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人生で一番怖かった【怖い話】まとめ※閲覧注意

人生で1番怖かった話をまとめました。随時追加更新します。2015実話長編短編テレビ2ch2ちゃん動画心霊幽霊芸能人間怪談話怪談グランプリ怪談新耳袋怪談洒落怖名作厳選洒落こわ殿堂入り師匠リアル鹿島さんヤマノケカンカン歯形猿夢きさらぎ駅くねくねコトリバコ生前のビデオ全く意味がわかりませんリアル

更新日: 2019年02月26日

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kanoosaさん

26.『八尺様』
25.『窓から見える高い煙突は何だ?』
24.『夢の中で人形が告げた番号が、居酒屋の電話番号のようなので行ってみた。』
23.『母は1人で帰ってきたのだが、ドアは2回閉まる音がした』
22.『残念ながらお嬢さんは地獄に落ちました』
21.『歌本』
20.『ヤマノケ』
19.『鹿島さん』
18.『頑張り屋な男子生徒』
17.『カン、カン』
16.『歯型』
15.『きさらぎ駅』
14.『猿夢』
13.『神に愛されるということ』
12.『三角屋敷』
11.『全く意味がわかりません』
10.『全く意味がわかりません』※3年後の書き込み
9.『生前のビデオ』
8.『鏡を見てはいけない』
7.『異界への扉』
6.『この部屋で寝るな』
5.『少年と祖母』
4.『クネクネ』
3.『コトリバコ』
2.『未来』
1.『ユキオ』

26.『八尺様』

908 1/1 sage 2008/08/26(火) 09:45:56 ID:VFtYjtRn0
親父の実家は自宅から車で二時間弱くらいのところにある。
農家なんだけど、何かそういった雰囲気が好きで、高校になってバイクに乗る
ようになると、夏休みとか冬休みなんかにはよく一人で遊びに行ってた。
じいちゃんとばあちゃんも「よく来てくれた」と喜んで迎えてくれたしね。
でも、最後に行ったのが高校三年にあがる直前だから、もう十年以上も行っていないことになる。
決して「行かなかった」んじゃなくて「行けなかった」んだけど、その訳はこんなことだ。

春休みに入ったばかりのこと、いい天気に誘われてじいちゃんの家にバイクで行った。
まだ寒かったけど、広縁はぽかぽかと気持ちよく、そこでしばらく寛いでいた。そうしたら、

「ぽぽ、ぽぽっぽ、ぽ、ぽっ…」

と変な音が聞こえてきた。機械的な音じゃなくて、人が発してるような感じがした。
それも濁音とも半濁音とも、どちらにも取れるような感じだった。
何だろうと思っていると、庭の生垣の上に帽子があるのを見つけた。
生垣の上に置いてあったわけじゃない。
帽子はそのまま横に移動し、垣根の切れ目まで
来ると、一人女性が見えた。まあ、帽子はその女性が被っていたわけだ。
女性は白っぽいワンピースを着ていた。

でも生垣の高さは二メートルくらいある。その生垣から頭を出せるってどれだけ背の高い女なんだ…
驚いていると、女はまた移動して視界から消えた。帽子も消えていた。
また、いつのまにか「ぽぽぽ」という音も無くなっていた。


909 2/9 sage 2008/08/26(火) 09:46:59 ID:VFtYjtRn0
そのときは、もともと背が高い女が超厚底のブーツを履いていたか、踵の高い靴を履いた背の高い男が女装したかくらいにしか思わなかった。

その後、居間でお茶を飲みながら、じいちゃんとばあちゃんにさっきのことを話した。
「さっき、大きな女を見たよ。男が女装してたのかなあ」
と言っても「へぇ~」くらいしか言わなかったけど、
「垣根より背が高かった。帽子を被っていて『ぽぽぽ』とか変な声出してたし」
と言ったとたん、二人の動きが止ったんだよね。いや、本当にぴたりと止った。

その後、「いつ見た」「どこで見た」「垣根よりどのくらい高かった」
と、じいちゃんが怒ったような顔で質問を浴びせてきた。
じいちゃんの気迫に押されながらもそれに答えると、急に黙り込んで廊下にある電話まで行き、どこかに電話をかけだした。
引き戸が閉じられていたため、何を話しているのかは良く分からなかった。
ばあちゃんは心なしか震えているように見えた。

じいちゃんは電話を終えたのか、戻ってくると、
「今日は泊まっていけ。いや、今日は帰すわけには行かなくなった」と言った。
――何かとんでもなく悪いことをしてしまったんだろうか。
と必死に考えたが、何も思い当たらない。あの女だって、自分から見に行った
わけじゃなく、あちらから現れたわけだし。

