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初心者の為のモジュラーシンセサイザー【沼へようこそ】

いま話題のモジュラーシンセサイザー。でも、初心者にはさっぱりなんのことやら分からないし、何を買えばいいのかさえ分からない状態。そこで、初心者向けに簡単なモジュラーシンセガイドを作成しました。

更新日: 2015年05月15日

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zonbiさん

2015年、世界最大の楽器見本市であるNAMMショーでは世界中の有名シンセメーカーからも数多くのモジュラーシンセが発表され、3月には日本の大手楽器メーカーのRolandまでもがモジュラー新機種のSYSTEM-500やSYSTEM-1mを発表と、いまやシンセサイザーの話題を独り占めにしている感もあるモジュラーシンセ。
しかし、初心者にはさっぱりなんのことやら分からないし、何を買えばいいのかさえ分からない状態。そこで、初心者向けに簡単なモジュラーシンセガイドを作成しました。

モジュラーシンセって何?

まずシンセサイザーとは。
①電子回路を用いて音を生成します。
②その音を合成したり様々に加工したりして音色を作り出します。
③作り出した音は、音の高さを変えたり、強弱をつけたりと、演奏者の意図に沿った演奏ができます。

シンセサイザーには、アナログシンセ、デジタルシンセ、PCMシンセなど、回路構成や音を生成する方式などによって様々なタイプがあります。
(ここでは各シンセの説明は省略します。)

モジュラーシンセは歴史的にもシンセサイザーの最も原初的な形で、音を生成する部分や加工する部分などが一つ一つ独立した筐体(モジュール)となっており、各モジュールはお互いを接続するためのIN/OUTの端子を複数持っています。
それらのモジュールを自由に組み合わせて、パッチケーブルを使って任意に配線してゆくことで独自の音色を作れるようになっています。

1969年発売の歴史的名器moog 3c。
この時代のモジュラーシンセは巨大で、その容姿から箪笥(タンス)とも呼ばれたりしていた。

このmoogモジュラーはエマーソン、レイク&パーマーや、タンジェリン・ドリーム、YMOなどのツアーでも活躍した。

現代のモジュラーシンセはドイツのDoepfer(ドイプファー)社が提唱したユーロラック規格によるモジュールが主流です。moog 3cのような昔のモジュラーとは違い、この規格ではモジュールの縦幅がほぼ手の平サイズというコンパクトな大きさです。
ユーロラック規格に準じたモジュール同士ならば、メーカーが違っていても基本的に自由自在に組み合わせることができます。そうした柔軟な仕様によって、個々のユーザー独自のモジュラーシンセが組み上がることも人気の一因となっています。

現時点で、世界中の大手楽器メーカーやガレージメーカーから数百以上もの様々な機能や用途のモジュールが発売されており、その組み合わせが膨大なものとなるばかりでなく、それぞれの接続の仕方もユーザー自身で自在に行えることによって、そこから生み出される音や音楽はユーザーの独自性が色濃く反映されます。
そして、モジュラーシンセは鍵盤がなくとも電子回路によって生成した音を加工しながら鳴らすこと自体を楽しむことができるので、クラシックやポップスのようなメロディ・ハーモニーに準じない音楽を奏でられることも人気の背景にあります。

Doepfer社のモジュールを複数組み合わせたセットの例。

モジュラー同士の接続について。

モジュール同士を接続する端子には、まず電源系、そしてコントロール信号系(CV、Gate、Clock)と、オーディオ信号系の計3系統あります。

電源に関しては、各モジュールの使用電流の合計が接続先の電源モジュールの供給量以内でおさまるように繋いでいきます。モジュールによっては大きな電流を必要とするものがあり、そういうモノを使う時には注意が必要ですが、多くのモノはそれほど神経質になる必要は特に無いようです。モジュールが増えてきて膨大なシステムとなる時には注意を払って下さい。

コントロール信号系というのは、何らかの可変値を与える「CV」、信号のON/OFFをコントロールする「GATE」、そしてこのGATEの仲間でもありますがモジュール同士の発音タイミングやリズムを合わせるための「Clock(Sync)」があります。
オーディオ信号系というのは、文字通り生成された音の信号です。

これらのコントロール信号系とオーディオ信号系を巧みに接続して音色を作っていきます。
最終的な音として出力されるのはオーディオ信号系ですが、それぞれの系統ともに流れている信号自体は同じ電気信号なので、それらをお互いに接続させることも可能です。
つまり、オーディオ信号を他のモジュールに変化を与えるコントロール信号として使ったり、その逆にコントロール信号をオーディオ信号として出力することもできます。こうした自由度も、モジュラーシンセの裏技的な醍醐味となっています。

また、モジュラーシンセ以外にも、これらの信号を入出力できる端子を持つシンセサイザーがあります。そうしたシンセもまたモジュラーと組み合わせて使うことができます。

本体にモジュラー同様の豊富な入出力端子を持つシンセサイザー

MIDI、USB MIDI、CV/Gateコントロールが可能なアナログ・モノフォニック・シンセサイザー

SYSTEM-1mは、ユーロラック規格のモジュール、テーブルトップ・シンセ、19インチ・ラックマウント・ユニットとしても使えるユニークな設計で、プラグアウト機能を備えたまったく新しいセミ・モジュラー・シンセサイザーです。スタンドアローンで使えるパワフルな楽器であると同時に、本体パネルに配置された数多くのCV、GATE端子によるパッチングが可能。お気に入りのモジュラー・シンセを接続できます。

モジュラーシンセは何から買えばいいの?

