥寺は588年に百済から仏舎利(遺骨)が献じられたことにより、蘇我馬子が寺院建立を発願し、596年に創建された日本最初の本格的な寺院。法興寺・元興寺ともよばれた。現在は安居院(あんごいん)と呼ばれている。

※仏舎利とはお釈迦様の遺骨の一部。

■宮大工は地震に備えて、耐震構造を確立していた。

日本は世界的に見ても地震大国です。したがって日本の建造物には地震の揺れに耐え得る工夫が施されています。

昔の宮大工は、釘をほとんど使わずに建物を建てていました。これは木に釘を打ち付けるよりも木を組み合わせた方が、地震などの自然災害に耐え得る耐震性をもっていたからです。

釘を使わない伝統的な木組みの技術の一例

礎石〔そせき〕」という石を建造物の土台にしてその上に柱を立てていましたす。こうすることによって地震の揺れに対する反発を抑え建物の崩壊を防ぐ事ができます。また地面から木材に湿気が吸い上がるのを防ぎ、木材を腐りにくくする工夫でもあります。

■宮大工の社会的貢献。

宮大工は国宝や重要文化財になっている古い建物の修理や、寺社の建設を手掛ける専門的な技術をもった大工のことです。

国宝に指定されている東照宮(日光東照宮)。

国宝に指定されている雪化粧の清水寺。

伝統的な建築物の屋根や柱、梁〔はり〕などは複雑な形や曲線が多く、高度な技術が必要です。その技術は文化財保存のために必要な技術として国から「選定保存技術」に指定されています。

宮大工のほとんどは「渡り大工」と言われ、ひとつの地域に留まって大工仕事をするのではなく、各地の文化財を渡り歩いて修理をします。

■宮大工の具体的な技術。

○継手

腰掛鎌継ぎ

主に土台や桁の継手
下木を上木で押さえつけるように組む

台持ち継ぎ

土台や桁、小屋梁等で使われる手法

追掛け大栓継ぎ

土台で多く用いる
腰掛鎌継ぎよりも加工が複雑な分、強度は高い
上木を横からスライドさせてはめ合わせる

腰入れ目違い鎌継ぎ

上木に、木のねじれを防止する「ねじれ止め」が施されているのが特徴
形状が複雑な継手で、手刻みならではの手法

大栓継ぎ

梁を太い硬木で固定して納める手法
大変高い大工技術と精度が要求される

○仕口

兜蟻掛け

小屋梁で使われる手法
右写真では、木口上部の斜めに入れた刻み部分に垂木、下部に軒桁が納まる

大入れ蟻掛け

小屋梁で使われる手法
右写真では、木口上部の斜めに入れた刻み部分に垂木、下部に軒桁が納まる

○彫刻

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