そして、「ばあさん、後頼む。俺はKさんを迎えに行って来る」
と言い残し、軽トラックでどこかに出かけて行った。

910 3/9 sage 2008/08/26(火) 09:48:03 ID:VFtYjtRn0
ばあちゃんに恐る恐る尋ねてみると、
「八尺様に魅入られてしまったようだよ。じいちゃんが何とかしてくれる。何にも心配しなくていいから」
と震えた声で言った。
それからばあちゃんは、じいちゃんが戻って来るまでぽつりぽつりと話してくれた。

この辺りには「八尺様」という厄介なものがいる。
八尺様は大きな女の姿をしている。名前の通り八尺ほどの背丈があり、「ぼぼぼぼ」と男のような声で変な笑い方をする。
人によって、喪服を着た若い女だったり、留袖の老婆だったり、野良着姿の年増だったりと見え方が違うが、女性で異常に背が高いことと頭に何か載せていること、それに気味悪い笑い声は共通している。
昔、旅人に憑いて来たという噂もあるが、定かではない。
この地区(今は○市の一部であるが、昔は×村、今で言う「大字」にあたる区分)に地蔵によって封印されていて、よそへは行くことが無い。
八尺様に魅入られると、数日のうちに取り殺されてしまう。
最後に八尺様の被害が出たのは十五年ほど前。

これは後から聞いたことではあるが、地蔵によって封印されているというのは、八尺様がよそへ移動できる道というのは理由は分からないが限られていて、その道の村境に地蔵を祀ったそうだ。
八尺様の移動を防ぐためだが、それは東西
南北の境界に全部で四ヶ所あるらしい。
もっとも、何でそんなものを留めておくことになったかというと、周辺の村と何らかの協定があったらしい。例えば水利権を優先するとか。
八尺様の被害は数年から十数年に一度くらいなので、昔の人はそこそこ有利な協定を結べれば良しと思ったのだろうか。


911 4/9 sage 2008/08/26(火) 09:49:15 ID:VFtYjtRn0
そんなことを聞いても、全然リアルに思えなかった。当然だよね。
そのうち、じいちゃんが一人の老婆を連れて戻ってきた。

「えらいことになったのう。今はこれを持ってなさい」
Kさんという老婆はそう言って、お札をくれた。
それから、じいちゃんと一緒に二階へ上がり、何やらやっていた。
ばあちゃんはそのまま一緒にいて、トイレに行くときも付いてきて、トイレのドアを完全に閉めさせてくれなかった。
ここにきてはじめて、「なんだかヤバイんじゃ…」と思うようになってきた。

しばらくして二階に上がらされ、一室に入れられた。
そこは窓が全部新聞紙で目張りされ、その上にお札が貼られており、四隅には盛塩が置かれていた。
また、木でできた箱状のものがあり(祭壇などと呼べるものではない)、その上に小さな仏像が乗っていた。
あと、どこから持ってきたのか「おまる」が二つも用意されていた。これで用を済ませろってことか・・・

「もうすぐ日が暮れる。いいか、明日の朝までここから出てはいかん。俺もばあさんもな、お前を呼ぶこともなければ、お前に話しかけることもない。
そうだな、明日朝の七時になるまでは絶対ここから出るな。七時になったらお前から出ろ。家には連絡しておく」

と、じいちゃんが真顔で言うものだから、黙って頷く以外なかった。
「今言われたことは良く守りなさい。お札も肌身離さずな。何かおきたら仏様の前でお願いしなさい」
とKさんにも言われた。

912 5/9 sage 2008/08/26(火) 09:50:22 ID:VFtYjtRn0
テレビは見てもいいと言われていたので点けたが、見ていても上の空で気も紛れない。
部屋に閉じ込められるときにばあちゃんがくれたおにぎりやお菓子も食べる気が全くおこらず、放置したまま布団に包まってひたすらガクブルしていた。

そんな状態でもいつのまにか眠っていたようで、目が覚めたときには、何だか忘れたが深夜番組が映っていて、自分の時計を見たら、午前一時すぎだった。
(この頃は携帯を持ってなかった)

なんか嫌な時間に起きたなあなんて思っていると、窓ガラスをコツコツと叩く音が聞こえた。
小石なんかをぶつけているんじゃなくて、手で軽く叩くような音だったと思う。
風のせいでそんな音がでているのか、誰かが本当に叩いているのかは判断がつかなかったが、必死に風のせいだ、と思い込もうとした。
落ち着こうとお茶を一口飲んだが、やっぱり怖くて、テレビの音を大きくして無理やりテレビを見ていた。

そんなとき、じいちゃんの声が聞こえた。
「おーい、大丈夫か。怖けりゃ無理せんでいいぞ」
思わずドアに近づいたが、じいちゃんの言葉をすぐに思い出した。
また声がする。
「どうした、こっちに来てもええぞ」

