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よく耳にする「伝統工芸品」と「伝統的工芸品」に違いがあることをご存知ですか?

日本の「伝統工芸品」と「伝統的工芸品」について、まとめます。

更新日: 2015年04月25日

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N-Japanさん

よく耳にする「伝統工芸品」と「伝統的工芸品」に違いがあることをご存知ですか?

一般の「伝統工芸」などの呼び方とは別に、「伝統的工芸品」という呼称は、「伝統的工芸品産業の振興に関する法律(伝産法)」で定められました。「的」とは、「工芸品の特長となっている原材料や技術・技法の主要な部分が今日まで継承されていて、さらに、その持ち味を維持しながらも、産業環境に適するように改良を加えたり、時代の需要に即した製品作りがされている工芸品」というほどの意味です。

◆「伝統工芸品」とは

伝統工芸品は、一般的には日常生活の用に供され、手工業により製造される織物、染色品、陶磁器、漆器、木工品、竹工品、金工品、仏壇、仏具、和紙、文具(筆、墨、硯、そろばん)、石工品、人形、郷土玩具、扇子、団扇、和傘、提灯、和楽器、神祇調度、慶弔用品、工芸用具、工芸材料などを指す。

伝統工芸品とは、明確な定義はありませんが、一般的に長年に渡り受継がれている技術や技法を用いて作られた工芸品を総称して伝統工芸品といっています。

一部の伝統工芸品については経済産業大臣指定伝統的工芸品に重ねて指定されているものもある。

日本には現在約1200の伝統工芸品があるといわれ、企業数は約25,000社、従事者数は約140,000人、生産額は約8,000億円である。

品目数

京都府が最も多く、栃木県、福島県、島根県、茨城県、滋賀県、東京都、山形県、香川県、三重県と続く。

企業数

京都府が約3,600社と最も多く、石川県の約2,300社、東京都の約1,800社、愛知県の約1,000社、岐阜県の約800社と続く(企業数が判明した主要700品目における統計)。

従事者数

京都府が約26,000人と最も多く、石川県の約9,000人、岐阜県の約8,300人、東京都及び三重県の約5,700人と続く(従事者数が判明した主要700品目における統計)。

伝統工芸品の種類

・陶磁器…「九谷焼」「備前焼」など
 ・織物…「西陣織」「久留米がすり」など
 ・漆器…「会津塗」「輪島塗」など
 ・和紙…「土佐和紙」など
 ・金工品…「高岡銅器」「南部鉄器」など
 ・木工品…「大館曲げわっぱ」など
 ・人形…「博多人形」など
 ・こけし…「宮城伝統こけし」など
 ・その他…「江戸切子」など

◆「伝統的工芸品」とは

経済産業大臣指定伝統的工芸品は、伝統的工芸品産業の振興に関する法律(昭和49年5月25日、法律第57号)に基づいて経済産業大臣により指定された日本の伝統工芸品を指す。

伝統的工芸品とは昔からの伝統工業の技術を守り、育て、発展させるために「伝統的工芸品産業の振興に関する法律」に基づいて経済産業大臣が指定したもの。

平成26年11月現在、経済産業大臣が指定する「伝統的工芸品」は全国に219品目あります。

輪島塗の器<伝統的工芸品>

伝統的工芸品の指定要件

1.工芸品であること。
 2.主として日常生活の用に供されているもの。
 3.製造過程の主要部分が手工業的であるもの。
 4.伝統的技術または技法によって製造されるもの。
 5.伝統的に使用されてきた原材料を使用していること。
 6.一定の地域で産地形成されていること。

伝統的工芸品産業振興協会編著の『伝統的工芸品ハンドブック』では、法律において「伝統的」と認められる年数について「100年以上の歴史を有し、現在も継続しているもの」との基準が示されている。

伝統マーク

消費者が伝統的工芸品を一目で見分けられ、安心して購入できるように、伝統的工芸品のシンボルマークとして、「伝統マーク」が定められています。
デザイナー亀倉雄策氏のデザインによるもので、伝統の「伝」と日本の心を表す赤丸が組み合わされています。実際の製品には、このマークの右側に「経済産業省指定伝統的工芸品」という文字が入った「伝統証紙」が貼られます。
 これは、経済産業省が指定した技術・技法、原材料で製作され、産地検査に合格した製品にだけ貼ることが認められています。

旅行先のお土産屋さんや、地元の百貨店などでも「伝統的工芸品」を扱っているお店にはちゃんとこの「伝統マーク」が店内のどこかに掲げてあります。掲げてないお店はちょっと信用問題ですね。

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