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子供が蹴ったボールで親の責任なしの判断…問われた「監督義務者」の責任とは?

子供(小6の男児)が蹴ったサッカーボールをよけようとしてオートバイのお年寄りが転倒、後に死亡した男性の遺族が、ボールを蹴った少年の両親に損害賠償を求めた裁判で、最高裁は、親は責任を負わないとの初判断を示し、親の監督責任は認めませんでした。「監督義務者」の責任とは、通常どの程度認められるのでしょうか?

更新日: 2016年05月29日

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kyama77さん

●子供が起こした事故が原因で死亡し、遺族が少年の両親に損害賠償を求めた裁判

小6の男児が蹴ったサッカーボールをよけようとしてオートバイのお年寄りが転倒し、

後に死亡した男性(当時85歳)の遺族が、ボールを蹴った少年の両親に損害賠償を求めた裁判

・最高裁は「親は責任を負わない」との初判断を示した

最高裁第1小法廷(山浦善樹裁判長)は9日、「危険ではない日常の行為で、予測できずにたまたま人を死傷させた場合、親は責任を負わない」との初判断を示した。

●この裁判では、両親が「監督義務」を尽くしていたかが争点だった

これまで類似の訴訟では、被害者を救済する観点から、ほぼ無条件に親の監督責任が認められてきた。

●事故は、2004年に愛媛県今治市の公立小学校脇で起きた

当時11歳の男児がゴールに向けて蹴ったボールが門扉を越えて道路へ転がり、バイクで通りかかった80代の男性が転倒して足を骨折。

・男性は、事故直後に認知症の症状が出て、約1年半後に肺炎で死亡した

・1審、2審ともに、監督責任を認め、両親に賠償を命じていた

一審大阪地裁、二審大阪高裁はいずれもボールを蹴った男性の過失を認定

・しかし、最高裁は「両親は被害を予測できなかった」として、遺族側の逆転敗訴を言い渡した

同小法廷は、今回の子供の行為について「ゴールに向かってボールを蹴る通常の行為で、道路に向けて蹴ったなどの事情はうかがわれない」と指摘。

その上で、「両親は被害を予測できなかった」として、両親に賠償を命じた2審大阪高裁判決を破棄、遺族側の逆転敗訴を言い渡した。

判決は、子どもだけでなく、責任能力を欠く認知症患者らへの監督責任をめぐる訴訟にも影響する可能性がある。

●今回のように、加害者が未成年であった場合、「責任無能力者」であれば、責任を負わない

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