じいちゃんの声に限りなく似ているけど、あれはじいちゃんの声じゃない。
どうしてか分からんけど、そんな気がして、そしてそう思ったと同時に全身に鳥肌が立った。
ふと、隅の盛り塩を見ると、それは上のほうが黒く変色していた。

913 本当にあった怖い名無し sage 2008/08/26(火) 09:51:23 ID:VFtYjtRn0
一目散に仏像の前に座ると、お札を握り締め「助けてください」と必死にお祈
りをはじめた。

そのとき、

「ぽぽっぽ、ぽ、ぽぽ…」

あの声が聞こえ、窓ガラスがトントン、トントンと鳴り出した。
そこまで背が高くないことは分かっていたが、アレが下から手を伸ばして窓ガラスを叩いている光景が浮かんで仕方が無かった。
もうできることは、仏像に祈ることだけだった。

とてつもなく長い一夜に感じたが、それでも朝は来るもので、つけっぱなしの
テレビがいつの間にか朝のニュースをやっていた。画面隅に表示される時間は確か七時十三分となっていた。
ガラスを叩く音も、あの声も気づかないうちに止んでいた。
どうやら眠ってしまったか気を失ってしまったかしたらしい。
盛り塩はさらに黒く変色していた。

念のため、自分の時計を見たところはぼ同じ時刻だったので、恐る恐るドアを
開けると、そこには心配そうな顔をしたばあちゃんとKさんがいた。
ばあちゃんが、よかった、よかったと涙を流してくれた。

下に降りると、親父も来ていた。
じいちゃんが外から顔を出して「早く車に乗れ」と促し、庭に出てみると、どこから持ってきたのか、ワンボックスのバンが一台あった。そして、庭に何人かの男たちがいた。

914 7/9 sage 2008/08/26(火) 09:52:24 ID:VFtYjtRn0
ワンボックスは九人乗りで、中列の真ん中に座らされ、助手席にKさんが座り、
庭にいた男たちもすべて乗り込んだ。全部で九人が乗り込んでおり、八方すべてを囲まれた形になった。

「大変なことになったな。気になるかもしれないが、これからは目を閉じて下を向いていろ。
俺たちには何も見えんが、お前には見えてしまうだろうからな。
いいと言うまで我慢して目を開けるなよ」
右隣に座った五十歳くらいのオジさんがそう言った。

そして、じいちゃんの運転する軽トラが先頭、次が自分が乗っているバン、後に親父が運転する乗用車という車列で走り出した。
車列はかなりゆっくりとしたスピードで進んだ。おそらく二十キロも出ていなかったんじゃあるまいか。

間もなくKさんが、「ここがふんばりどころだ」と呟くと、何やら念仏のようなものを唱え始めた。

「ぽっぽぽ、ぽ、ぽっ、ぽぽぽ…」

またあの声が聞こえてきた。
Kさんからもらったお札を握り締め、言われたとおりに目を閉じ、下を向いていたが、なぜか薄目をあけて外を少しだけ見てしまった。

目に入ったのは白っぽいワンピース。それが車に合わせ移動していた。
あの大股で付いてきているのか。
頭はウインドウの外にあって見えない。
しかし、車内を覗き込もうとしたのか、頭を下げる仕草を始めた。

無意識に「ヒッ」と声を出す。
「見るな」と隣が声を荒げる。

慌てて目をぎゅっとつぶり、さらに強くお札を握り締めた。

915 8/9 sage 2008/08/26(火) 09:53:50 ID:VFtYjtRn0
コツ、コツ、コツ
ガラスを叩く音が始まる。

周りに乗っている人も短く「エッ」とか「ンン」とか声を出す。
アレは見えなくても、声は聞こえなくても、音は聞こえてしまうようだ。
Kさんの念仏に力が入る。

やがて、声と音が途切れたと思ったとき、Kさんが「うまく抜けた」と声をあげた。
それまで黙っていた周りを囲む男たちも「よかったなあ」と安堵の声を出した。

やがて車は道の広い所で止り、親父の車に移された。
親父とじいちゃんが他の男たちに頭を下げているとき、Kさんが「お札を見せてみろ」と近寄ってきた。
無意識にまだ握り締めていたお札を見ると、全体が黒っぽくなっていた。
Kさんは「もう大丈夫だと思うがな、念のためしばらくの間はこれを持っていなさい」と新しいお札をくれた。

その後は親父と二人で自宅へ戻った。
バイクは後日じいちゃんと近所の人が届けてくれた。
親父も八尺様のことは知っていたようで、子供の頃、友達のひとりが魅入られて命を落としたということを話してくれた。
魅入られたため、他の土地に移った人も知っているという。

