1. まとめトップ
  2. ニュース・ゴシップ

富裕層が豊かになるとみんなハッピーに!?「トリクルダウン理論」って?

安倍首相が「デフレからの脱却」「富の拡大」を目指し実施している経済政策アベノミクス。消費税が増税される一方で、法人税や贈与税を減税するなど、大企業や富裕層にとっては”おいしい”政策のようにも見えます。その背景には「トリクルダウン理論(効果)」と呼ばれる経済理論があるようです。

更新日: 2016年02月12日

106 お気に入り 53548 view
お気に入り追加

この記事は私がまとめました

springspringさん

◆「トリクルダウン理論」とは?

1714年にイギリスのバーナード・デ・マンデヴィルがこの考え方を示したとされる。

トリクルダウンという言葉は2014年のユーキャン新語・流行語大賞の候補にノミネートされ、世間から注目を集めた。

「トリクルダウン理論」とは、豊かな人々がもっと豊かになれば、やがてその豊かさが下にも落ちてきて貧しい人も豊かになれるという経済理論である

トリクルダウン(trickle down)という言葉には、「したたり落ちる」という意味があり、富裕層から貧困層へ富がしたたり落ちることを意味している

「金持ちを儲けさせれば貧乏人もおこぼれに与れる」と主張することから、「おこぼれ経済」とも揶揄される

◆「トリクルダウン理論」の具体例

一番上のグラスに注がれたシャンパンは、徐々に下のグラスへとしたたり落ちていく。

(大企業や富裕層に)お金を使わせることによってお金の回りが良くなり、景気が回復。企業全体の成績が上向き、従業員の給料が大幅にアップされることで更に消費が拡大。社会全体に活気があふれ、貧困層まで恩恵を受けることになる

つまり、所得税や法人税の最高税率引き下げなど、大企業や富裕層を優遇することで、富裕層らの経済活動が活性化され、最終的に貧困層を含む社会全体に富が行き渡る

例えば、アベノミクスで株が上がれば、そのおこぼれは皆に回ってくる。円安で輸出大企業が利益を上げれば、それは労働者や下請けにも回ってくるという考え方

◆で、アベノミクスは「トリクルダウン理論」らしい

アベノミクスが始まって以来、「アベノミクスはトリクルダウン理論である」という言葉がよく聞かれる。

しかし、2015年1月28日、国会の答弁でこう答えている。

《安倍首相》
「安倍政権として目指すのはトリクルダウンではなく、経済の好循環の実現であり、地方経済の底上げだ」

◆でもやっぱり"アベノミクスは「トリクルダウン理論」なんじゃね?"という声は多い

アベノミクスは、大企業や富裕層を優遇する税制改正や規制緩和を行うことで景気回復の効果を期待している。

アベノミクスの法人税減税・設備投資減税によって企業の余剰を生み、社員の賃金にまわすように誘導しようとする政策はトリクルダウン政策の一つである

現在のアベノミクスは法人税減税や労働規制の緩和など、まさにトリクルダウン経済学路線をひた走っています

アベノミクスはお金をあるところからないところへ流すトリクルダウンの特徴を活用した政策といえます

◆「トリクルダウン理論」の効果に疑問を持つ人もいる

「トリクルダウン理論」は富裕層と貧困層の格差拡大を引き起こすという負の側面も大きい

「富裕層をさらに富ませれば貧困層の経済状況が改善する」というトリクルダウンを裏付ける有力な研究は存在しない

「トリクルダウン理論」により、経済成長の利益は自動的に社会の隅々まで行き渡るという前提は、経済理論・歴史経験に反している

※経済学者のジョセフ・E・スティグリッツ コロンビア大学教授

◆実際に企業は「内部留保」として利益を貯め込んでいる

日本企業は、今後流動化する経済に体力を温存しておくために、「内部留保」をバンバンためこんでます

特に大企業の「内部留保」は、一貫して増え続けています。とりわけ、2013年の内部留保は285兆円と前年から13兆円も増やしている

《甘利内閣府特命担当大臣》
「企業収益は史上最高になっていますが、実質賃金がついてきていない。つまり、企業収益が完全に好循環を回し切っていないというところです。トリクルダウンがまだ弱いということです」

※2014年11月14日。この発言の2か月後に"アベノミクスは「トリクルダウン理論」ではない"という安倍首相の発言が出た。

◆富裕層は「貯蓄額」を増やしている

1 2