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【病院】滅菌インジケータ【中央材料室】

中央材料室の業務のメインとなる滅菌。滅菌ができているか否かの判定を行う物理的インジケータ、化学的インジケータ、生物学的インジケータについて、滅菌保証のガイドライン2015を元にまとめました。高圧蒸気滅菌、EOG滅菌、過酸化水素プラズマ滅菌。

更新日: 2017年05月06日

akane_u-.-u_さん

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中央材料室で使用するインジケータ

病院内の中央材料室で使用するインジケータは主に、物理的インジケータ、化学的インジケータ(ケミカルインジケータ/CI)、生物学的インジケータ(バイオジカルインジケータ/BI)の3種類です。

医療現場においては,BIに加えて,物理的 制御のモニタリングおよび化学的インジケータ(chemical indicator:CI)と常に組み合わせて用いる ことが望ましいとされている.

物理的インジケータ

物理的インジケータとは、滅菌器付属の計測器に表示・記録される滅菌前の真空吸引圧、滅菌工程における温度、時間、圧力が達成されたことを毎回確認し、記録を保存する方法である。
付属計測器は滅菌器の運転状況をリアルタイムで監視できるが、滅菌器内の個々の滅菌物の滅菌状態はモニタリングできない。

化学的インジケータ(CI)

化学的インジケータは滅菌物が滅菌工程を通過したかの確認、滅菌物の包装内部まで滅菌剤が到達したか否かを色調の変化で確認する方法である。
化学的インジケータにはテープ、ラベル、カード、包装材に印刷されているものなど、様々な形状のものがある。
使用用途、性能別にタイプ1~6に分類されている。

滅菌工程を通過したか否かの確認をするためのインジケータ。
滅菌テープ、滅菌バッグなど。

真空式高圧蒸気滅菌器の空気排除が確実に行われたことを確認するためのインジケータ。
ボウィー・ディックテスト、PCD(工程試験用具)。

【タイプ3】(シングル クリティカル プロセス バリアブルインジケータ)
1つの滅菌条件を検知するインジケータ

【タイプ4】(マルチ クリティカル プロセス バリアブルインジケータ)
2つ以上の滅菌条件を検知するインジケータ

【タイプ5】(インテグレイティングインジケータ)
全ての滅菌条件を検知するインジケータ

【タイプ6】(エミュレーティングインジケータ)
規定値に対して最も精度が高いインジケータ

※2014年より『クラス』から『タイプ』に変更

滅菌保証のガイドライン2015で推奨されているCIの使用頻度

【高圧蒸気滅菌(AC)】
・全ての包装外部:A
・全ての包装内部:B
・B&Dは毎日始業時:A

【塩化エチレンガス滅菌(EOG)】
・全ての包装外部:A
・全ての包装内部:B

【プラズマ滅菌・過酸化水素ガス滅菌】
・全ての包装外部:A
・全ての包装内部:B

アルファベットは勧告
A:病院内滅菌を行っている全ての施設で実行すべき項目
B:病院内滅菌を行っている全ての施設で可能な限り実行すべき項目
C:病院内滅菌を行っている全ての施設で適宜採用すべき項目

生物学的インジケータ(BI)

BIの使用は滅菌効果を確認するために最も信頼性の高い試験方法であり、無菌性の保証が可能である。各滅菌法に対して抵抗性を有する細胞芽胞を指標として使用する。
用いている指標菌はGeobacillus stearothermophilus である。
滅菌工程を通過したインジケータをオートリーダーで培養することで、滅菌結果の判定が短時間で可能。

滅菌保証のガイドラインで推奨されているBIの使用頻度

【高圧蒸気滅菌(AC)】
・1日1回以上:B
・インプラントは毎回、陰性結果後に払い出し:A

【フラッシュ滅菌】
・実地日毎に:A

【塩化エチレンガス滅菌(EOG)】
・毎回使用:B
・インプラントは毎回、陰性結果後に払い出し:A

【プラズマ滅菌・過酸化水素ガス滅菌】
・1日1回以上:B
・インプラントは毎回、陰性結果後に払い出し:A

アルファベットは勧告
A:病院内滅菌を行っている全ての施設で実行すべき項目
B:病院内滅菌を行っている全ての施設で可能な限り実行すべき項目
C:病院内滅菌を行っている全ての施設で適宜採用すべき項目

BIの判定方法

【1】コールドスポット(滅菌器の最も条件の悪い場所:ドレインの上部)に置き、他の滅菌物と共に通常の工程で滅菌する。
・AC:滅菌器の下段、手前
・EOG:滅菌器の中心
・プラズマ:滅菌器の下段、奥

【2】滅菌後、BIを取り出し、冷めてからキャップを閉め、クラッシャーで内部のアンプルを割り、培地に液を染み込ませる。

【3】培養器に入れ、決められた時間に判定結果を確認する。

運転記録と共にインジケータも保管する

【滅菌保証とは】
滅菌器が正確に稼動し、被滅菌物(器具)の滅菌が確実に出来ているか、それぞれを具体的データで示しで文書で証明すること。

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宝塚多めです。

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