バンに乗った男たちは、すべてじいちゃんの一族に関係がある人で、つまりは極々薄いながらも自分と血縁関係にある人たちだそうだ。
前を走ったじいちゃん、後ろを走った親父も当然血のつながりはあるわけで、少しでも八尺様の目をごまかそうと、あのようなことをしたという。
親父の兄弟(伯父)は一晩でこちらに来られなかったため、血縁は薄くてもすぐに集まる人に来てもらったようだ。

それでも流石に七人もの男が今の今、というわけにはいかなく、また夜より昼のほうが安全と思われたため、一晩部屋に閉じ込められたのである。
道中、最悪ならじいちゃんか親父が身代わりになる覚悟だったとか。

そして、先に書いたようなことを説明され、もうあそこには行かないようにと念を押された。

家に戻ってから、じいちゃんと電話で話したとき、あの夜に声をかけたかと聞
いたが、そんなことはしていないと断言された。
――やっぱりあれは…
と思ったら、改めて背筋が寒くなった。

八尺様の被害には成人前の若い人間、それも子供が遭うことが多いということ
だ。まだ子供や若年の人間が極度の不安な状態にあるとき、身内の声であのよ
うなことを言われれば、つい心を許してしまうのだろう。

それから十年経って、あのことも忘れがちになったとき、洒落にならない後日談ができてしまった。

「八尺様を封じている地蔵様が誰かに壊されてしまった。それもお前の家に通じる道のものがな」

と、ばあちゃんから電話があった。
(じいちゃんは二年前に亡くなっていて、当然ながら葬式にも行かせてもらえなかった。じいちゃんも起き上がれなくなってからは絶対来させるなと言っていたという)

今となっては迷信だろうと自分に言い聞かせつつも、かなり心配な自分がいる。
「ぽぽぽ…」という、あの声が聞こえてきたらと思うと…

25.『窓から見える高い煙突は何だ?』

数年前のことですが、私の職場にKさんという人が転勤してきました。
Kさんは、私と同じ社員寮に住むことになったのですが、
しばらくして、私と雑談している時に、
「寮の窓から見える高い煙突は何だ?」
と訊いてきました。その時のKさんは心なしか青ざめていたようでした。
私には心当たりはなかったのですが、
同じ社員寮でも、私とKさんの部屋は離れていましたし、
Kさんの部屋の窓から見える風景と、私の部屋から見える風景が同じとは限りません。
それに私もその土地では余所者でしたし、詳しい地理を知っていたわけでもありませんので、
銭湯か何かの煙突でしょう、と適当に話を合わせ、その話はそれきりになっていたのです。
ところが、それからひと月ほど経って、Kさんが寮から程近い住宅街で死んでいるのが発見されました。
死体の状態は無惨なものだったそうです。
奇妙なことに、Kさんはかなり高い所から、墜落して死んだらしいのですが、
Kさんの遺体が発見された付近は、住宅ばかりで墜死するほどの高所は見当たりません。
とはいえ、自動車事故でもなく、他殺の疑いはまったくなく、結局事故死として処理されたようです。

さて、私はKさんの本葬に参列するため、Kさんの郷里を訪れました。
Kさんの郷里というのは、九州のある海辺の町だったのですが、
遺族の方の車に乗せてもらって、Kさんの実家に向かう途中、
海沿いの道路に差し掛かった時、現れた風景に目を奪われました。
そこには、古びた工場に、巨大な煙突が立っていたのです。
遺族の方によると、それはお化け煙突と言われる煙突で、
かなり昔から町のシンボルとしてそこに建っているそうです。
私は何となく、Kさんが寮の窓から見た煙突というのが、この煙突ではないかと思えてなりませんでした。

ところで、私は最近たいへん不安な日々を送っています。
私の寮の部屋の窓から、高い煙突が見えるようになったのです。
心なしかKさんの郷里で見た、あのお化け煙突に似ているような気がしました。
煙突はかなり遠くに見えますので、以前からあったのに気づかなかった可能性もないとは言えません。
また、最近になってできた建造物かもしれませんが、
私にはその煙突が最近になって忽然と現れたようにしか思えないのです。
職場の同僚に訊いてみてもあいまいな答しか返ってきません。

私には、あの煙突の近くまで行って確かめてみる勇気はありません。
皆さん、お願いです。今すぐあなたの家の窓から、外を覗いてみてほしいのです。
それまで見たこともなかった煙突が見えるということが、あったら教えてほしいのです。
いったいそんなことが、あり得ることなのでしょうか?

