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「自転車運転者講習」の対象となる14の「危険行為」~自転車の交通ルール

平成27年(2015年)6月1日から義務化された「自転車運転者講習」の受講対象となる、14の「危険行為」を紹介します。

更新日: 2015年06月09日

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yhk_namaさん

平成27年(2015年)6月1日から改正道路交通法が施行され、悪質・危険な自転車運転者に「自転車運転者講習」の受講が義務付けられました。
 そこで、受講の対象となる14の「危険行為」を紹介します。

▼ 概要

自転車で「信号無視」や「一時不停止」を繰り返した運転者に対する講習制度が、6月1日に始まった。
 自転車の悪質運転による事故が目立つためで、道路交通法を改正し、危険行為を明確に規定した。
 改正道交法では施行令で、信号無視▽一時不停止▽ブレーキ不良▽酒酔い運転―など14項目の危険行為を指定。
 刑事罰の対象となる14歳以上の運転者が、こうした危険行為をして違反切符を切られたり、交通事故を起こすなどの行為を、3年以内に2回以上繰り返した場合、都道府県の公安委員会から講習の受講命令が下る。
 受講料は5,700円。受講しなかったら5万円以下の罰金となる。

▼ 講習の受講対象者

(1) 14歳以上の者で

道路交通法の罰則は、刑事罰です。
 刑事責任は、14歳以上から問われます。

【刑法】http://law.e-gov.go.jp/htmldata/M40/M40HO045.html
 (責任年齢)
第四十一条 十四歳に満たない者の行為は、罰しない。

(2) 3年以内に2回以上「危険行為」をした者

道路交通法は、「危険行為を反復してした者が、更に自転車を運転することが道路における交通の危険を生じさせるおそれがあると認めるとき」に自転車運転者講習の受講命令をすることができると定めています。
 具体的には、公安委員会の処分基準で、「危険行為をした日を起算日とする過去3年以内にその他の危険行為をしたものについて、受講を命ずることとする」とされています。

【道路交通法】http://law.e-gov.go.jp/htmldata/S35/S35HO105.html
 (講習)
第百八条の二 公安委員会は、内閣府令で定めるところにより、次に掲げる講習を行うものとする。
十四 自転車の運転による交通の危険を防止するための講習

 (自転車運転者講習の受講命令)
第百八条の三の四 公安委員会は、自転車の運転に関しこの法律若しくはこの法律に基づく命令の規定又はこの法律の規定に基づく処分に違反する行為であつて道路における交通の危険を生じさせるおそれのあるものとして政令で定めるもの(次条において「危険行為」という。)を反復してした者が、更に自転車を運転することが道路における交通の危険を生じさせるおそれがあると認めるときは、内閣府令で定めるところにより、その者に対し、三月を超えない範囲内で期間を定めて、当該期間内に行われる第百八条の二第一項第十四号に掲げる講習(次条において「自転車運転者講習」という。)を受けるべき旨を命ずることができる。

【自転車運転者講習の受講命令に係る処分基準】
 道路交通法第108条の3の4に規定する危険行為(以下単に「危険行為」という。)をした自転車運転者であって、当該危険行為をした日を起算日とする過去3年以内にその他の危険行為をしたものについて、次に掲げる場合を除き、3月以内に行われる自転車運転者講習の受講を命ずることとする。
・ 交通事故により下半身不随となるなど、自転車の運転によって道路における交通の危険を生じさせるおそれが失われたと認められる場合
・ 既に自転車運転者講習を受けた者である場合であって、自転車運転者講習を受講した後の危険行為が2回に満たないとき
http://www.npa.go.jp/koutsuu/kikaku/bicycle/pdf/kouki20150408-1.pdf
http://www.npa.go.jp/koutsuu/kikaku/bicycle/pdf/kouki20150408-2.pdf