初心者がまず悩むところは、何を買ったらいいのかさっぱり分からないという点。
無難なのは、予め複数の基本的なモジュールが組み合わせられたキットを買うこと。
これは買ってきたその日からモジュラーライフを満喫できます。

pittsburghのスモールモジュラーキット。
MIDI端子も備わっているので、キーボードを繋いでアナログシンセとしても使えます。
国内でおおよそ85,000円前後で販売されており、手頃な価格もあって人気。

・Pittsburg Modular Synthesizer Box
・Pittsburg Modular Multiple
・HIKARI Instruments ANALOG SEQUENCER
・Pittsburg Modular Cell48 Case&PS / Side Wood
※patch cable 4本サービス☆(長さ・色はランダムです)

宮地楽器オリジナルの破格なセット。
pittsburghのSynthesizer Boxを核にアナログシーケンサーと電源付きケースを組み合わせてあり、このキットだけでパフォーマンスもばっちり。
¥79,800 (税込)

本国アメリカで絶大的人気のある新進気鋭のモジュラー・シンセメーカー

FIVEG価格 215,784円(税込)

15年以上に渡りA-100モジュラーシンセサイザーのベーシック・システムとしてロングセラーを続ける「A-100 BS-2」の最新モデルです。
ベーシックな構成ながら驚異的なパフォーマンスを誇る搭載モジュール、高い可搬性、幅広い拡張性を備え、ベーシック・システムという枠だけに収まりきらない大きな可能性を持っています。

280,800円(税込)

かつて日本で唯一モジュラーシンセを発売したRoland社がRoland SYSTEM-500を引っさげてモジュラーシンセ再参入。発売が待たれるシリーズです。

単体で安く買い揃えたい人は。

モジュラーならではのモジュール単体毎に買い揃えることを解説します。

まず最低限必要なもの。
◆ 電源モジュール

モジュールを買ってきても、電源が無ければ使えません。
よって、まずは電源が必要ですが、電源を購入するには大まかに以下の2通りの選択肢があります。
(電源付きケースの値段を見て尻込みする人も多いです。そういう人は②の電源モジュール単体をオススメします。)

①【電源モジュールが組み込まれたケースやラックを買う】

6U電源付きポータブルケース。最大で84HP x 2段 = 168HPのモジュールを搭載可能。ベーシックなシステムを構築するのに充分な標準的なサイズのケースです。
搭載可能幅 : 168HP (84HP x 2段)
搭載可能な奥行き : 100mmまで
外形寸法 : 460(W)×340(H)×220(D)mm
重量 : 7Kg(モジュールを含まず)
最大出力 : 1200mA (+/-12V) 2バスボード

¥73,000 (税別)

Tiptop Audioの電源付きラック。
大きさは横幅が84HP、104HPの2種類。
10台分の電源も供給できます。
¥22,000 (税別)

Pittsburghの電源付きラック。
Width: 242mm (48hp)
Available Depth for Modules: 52mm
Available Depth for Modules (above Power Supply): 36mm
9 Sliding Nuts Per Rail Supports Up To 9 Modules
20 (4-40 Size) Panel Screws Included
Power: 550mA Linear Supply
12VAC 1.2A AC Power Adapter

¥25,920 (税込)

②【単体の電源モジュールを買う】

モジュール4台を接続することができます。
このキットは電源供給する基板とアダプターのみで、モジュールを組み込むラックは別途用意する必要があります。
ラックは自作したり、市販のタッパー等を利用することも可能なので、予算が少ない場合に重宝します。

7,560円(税込)

電源を買ってきて下準備は万全。
さて、いよいよモジュラーシンセを揃えていきますが、数百ものモジュールがある中から何を選べばいいのか、まだ分からない人も多いでしょう。

いきなり個別に沢山のモジュールを買い揃えるというのも大変なので、そういう時には1モジュールにシンセの基本機能が凝縮しているモジュールを最初に買うという手もあります。

VCO x 1(三角波、ノコギリ/ブレイド波、矩形波を個別に同時出力)。SUB OSC付き。
VCF x 1 LPG(ロー・パス・ゲート)、Lo Pass Filter、VCAの3モード搭載(切換)。
LFO x 1
GLIDE x 1
エンベロープ x 1
VCAx 1
各部の信号取り出し、コントロール信号の入力パッチング可能。

¥41,040 (税込)

Dark Energy のモジュール版。で世界中でベストセラーとなったアナログ・シンセサイザー MS-404と同様の構成。
VCO x 1
VCF x 1
VCA x 1
LFO x 2
ADSR x 1
というシンプルな構成。

¥47,600(税別)

Koeは日本の「声」から名づけられたユーロラック互換のアナログ・シンセサイザー・モジュールです。アナログモジュラーシンセの基本になる要素がユーロ ラック36 HPのスペースに詰め込まれており、これからモジュラーの世界に入りたい初心者の方にも最適な仕様に仕上げられています。
VCO x 2
VCF x 1
VCA x 1
LFO x 1
ADSR x 1
39,000円(税込42,120円)

出典fiveg.net

ユーロラック規格のパッチケーブルはminiフォンです。モジュラーシンセはパッチケーブルを買い揃えておかないといけません。

15cmぐらいの短いものから90cmを越える長いものまで様々なものがあります。

5本1,188円(税込)
10本2,160円(税込)

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