『夢の中で人形が告げた番号が、居酒屋の電話番号のようなので行ってみた。』

事の発端は夢からでした
青みがかった黒髪の日本人形が夢に出てくるのです
夢の中の人形はただオレと見つめあっているだけで、一体何を意味しているのかさっぱりわからない

一週間毎日続き、ほとほと悩んでいた頃、夢に変化があった

人形がなにか語りかけてきた
しかし、意味のあるような言葉には思えず、オレには通じなかった
しかし、何度か同じ夢を見るうちに気がついた
どうやら数字を言っている

十桁の数字

オレは目が覚めるとすぐにその数字をメモに書き留めた
よくよく見てみると電話番号のような気がする
頭三桁はオレの住む地域の市外局番と一致する
しかし、当然のことながらとても電話をかける気にはなれず、なにもすることはなかった
しかし夢は相変わらず続き、人形は数字をオレに伝え続ける

人形の夢を初めて見てから二週間、一念発起したオレは電話をかけてみることにした
なにか夢に関するヒントが得られれば、という思いからの行動だったが、同時に何か不吉なことがあるのでは、という恐れは頭から離れなかった
とりあえず番号を検索してみると、あっさりヒットした
県内のある居酒屋のようだった
家からそう遠いわけでもない

オレは週末その店に行ってみることにした
570 :本当にあった怖い名無し 2011/06/21(火) 22:04:45.67 ID:g26ky4bm0
友人二人を連れ立って電車と徒歩で一時間、小さな町の居酒屋だった
看板にある電話番号はあの数字と一致する

店に入るとまだ早い時間だからか、客はオレたちだけ
酒もそこそこに店主に夢の話をしてみた
店主は心当たりがないようだったが、カウンター越しに聞き耳をたてていた女将が詳しい話を聞かせてくれと言ってきた

話を一通り聞かせると、女将はおそらく家にある人形じゃないか、越してきてからずいぶんになるが、しまいこんだままだった、ちょっと探してくるね、と店の奥に消えた
しばらくして、女将はすすけたクリアケースにしまわれた日本人形を持ってきた
一目でわかった

夢のあの人形だった

女将によると、この人形は女将父が生前従妹から譲り受けたもので、詳しくはわからないが非常に貴重なものであるとのことだった
もとの持ち主の従妹は金に汚く、変わり者で、親戚付き合いは何年も前に絶ってしまっているとか
女将としばらく話し込み、もしかしたらということもあるから、とその従妹に連絡を取ってみるよう勧め、女将もそれに同意した

夢はしばらく続いたが、ある日を境にぱったりと見なくなった
人形にまつわるあの一族のなかで、何かしらが解決したような予感がし、肩の荷が降りるようだった
しかし、程なくして女将から連絡があった

女将は従妹を探し、人形を返すことができたらしい
従妹は病に伏せり寝たきりだったが、息子夫婦の家に引き取られ暮らしていた
人形を見ると、とても懐かしがり喜んだ
従妹の故郷の数少ない思い出の品だったようだ
涙を流して女将に礼を述べたという

年のせいか、評判よりずっと丸くなったようで、感じのよい老婆だったとか
息子夫婦も好感の持てる人物で、これをきっかけに親戚付き合いが戻るかも、と女将は喜んだ
しかし、女将が人形を返してから一週間もたたないうちに訃報が届いた
従妹が亡くなったそうだ
女将は人形が従妹の最後によりそうために、私たちを頼ってきたのかねえ、と語った
オレはにわかに全てを消化することはできなかったが、なんとなく物の縁や人の縁に触れることができた気がして、まんざらでもなかった

しかし、この一件は終わってはいなかった

人形が再び現れた
今度は夢の中ではなかった
夜物音で目を覚ました

家はアパートの一階なのだが、どうも窓の外の庭でカタカタなにかが音を立てている
風のせいかと思ったが、どうも気になって寝つけなかったので、片付けようと窓を開けるためカーテンを引くと、いた

夢で見た、女将が持ってきた、
あの人形だった

青みがかった髪が揺れている
風はない
カタカタ揺れているのは人形自体が動いており、コンクリートに足をうちつける音だった
カタカタカタカタカタカタカタカタ
ただ一点にとどまり揺れ続けている
以前の夢では、人形の表情など気に留めなかったが、今度は一目でわかる

怒っている

穏やかだがとてつもない憎悪の表情

どういう根拠かは説明できないが、とにかくそう直感した

オレはカーテンを閉め、布団にもぐり込んだ
音は夜明けまで続き、オレは眠ることができなかった

翌日女将にこの事を伝えた
やはりというか、女将の家にも人形は現れたらしい
寝室の隅でカタカタ揺れる人形を見て、恐怖のあまり家を飛び出し、寝巻きのまま朝までファミレスで夜を明かしたという
主人は気づかなかったとか

