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JAZAイルカ漁騒動の裏で…水族館と動物園の意見がズレていた

「イルカ漁は残酷ではない!」「伝統への差別だ」という声も聞かれますが、実は本当の論点は違うところにあるのかもしれません。

更新日: 2018年09月03日

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INFO-RAVENさん

日本孤立の危機

「日本動物園水族館協会」(JAZA)が、「世界動物園水族館協会」(WAZA)から会員資格を停止された問題で、JAZAはWAZAに対し、残留を要望したことを明らかにした

加盟する水族館63、動物園89の全152施設にWAZAに残るか、離脱するかを投票してもらった。有効票142票のうち、残留が99票、離脱が43票だった

出典朝日新聞:日本協会、WAZA残留希望へ 太地からイルカ購入せず

理由は「イルカ漁が残酷だから」?

WAZAによる資格停止の根拠は(追い込み漁からイルカを入手することが)「倫理規範及び動物福祉に違反している」ため

以前から国内外の動物愛護団体や自然保護団体は日本のイルカ漁を批判していました。

国内の論点は「イルカ漁」に集中

「国際的な問題にしようと反捕鯨団体がやっていることにJAZAが屈服した」

出典朝日新聞:和歌山・太地町長「反捕鯨団体に屈服」 イルカ入手問題

和歌山県太地町の三軒一高町長は批判する。

「相手は政府ではないため難しい。イジメのように感じる」

和歌山県の仁坂吉伸知事の発言。

「追い込み漁は国の定めた捕獲枠に基づき、適切な管理下で行われる持続的な漁業。合法性、科学的正当性を丁寧に説明していきたい」

菅義偉官房長官の発言。

イルカ漁を行う日本vsイルカ漁を批判する欧米の対立構造のように表面上は見えるが…

水族館側の意見

「水族館の存続に関わる重大な決定だ。いずれショーができなくなるかもしれない」

「登別マリンパークニクス」の桑山未来館長のコメント。

「水族館は海の一部を切り取って展示することで、私たちに海の素晴らしさ、人間と海洋生物との付き合い方を教えてくれる。天然から取れた個体を水族館に入れるなということ自体、その存立意義を無視している」

東京海洋大大学院の加藤秀弘教授のコメント。

動物園側の意見

海外の動物園と希少種などをやり取りしている動物園側は、「動物の入手に支障が出る恐れがある」として、除名は避けるべきだと考える

「今回指摘された捕獲方法よりも、安易に野生の生き物を入れるという発想に問題があり、日本動物園水族館協会は水族館でも繁殖に向けて努力するという姿勢を示すべき」

旭山動物園の前園長:小菅正夫氏のコメント。

「動物園も以前は捕獲のみで動物を確保していたが、今は繁殖が主流になった。水族館もその方向に進んだ方が良い」

九州地方の動物園園長はこう話す。

本当の論点は「動物の入手方法」?

「JAZAから離脱し、追い込み漁によるイルカ入手を続けることも検討する」「JAZAが分裂しかねない」

こう話す水族館関係者もいる。

動物の入手方法をめぐって水族館と動物間の意見は異なっているのです。

そもそも日本でも飼育繁殖が原則だった

日本動物園水族館協会倫理要綱によれば、『動物の収集にあたってはできるだけ飼育下で繁殖したものとする』とある

実は日本には野生個体ではなく繁殖個体を優先するというルールがあります。

「日本では動物園の90%余りが繁殖させた動物を飼育しているのに対して、水族館はイルカを含めて繁殖活動があまり行われていない」

旭山動物園の前園長:小菅正夫氏のコメント。

イルカの繁殖技術で取り残された日本

全米およそ20か所の水族館などで400頭以上のイルカが飼育・展示されているが、その3分の2は繁殖によって水族館で生まれたイルカ

アメリカではイルカの人工繁殖や健康管理の技術向上、さらに施設の充実によって、その数は増え続けているという。

日本はイルカの繁殖体制確立へ動き出す

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