▼ 道路交通法上の定義

「危険行為」の説明に入る前に、まず、道路交通法上の定義を確認します。

(1) 自転車は「軽車両」

自転車は、車や原付と同じ「車両」の一種で、「軽車両」に区分されます。

※よく「軽車両」を”軽自動車”のことと誤解している人がいますが、間違いです。「軽車両」とは、要は自転車のことです。

なお、自転車を押して歩く場合は、「歩行者」になります。

【道路交通法】
 (定義)
第二条  この法律において、次の各号に掲げる用語の意義は、それぞれ当該各号に定めるところによる。
 八  車両 自動車、原動機付自転車、軽車両及びトロリーバスをいう。
 十一  軽車両 自転車、荷車その他人若しくは動物の力により、又は他の車両に牽引され、かつ、レールによらないで運転する車(そり及び牛馬を含む。)であつて、身体障害者用の車いす、歩行補助車等及び小児用の車以外のものをいう。
 十一の二  自転車 ペダル又はハンド・クランクを用い、かつ、人の力により運転する二輪以上の車(レールにより運転する車を除く。)であつて、身体障害者用の車いす、歩行補助車等及び小児用の車以外のもの(人の力を補うため原動機を用いるものであつて、内閣府令で定める基準に該当するものを含む。)をいう。
 十三  路面電車 レールにより運転する車をいう。
 十七  運転 道路において、車両又は路面電車(以下「車両等」という。)をその本来の用い方に従つて用いることをいう。
3  この法律の規定の適用については、次に掲げる者は、歩行者とする。
 一  身体障害者用の車いす、歩行補助車等又は小児用の車を通行させている者
 二  次条の大型自動二輪車若しくは普通自動二輪車、二輪の原動機付自転車又は二輪若しくは三輪の自転車(これらの車両で側車付きのもの及び他の車両を牽引しているものを除く。)を押して歩いている者

(2) 「車道」と「歩道」・「路側帯」

「車道」… 道路のうち「車両」通行用の部分で、縁石等の工作物又は白線で区画された部分。
 「歩道」… 道路のうち「歩行者」通行用の部分で、縁石等の工作物で区画され部分。
 「路側帯」… ”歩道がない道路”に設けられた「歩行者」通行用の部分で、白線で区画された部分。

【道路交通法】
 (定義)
第二条 この法律において、次の各号に掲げる用語の意義は、それぞれ当該各号に定めるところによる。
 一 道路 道路法(昭和二十七年法律第百八十号)第二条第一項に規定する道路、道路運送法(昭和二十六年法律第百八十三号)第二条第八項に規定する自動車道及び一般交通の用に供するその他の場所をいう。
 二 歩道 歩行者の通行の用に供するため縁石線又はさくその他これに類する工作物によつて区画された道路の部分をいう。
 三 車道 車両の通行の用に供するため縁石線若しくはさくその他これに類する工作物又は道路標示によつて区画された道路の部分をいう。
 三の四 路側帯 歩行者の通行の用に供し、又は車道の効用を保つため、歩道の設けられていない道路又は道路の歩道の設けられていない側の路端寄りに設けられた帯状の道路の部分で、道路標示によつて区画されたものをいう。

(3) 「歩道」と「路側帯」の違い

車道と縁石等によって構造的に区画されたものが「歩道」で、白線によって視覚的に区画されたものが「路側帯」です。
 「歩道」がある場合は「路側帯」はありません。
 「歩道」と「車道」の間に白線が引かれた道路がありますが、この場合の白線は、「路側帯」ではなく「路肩」を示す「車道外側線」になります。

路側帯は、歩道のない道路または道路の歩道がない側の路端寄りに、白い実線等による区画線・道路標示を引くことで示されているものである。
 ところが、道路の歩道がある側の路端寄り(車道の路端寄り)でも、外見の上では全く同じ白の実線による区画線・道路標示を見かける。
 これは法令上は、路側帯には該当せず、車道外側線に該当し、その外側(歩道側)は路肩となる。

▼ 14の危険行為

道路交通法施行令で、14の違反行為が「危険行為」として定められています。

【道路交通法施行令】http://law.e-gov.go.jp/htmldata/S35/S35SE270.html
 (危険行為)
第四十一条の三 法第百八条の三の四の政令で定める行為は、自転車の運転に関し行われた次に掲げる行為とする。
 一 法第七条(信号機の信号等に従う義務)の規定に違反する行為
 二 法第八条(通行の禁止等)第一項の規定に違反する行為
 三 法第九条(歩行者用道路を通行する車両の義務)の規定に違反する行為
 四 法第十七条(通行区分)第一項、第四項又は第六項の規定に違反する行為
 五 法第十七条の二(軽車両の路側帯通行)第二項の規定に違反する行為
 六 法第三十三条(踏切の通過)第二項の規定に違反する行為
 七 法第三十六条(交差点における他の車両等との関係等)の規定に違反する行為
 八 法第三十七条(交差点における他の車両等との関係等)の規定に違反する行為
 九 法第三十七条の二(環状交差点における他の車両等との関係等)の規定に違反する行為
 十 法第四十三条(指定場所における一時停止)の規定に違反する行為
 十一 法第六十三条の四(普通自転車の歩道通行)第二項の規定に違反する行為
 十二 法第六十三条の九(自転車の制動装置等)第一項の規定に違反する行為
 十三 法第六十五条(酒気帯び運転等の禁止)第一項の規定に違反する行為(法第百十七条の二第一号に規定する酒に酔つた状態でするものに限る。)
 十四 法第七十条(安全運転の義務)の規定に違反する行為

以下、説明していきます。

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