その日はとてもオレは家で寝る気になれず、友人の家に泊まった
その夜、女将から電話があった
577 :本当にあった怖い名無し 2011/06/21(火) 22:09:16.91 ID:g26ky4bm0
従妹の死に不審な点が見つかり、息子夫婦が殺人の疑いで捕まった
亡くなる直前、人付き合いが全くなかった従妹を突然訪ねてきた女将とオレに話を聞きたいという、警察から連絡があったという

オレたちこの一連の話をしたが、もちろんとても役立ちそうな情報ではなかった
人形の下りなど、当然信じてはもらえるはずもなく、そのような人形はあの家にはなかったという
詳細はわからないが、どうも従妹は長い間虐待を受けていたらしく、それにより激しく衰弱していたらしい

オレたちはようやく察した
人形は従妹のもとに連れていけと訴えていたのではなく、従妹を助けて欲しかったのだ
そして気づくことのできなかったオレ達を恨んでいる

人形はそれからも2、3日置きにオレの家に出た
女将の家も同様だった

引っ越しも考えたが、とても逃げ切れるわけがないとそんな気がした
大袈裟な話ではなく、オレ達はノイローゼ寸前まで追いつめられ、親戚の紹介である寺を訪ねた
住職は快く話を聞いてくれ、人形自体がないことは問題だが、なんとか供養できるようやってみると答えてくれた
同時に、従妹の墓を参り、従妹と人形を弔うよう強く勧められた
また、部屋に貼るようにと札をいただいた
正直相談料は安くはなかった

女将がさがした墓を参り、札を部屋に備えると人形は現れなくなった
何が効を奏したのかはわからないが、それから人形の姿は見ていない


以上です

一体なぜ人形はオレのもとに現れたのか、女将はわかるがなぜオレだったのか、皆目見当もつかない
そしてなぜあれほどの怒りを買わねばならなかったのか
そして本当に人形はオレたちを許してくれたのか
いまだに物音がすると背筋が凍る

23.『母は1人で帰ってきたのだが、ドアは2回閉まる音がした』

僕の家は母子家庭で、母が仕事から帰って来るのはいつも深夜だった。
その間、僕は家で勉強をして過ごすことが多かった。

その夜も帰りを待っていたら、母から電話がかかってきた。
「今から帰るけど何か買ってくものある?」。

「別にないよ。」と電話を切った。
数分たって、牛乳が切れてたのを思い出し、着信履歴からかけ直した。
3~4コールしても出ず、「運転中か・・・しょうがないな・・・。」
と思い、諦めようとしたその時、通話モードになった。

僕:「あ、もしもし。お母さん?」
母:「スゥー・・・スゥー・・・(鼻息の音)」
僕:「おーい、聞こえてる?」
母:「スゥー・・・スゥー・・・」

車の走行音や、運転をしているような環境音は一切なし。
鼻息の音だけが受話器の向こうから聞こえてくる。
別に恐ろしくはないが、何か不可思議な現象に困惑し電話を切った。

間違ってかけてしまったか?
いや、履歴から電話したし発信履歴も母になっている。
じゃあ、母が何かの拍子で通話ボタンを押したのか?
鼻息が聞こえるほどの口元で?それに走行音やら雑音がするだろうし。
回線の混線か・・・?
PCのスピーカーからトラックの無線が聞こえることがあるように?
電話回線でもそんなことあるのか?
出した答えは、腑に落ちないながらも混線説。

一応答えが出たことで冷静になり、もう一度電話してみる。履歴からじゃなく。
出ない。やっぱり運転中なのか。諦めて机に向かう。参考書に目を通す。
と、もう1つの可能性を思いつき胸の鼓動が早くなる。

もしや、事故にあったとか。
なんとか通話は押せても喋れないとか・・・?
そんな状況ならどうしよう、母の帰宅ルートは山の麓を通る。人目につかない。
どうしよう。警察か救急車か、それとも原付で探しに行くか?
最悪の状況が頭をよぎり、胸のあたりが痛くて吐きそうになった。

母を探しに行くことを決め服を着替えていると、車の音が聞こえてきた。
「なんだ・・・よかった・・・そりゃそうだよな・・・。」ほっとする。
車が車庫に入り、ドアが開き閉まる音。「バタンッ、バタンッ」、と2回。
ちょっと不思議に思った。

いつも母が車から降りる時のドアの音は1回のはず。

それに今日は買い物もしてないはずだし、荷物もないはず。
不思議に思いながらも、帰ってきたことに安心した僕は玄関まで迎えに行った

「ただいま。」母の荷物はいつも通りバック一個。
居間に行き、電話したことを告げると、運転中で気付かなかった、と返され
あの不思議な電話の事を話そうとしたら、母が先に話しだした。

