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(閲覧注意かも)椎間板ヘルニア手術~チタン固定について~

腰部椎間板ヘルニアで、チタン固定術(椎体間固定術)を行うことがあります。見たいような見たくないような。体にチタンを入れるとはどんなことなのでしょうか。たくさんの写真で解説しちゃいます。なお、この手術で劇的に回復する人もいれば、痛め抜いた体のため、回復しきらない人もいます。健康第一ですね。

更新日: 2018年01月14日

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orihoanさん

椎間板ヘルニアは、しぶとい病気です。

手術でヘルニアを摘出したにも関わらず、坐骨神経痛などの症状の改善が得られない場合が起こり得ます。その一番の原因はヘルニアの摘出はなされたが、神経根への影響が完全に取り切れていない場合です。それにはヘルニアの摘出が不完全の場合、腰椎症や脊柱管狭窄症などを合併していて、これらによる神経根への影響が除去されていない場合などがあります。

脊椎外科の歴史の中で、伝統的に行われてきたのが固定術です。この手術は脊椎外科医がうつ最後の手、伝家の宝刀のように扱われてきました。では、なぜ、ヘルニアに対して固定術が有効なのか。ヘルニアの摘出が不完全に終わると、ヘルニアによる神経根の圧迫状態が残ります。そこに腰椎の動きが神経根の圧迫刺激を増すため、痛みが持続し、神経根の障害が進みます。その腰椎の動きを固定術で止めてしまうと、ヘルニアの圧迫状態が残っても、神経根の刺激による過敏状態が取れていき、痛みが出にくくなるのです。しかし、神経根の圧迫状態は残りますので、しびれや感覚障害の改善は進まないことがあります。とにかく、患者のつらい痛みをとることが固定術の役割として行われてきたのです。それは、現在においても伝家の宝刀として用いられているのです。

固定術は腰の骨をチタン製の器具で繋ぎ合わせるため、その付近の椎間板に負担が掛かり再発することがあるので、手術するなら覚悟が必要です。

固定術は腰が痛くて歩けない方や、日常生活に支障がある方を早急に回復させる手術ですので、腰骨周辺の筋肉を鍛えたり正しい姿勢で生活する癖をつけて再発防止しなければいけません。

▼なかなかイメージが沸かないので、どんなものか写真で解説します。

腰椎椎間板ヘルニアで、術後、速やかに痛みが解消に向かう手術を行うことは、必ずしも容易なことではないのです。そのために、色々な問題が起こり、色々な原因が取りざたされ、患者は迷路に追い込まれてしまう現実があります。

ヘルニアを含め、すべての腰椎変性疾患の手術結果は、まさに脊椎外科医の診断力と技術力にかかっているのです。

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