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学校では教えてくれない「か゚き゚く゚け゚こ゚」が相手に好印象を与える

アナウンサーや声優など、言葉を伝える職業では必須ながら、学校では教えてくれず日常会話でもほぼ消滅寸前と言われている日本語の「か゚行」=鼻濁音。近年はこの鼻濁音を使える人が減っていますが、マスターしておけば相手に好印象を与えることができるかも。

更新日: 2017年08月06日

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この記事は私がまとめました

日本語の「か゚行」の存在を知っていますか?

半濁音の記号「゜」は、普通は「ぱ行」にしか見られないはずですが…!?

半濁音の記号は「は行」にしかつかないのかと思っていたら、実は「か行」にもつく場合がある

「か゚き゚く゚け゚こ゚」というフォントもちゃんとあります!
(表示する環境によってはちゃんと表示されない場合もあります)

か゚、カ゚は、か、カに半濁点を付したもので、特殊な仮名のひとつ。

ちゃんとWikipediaにも「か゚」の項目があります。

一種の音符であり、音節 /gä/ が鼻濁音 [ŋä] として発音されることを明示したいとき、「が」に代えて用いることがある。用途は国語学関連および日本語の発音教育などに限られ、一般的な日本語の文字表現に用いられることはない。

普通、「か」に半濁点はつけませんし、一般には正しい表記ではありません。
しかし、「『か゜』を認めるべきだ」と主張する人も、中にはいるのです。

普段見かけることのない文字ですが、後述の理由により「存在すべき」という主張があります。

濁音「が」と半濁音「か゚」の違い

か゚行の子音は発音記号[ŋ]で表される。

「が行音」(が、ぎ、ぐ、げ、ご)には、濁音で発音する音(おと)と、鼻濁音で発音する音(おと)とがあります。

通常、「が行」で表記される文字の発音には、濁音と半濁音の2種類が存在しているのです。

この「カ゜」はどのように発音するかと言うと、早い話が鼻濁音。

鼻濁音は「びだくおん」と読みます。

「鼻濁音」とは、「が、ぎ、ぐ、げ、ご」のガ行の音を「んが、んぎ、んぐ、んげ、んご」といった感じで、瞬間的に、呼気を鼻の方へ向ける音です。

原則としてガギグゲゴが語頭以外につく場合に鼻濁音になります。たとえば、「午後(ゴゴ)」という言葉だと、最初のゴは普通の濁音、あとのゴが鼻濁音になります。

語頭以外の「が行」が鼻濁音になる、というところがポイント。
たとえば「学校」の「が」は普通の濁音ですが、「小学校」の「が」は鼻濁音、つまり「しょうか゚っこう」と発音します。

一般の表記には鼻濁音と濁音を区別する表記がないが、専門的には濁音は「ガ」、鼻濁音は「カ゜」として半濁点で表記する

か゚行=鼻濁音は “魅せる音”

アナウンサーや声優、俳優、歌手など言葉を伝える立場の人にとって、鼻濁音は必須。

鼻濁音は、日本語を綺麗に響いて美しい音として伝えるもの

例えば舞台芸術や映画の俳優の発話や、NHKなどテレビ・ラジオ局のアナウンサーの発音教育でも、従来は伝統的な東京方言の法則に基づく厳格なガ行鼻濁音の使用と使い分けが徹底されてきた。

アナウンサー、俳優、歌手など、相手に言葉を伝える必要のある職業の人はほぼ必ずこの「鼻濁音」を習得しています。

「が」は、「重く強く」聞こえがちです。
この「が」を「軽く柔らかく」する方法が鼻濁音です。
鼻濁音を使用すると、会話がスムーズに癖なく、聞こえるようになります。

鼻濁音には、荒く鋭くなりがちな濁音を和らげ、やさしく落ち着いた印象を与える効果があります。

鼻濁音が使えないと、なんとなく、乱暴で下品な感じに聞こえることがあります。

特に言葉を大事にするアナウンサーなどは、この鼻濁音をしっかりと使いこなします。
会話中に鼻濁音が使えると、それに付随するほかの言葉の滑舌も美しく聞こえますので、覚えておいて損はないでしょう。

アナウンサーの練習用テキストには、鼻濁音の発音練習が。

消えゆく鼻濁音

流れるような美しい言葉は鼻濁音の響きによるところも多いです。しかし、最近は「鼻濁音」を知らない人が多いです。

日本語の「鼻濁音(ガ行鼻音)」について調査を行ったところ、現在の日本人で鼻濁音を使っている人は全体の約2割にすぎず、また若い人ほど使用率が下がっていることが分かりました。

「かがみ(鏡)」という単語に含まれる「が」の音をどのように発音しているか調査した、国立国語研究所の発表。
若い年代ほど、鼻濁音の使用率が減少している。

興味深い事に、東北地方と北陸地方の方の鼻濁音の使用率は60 %~70%
しかし、若い人は鼻濁音は使用しない人も多いそうです。

地域別でも鼻濁音の使用率は偏りがあります。
伝統的に鼻濁音が使われてきた東北や北陸でさえ、鼻濁音が使われなくなってきているようです。

地図で赤で示された地方では、一般に鼻濁音は使われない。

声楽では、鼻濁音を習うことは必須であるが、近年は、鼻濁音を使わないで歌う歌手なども増えている。

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