「S川知っとるやろ?ほら、こないだ4人殺された事件のやつ。」
(当時、隣町で一家四人惨殺事件があり、死体は川に沈められていた。)
「帰りにS川沿い通ってたんよ。」
「そんで丁度死体が上がったあたりに差し掛かった時にね」
「プリウスがね、助手席のシートベルトをお閉めくださいって言うんよ。」
「誰も乗ってないのにね。あんたこういうの好きやろ?」

ゾっとした。

恐る恐るに母に尋ねた。
僕:「今日さ、車から降りる時さ、ドアの開け閉め2回したよね。なんで?」
母:「ん?1回しかしとらんよ。」

22.『残念ながらお嬢さんは地獄に落ちました』

ある病院に残り三ヶ月の命と診断されている女の子がいました。
友達が二人お見舞いに来た時に、その子のお母さんはまだ、
その子の体がベットの上で起こせるうちに最後に写真を撮ろう
とおもい、病気の子を真ん中にして三人の写真を撮りました。

結局それから一週間ほどで急に容体が悪くなり、三ヶ月ともたずに
その子はなくなってしまいました。
葬式も終わり、多少落ち着きを取り戻したお母さんはある日、
病院で撮った写真の事を思い出しました。それを現像に出し取りにいって
見てみると、その写真が見つかりません。写真屋さんに聞いてみると、
「いや、現像に失敗して、、、」というそうです。不審に思ったお母さんは
娘の生前の最後の写真だからとしつこく写真屋さんに迫ったそうです。
写真屋さんもしぶしぶ写真をとりだし、「見ない方がいいと思いますけれど、
驚かないで下さいね。」と写真を見せてくれました。

そこには、三人の女の子が写ってましたが、真ん中の亡くなった女の子だけが
ミイラのような状態で写っていたそうです。

それを見たお母さんはとても驚きましたが、供養して
もらうといい写真を持ち帰りました。それにしても恐ろしい
写真だったため霊能者のところに供養してもらう時に
これは何かを暗示してしているのではないかとたずねました。
すると、霊能者は言いたがりません。

それでも無理に頼み込んで話を聞くと霊能者がお母さんに言いました。
「残念ですが、あなたの娘さんは地獄に落ちました。」

21.『歌本』

古本屋で小学校の時に使ってたのと同じ歌の本を見つけて、
なんだか懐かしいような気分になって思わず購入。

『あの青い空のように』や
『グリーングリーン』
といった当時好きだった歌が
昔と全く同じ体裁で掲載されていて、
家で一曲一曲思い出しながら歌ってみた。

当時一番のお気に入りだった
『気球に乗ってどこまでも』
の頁を開いた。

右下に余白があり、
そこにいたずら書きがされていた。

いかにも小学生が
少女漫画を真似て書いたようなヘタッぴな絵で、
男の子と女の子が描かれていた。

男の子の方には
「さとるくん」と書いてあった。

シャツに「3」と書いてあった。

女の子の方には何も書いていなかった。

僕はちょっと笑った。

僕の名前もさとるだ。

ほとんど消えてしまっていて読めなかったので
気にしていなかったのだが、
もう一度裏表紙の持ち主の名前を見てみた。

○木(本?)△子。

小学生の時にそれと似た名前の女の子は
クラスに二人居た。

一人は高木秀子。

名前は覚えているが
顔はほとんど覚えていない。

もう一人は仲本順子。

こっちは良く顔を覚えている。

なぜなら初恋の相手だからだ。

僕はちょっとドキドキした。

妄想に近いある可能性を思ったからだ。

もちろん、古本屋は小学校から程遠い都会にあるし、
歌本は恐らく日本中に出回っているものなので、
ありえないことなのではあるが、
あの仲本順子が僕のことを絵に描き、
音楽の授業中にいつも見ていたとしたら・・・。

なんだか甘酸っぱい気分になりながら、
次のページを開いた。

次のページは『大きなのっぽの古時計』だった。

その余白にも男の子と女の子の絵があった。

テーブルで一緒に御飯を食べている絵だった。

テーブルの上には御飯と味噌汁と魚が描かれていた。

次のページは『翼をください』。

男の子と女の子、そして赤ん坊が描かれていた。

どうやら元の持ち主は結婚を夢見ていたらしい。

次頁は『この道』。

男の子と女の子の絵が描いてあるのだが、
女の子の顔がぐちゃぐちゃに塗りつぶされていた。

クラスメートにいたずらされたのか、
それとも自分でやったのだろうか?

次頁は『早春賦』。

男の子は描かれておらず、
女の子が泣いていた。

テーブルの上に芋虫のようなものが描かれていた。

一体何が起こったんだろうか?

