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社会人なら知っておきたい「トヨタ生産方式」ってナニ?

《ジャスト・イン・タイム》《カンバン方式》《自働化》《五回のなぜ》《カイゼン》《多能工化》《平準化》…。研修・会議などでも聞くことが多い「トヨタ生産方式(=TPS/Toyota Production System)」のキーワードたち。ざっくり言うと「トヨタ生産方式」ってどんなものなんでしょう?

更新日: 2016年02月12日

springspringさん

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◆ビジネスシーンで聞くことが多い「トヨタ生産方式」

研修・会議などでも聞くことが多い「トヨタ生産方式」のキーワードたち。実は、よく分かっていないビジネスパーソンも多いのでは?

「トヨタ生産方式」は、生産現場における《ムダの徹底的排除》の思想に基づいて、《生産方式の合理性》を追い求め、生産全般をその思想で貫いている

製造業だけでなく多種多様な分野において、また経営レベルから個人の業務レベルまでさまざまな段階において、生産管理・効率化の手本として手本にされている

◆現在、日本を代表する自動車メーカーである「トヨタ自動車」

当時の国内自動車市場は、米国の自動車メーカーの独壇場だった。弱小自動車メーカーに過ぎなかった「トヨタ自動車」が米国の自動車メーカーに対抗するには、技術力だけでなく原価(コスト)面で工夫をする必要があった。

そしてトヨタ自動車の副社長だった大野耐一が《ムダの徹底的排除》の思想に基づいて、《生産方式の合理性》を追い求め体系化していったものが「トヨタ生産方式」。

トヨタ自動車の競争力は「トヨタ生産方式」により生まれ、トヨタ自動車が日本経済のシンボル、象徴となる原動力となった

「トヨタ生産方式」は1980年代のアメリカで『俺たちが不況に苦しんでいるのに日本企業は絶好調なのはなぜか。その違いを解き明かそう』という文脈において脚光を浴びた

「トヨタ生産方式」は、世界で最も効率的な生産方式と認められ、自動車産業だけでなく他の産業においても、生産方式のベスト・プラクティスとして学習の対象となった

◆「トヨタ生産方式」を貫くのが《ムダの徹底的排除》の思想

「トヨタ生産方式」における”7つのムダ”

1)造りすぎのムダ
2)在庫のムダ
3)手持ちのムダ
4)運搬のムダ
5)加工そのもののムダ
6)動作のムダ
7)不良,手直しのムダ

「トヨタ生産方式」では『ムダを徹底的排除すれば原価(コスト)が下がる』と考えられている

「トヨタ生産方式」は、生産性向上をはかるために原価(コスト)を減らす一連の活動と言える

◆社会人なら知っておきたい「トヨタ生産方式」のキーワード

① 《ジャスト・イン・タイム》《カンバン方式》⇒ムダな部品在庫を持たない

《ジャスト・イン・タイム》は、トヨタ生産方式を構成する2本柱の1つで、コスト削減のための手法。

生産工程において部品の不足・欠品は作業の停滞を意味し、計画どおりの生産が行えないのはもちろん、待ち時間の間は設備や工員が遊休化するというムダが生じる。

逆に余剰に仕掛品を持つと保管コストが掛かるうえに、在庫資産を眠らせておくことになり投資効率の面でムダが生じる。

《ジャスト・イン・タイム》は、生産の各工程が作業を行うタイミングに合わせて、必要な部品だけが到着するようにして使い切ってしまえば、最も効率的という考え方

※結果として大きなコスト削減となる。

《ジャスト・イン・タイム》の理念を実際に実現するのが《カンバン方式》

※《カンバン方式》の上位概念が《ジャスト・イン・タイム》とも言える。

ただし《ジャスト・イン・タイム》《カンバン方式》は、実際に部品を納入する下請けメーカーにとっては大変な重圧になる

※部品の納入が遅れると生産停止になるため、納入メーカーに対しペナルティが課せられる。

② 《自働化》⇒ムダな不良品の生産防止・少人数でのオペレーション

自働化とは、自動化機械に対して、ムダな不良品を作り出す原因を検出して自動停止するシステムを付加することにより、異常時を除きムダな人手を必要としない状態にすること。

異常や欠陥が発生したら直ちに製造装置や生産ラインを停止して、不良品を作らないという考え方でもある。《ジャスト・イン・タイム》と共にトヨタ生産方式を構成する2本柱の1つ。

《自【働】化》とは、従来手作業で行われていた「不都合を発見して停止」する行為を、自動化機械に組み込み、不良品を作らないという考え方

※その表記の特殊さから《ニンベンのついた自働化》と呼ぶ。

《自【働】化》は生産現場における重大なムダであるつくり過ぎを排除し、不良品の生産を防止する役割を果たす

また、異常が発生した際には機械自身がそれを検知し、自ら停止すれば、そのときにだけ作業者が駆け付けるようにすることで、より少ない人数で複数の機械を稼働できる(多台持ち)

③ 《五回のなぜ》《カイゼン》⇒ムダな問題原因の徹底追及・ムダの改善

子供が親に「なぜ?」「なぜ?」としつこく問うように、「なぜ」を繰り返していく形で、問題の発生原因を掘り下げていく。

「一つの事象に対して、《五回のなぜ》をぶつけてみたことはあるだろうか。《五回のなぜ》を自問自答することによって、ものごとの因果関係や、その裏にひそむ本当の原因を突きとめることができるのだ」

※大野耐一「トヨタ生産方式」より。

問題が起きた場合、原因の突きとめ方が不十分であると、対策もピント外れのものになってしまう。そこで《五回のなぜ》を繰り返す

※《五回のなぜ》は《なぜなぜ分析》とも呼ばれる。

《カイゼン》とは、効率を向上させるために作業時間を縮めたり、工具に改良を加えるなど、生産現場における無駄を見つけ、なるべく費用をかけずに迅速になくすこと

※現場の作業者が中心となった全員参加が基本。

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