想像が膨らんだ。

次頁は『あの素晴らしい愛をもう一度』。

悪趣味にも、葬式の祭壇のようなものが描かれていた。

もう男の子も女の子も居なかった。

歌本のいたずら書きはそれで終わりだった。

まさかとは思いながら
卒業アルバムを引っ張り出してみた。

仲本順子・・・、
久々に写真でみても
いまだに胸がときめく。

初恋だからしょうがない。

やっぱり可愛い。

高木秀子も探してみた。

が、見当たらなかった。

5年のときにクラスが変っていたはずだが、
他のクラスにも写っていなかったし、名簿にも無かった。

気になって仕方が無かったので、
当時PTA役員をやっていた母親に
高木秀子を覚えているかどうか聞いてみた。

「覚えてるよ。
でも、ほらあの子亡くなったでしょう、
5年生のとき、事故で。」

すっかり忘れていた。

そういえば女の子が亡くなって
ちょっと騒ぎになったことがあった。

あれが高木だったのだ。

母親は続けてこう言った。

「でも、ホントは自殺だったらしいわよ。
警察の方で事故扱いにしてくれたんだって。
かわいそうにねぇ」

それは初耳だった。

嫌な予感が急に現実味を帯びてきた。

居ても立っても居られず、
当時のクラスメイトの岡村に電話をした。

岡村も自殺の噂は知っていた。

全然関係ないことだけどと、
彼はこう言った。

「そういえば、長島監督、大丈夫かね、
お前ファンだったじゃん。
いつも背番号3のジャイアンツTシャツ着ててさ。」

言われて思い出した。

僕自身は全く興味なかったのだが、
そういえば巨人ファンの父親が買ってきた
Tシャツを良く来ていた。

そうするとやはりあの男の子は僕で、
女の子は・・・。

いや、まさか。

急に怖くなって手にしていた歌本を放り投げた。

「俺たち、あの子に悪いことしたよな。
良くいじめてたじゃん。
顔に習字の墨汁ぶちまけたりしたっけ。
お前なんか、給食の中に毛虫いれたりしてさ。覚えてるだろ?」

もちろん、忘れていた。

そして、歌本は間違いなく高木秀子のものだと確信した。

20.『ヤマノケ』

一週間前の話。
娘を連れて、ドライブに行った。
なんてことない山道を進んでいって、途中のドライブインで飯食って。
で、娘を脅かそうと思って舗装されてない脇道に入り込んだ。

娘の制止が逆に面白くって、どんどん進んでいったんだ。
そしたら、急にエンジンが停まってしまった。

山奥だからケータイもつながらないし、車の知識もないから
娘と途方に暮れてしまった。飯食ったドライブインも歩いたら何時間かかるか。
で、しょうがないからその日は車中泊して、次の日の朝から歩いてドライブイン
行くことにしたんだ。

車内で寒さをしのいでるうち、夜になった。
夜の山って何も音がしないのな。たまに風が吹いて木がザワザワ言うぐらいで。

で、どんどん時間が過ぎてって、娘は助手席で寝てしまった。
俺も寝るか、と思って目を閉じてたら、何か聞こえてきた。

今思い出しても気味悪い、声だか音だかわからん感じで

「テン(ケン?)・・・ソウ・・・メツ・・・」って何度も繰り返してるんだ。

最初は聞き間違いだと思い込もうとして目を閉じたままにしてたんだけど、
音がどんどん近づいてきてる気がして、たまらなくなって目を開けたんだ。

そしたら、白いのっぺりした何かが、めちゃくちゃな動きをしながら車に近づいて
くるのが見えた。形は「ウルトラマン」のジャミラみたいな、頭がないシルエットで
足は一本に見えた。そいつが、例えるなら「ケンケンしながら両手をめちゃくちゃに
振り回して身体全体をぶれさせながら」向かってくる。

めちゃくちゃ怖くて、叫びそうになったけど、なぜかそのときは
「隣で寝てる娘がおきないように」って変なとこに気が回って、叫ぶことも逃げることも
できないでいた。

そいつはどんどん車に近づいてきたんだけど、どうも車の脇を通り過ぎていくようだった。
通り過ぎる間も、「テン・・・ソウ・・・メツ・・・」って音がずっと聞こえてた。

音が遠ざかっていって、後ろを振り返ってもそいつの姿が見えなかったから、ほっとして
娘の方を向き直ったら、そいつが助手席の窓の外にいた。
近くでみたら、頭がないと思ってたのに胸のあたりに顔がついてる。思い出したくもない
恐ろしい顔でニタニタ笑ってる。

俺は怖いを通り越して、娘に近づかれたって怒りが沸いてきて、「この野郎!!」って
叫んだんだ。
叫んだとたん、そいつは消えて、娘が跳ね起きた。

俺の怒鳴り声にびっくりして起きたのかと思って娘にあやまろうと思ったら、娘が
「はいれたはいれたはいれたはいれたはいれたはいれたはいれたはいれたはいれた」
ってぶつぶつ言ってる。

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