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海上自衛隊の保有する航空機一覧まとめ

日本の海上自衛隊が現在保有する航空機の一覧まとめ。航空自衛隊と比べ、その任務の特性上回転翼機(ヘリコプター)の装備も多いです。最新の純国産哨戒機P-1や無人機RQ-4Bの導入など、最近の動向に注目が集まっています。

更新日: 2018年11月29日

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holy777さん

哨戒・対潜哨戒機

P-1は対艦・対潜哨戒を主任務とする国産哨戒機。P-3Cの後継機として2013年から運用が開始された。
開発・製造は川崎重工業で、航空自衛隊のC-2輸送機と並行して開発され、部品を一部共通化することでコストダウンが図られた。
IHIが開発した国産ターボプロップエンジンF7を4発搭載。巡航速度は833km/hで、プロペラ推進のターボプロップ機であるP-3Cに比べ200km/h以上高速である。機体も一回り大きくなり航続距離や最大離陸重量も増加した。
防衛省ではP-3Cを完全に置き換える予定だが、全般的な能力向上により現行のP-3Cより少ない機数(約70機)で防衛能力を維持できるとしている。

P-3はアメリカのロッキード社が開発したターボプロップ哨戒機。愛称はオライオン。
同社の旅客機L-188を元に開発され、良好な飛行性能と搭載量の多さから、アメリカや日本などの西側諸国を中心に多くの軍や国境警備隊でも採用された。また派生型に輸送機や電子戦機、空中給油機、気象観測機などがある。
海上自衛隊では1981年から約100機を受領して運用。海の多い日本で特に重要視される哨戒任務を担っている。一部の機体は後述のOP-3CやUP-3Dなどに改造された。
初飛行は1958年ながら装備の近代化改修を繰り返しつつ多くの国で未だ現役である。海上自衛隊ではP-3Cも2009年度から退役が始まった。

SH-60Kはシコルスキー社製SH-60Jを三菱重工業と防衛庁で改良し、哨戒能力の向上を目指した哨戒ヘリコプターである。
海自では1991年からSH-60Jを運用していたが、機内の各種機器搭載量が多く、スペースが狭いことが問題となっていた。そのため日本は独自にSH-60Jの機内空間拡大のの改設計を進め、並行してエンジン換装、高性能ローターへの換装、電子機器刷新などを行った。これにより開発されたのがSH-60Kである。
2005年3月に正式採用、同年8月10日に量産初号機と2号機が海上自衛隊に納入された。

SH-60はベストセラーとなった米陸軍の汎用ヘリコプターであるシコルスキー社製UH-60ブラックホークを対潜哨戒用とした海軍艦上機型。
アメリカ海軍のSH-60Bを元に、日本向けに仕様変更して採用されたのがSH-60Jである。SH-60Bに比べディッピングソナーやソノブイの装備など、より対潜任務に特化させた仕様になっている。また搭載電子機器はほとんどが国内独自開発となっている。
2017年3月末時点での海上自衛隊の保有数は35機。
対潜哨戒機ではあるが、海自主力汎用機として災害や救難、患者輸送など様々な任務に従事している。

救難機

US-2は新明和工業が開発した大型飛行艇。先に開発されたUS-1Aの後継機体である。
US-2(US-1A改)はUS-1Aを元に開発され、艇体はほぼ元の設計を踏襲しつつ、その他の多くの部分で改良が加えられた。波高3mでも離水可能で、100km/hで離水可能なSTOL性能を有する。飛行艇としては世界最高水準の性能で、領海の広い日本において、離島や洋上の救難活動に活用されている。
防衛省は武器輸出三原則に変わり防衛装備移転三原則が策定されたことにより、同機のインドやインドネシアへの売り込みを図っている。また民間向けとして消防機型や旅客機型も研究されている。

US-1は、新明和工業が開発し、海上自衛隊が使用する飛行艇。日本が開発・実用化した初の「水陸両用機」であり、本格的なランディング・ギアを装備している。
防衛庁は1972年と1973年に「水陸両用救難飛行艇」として計3機の試作機を発注し、開発が始まった。
波高3mの荒れる海への着水が出来るほか、時速50~53ノット(時速100km程度)で離水可能な短距離離着陸(STOL)性能を有している。
現在は後継機のUS-2の配備により徐々に運用機数を減らしている。

UH-60Jは、アメリカのシコルスキー・エアクラフトが開発したUH-60 ブラックホークを日本が救難目的に独自改良した救難ヘリコプター。航空自衛隊と海上自衛隊に配備され、三菱重工業がライセンス生産を行っている。
海上自衛隊向けの機体は、1989年度予算から調達を開始し2001年度予算までに19機の予算を計上した。
S-61AHの後継として導入。航空自衛隊の機体とほぼ同じだが、海上自衛隊独自の装備があるために全備重量が若干増えているほか、増槽のパイロンがHH-60用のものに変更されている。こちらは白とレッドオレンジの塗装である。

輸送機・掃海機

アグスタウェストランド AW101(AgustaWestland AW101)は、イギリスのウエストランド社とイタリアのアグスタ社が共同開発した汎用ヘリコプターである。
海上自衛隊では、AW101を掃海・輸送ヘリコプターMCH-101と呼称し、掃海機および輸送機として運用する[5]。2015年3月末時点のMCH-101の保有数は6機[6]。
ローターと尾部に自動折り畳み機能を持ち、艦載機としての運用性を持たせている。また、自動飛行制御装置(AFCS)、能動制振装置(ACSR)といった電子機器を搭載しており、飛行性の向上と機体への負担を軽減している。

三代目南極観測船「初代しらせ」艦載機のS-61A-1の後継として、四代目南極観測船「二代目しらせ」用にCH-101が文部科学省予算で調達され、海上自衛隊によって運用されている。CH-101はその任務上極寒冷地対応とされており、所定の追加装備が施されているが、外観上の変化は僅かである。平成16年度と平成17年度に各1機、平成24年度補正予算で1機の計3機が調達された。

CH-53Eは、シコルスキー・エアクラフト・ディビジョン社がアメリカ海兵隊の要望によって開発した、重輸送を目的としたヘリコプター。
派生型として掃海用のMH-53E シードラゴンがある。MH-53Eは機体両側に大型のスポンソンを取り付けられているのが、CH-53Eとの大きな違いである。
海上自衛隊は、FMS(対外有償軍事援助)によって1989年から部隊配備を開始して11機を取得。耐用命数時間は6,000時間とされている。1995年に事故により1機が失われ、老朽化のため一部の機体が退役となり、2015年3月末時点の保有数は5機である。
後継機はMCH-101に決定している。

練習機・連絡機

T-5は、海上自衛隊が運用する練習機。KM-2の後継機として採用され、対潜哨戒機などのパイロットを養成するための初等訓練で使用される。富士重工業が製造した。
初号機は1987年4月27日に初飛行、同年8月に海上自衛隊へ納入し、T-5として制式採用された。海上自衛隊のアクロバットチーム「ブランエール」もこの機体を運用している。
座席は並列配置である。ただし、補助席により4座とすることもできる。航空自衛隊の戦闘機パイロット養成と異なり、海上自衛隊ではP-3など大型機のパイロット養成が主な目的であるため、座席の配置が大型機と同様の並列配置となっている。

OH-6は、アメリカ合衆国の航空機メーカー、ヒューズ・ヘリコプターズ社が開発した小型ヘリコプター。
川崎重工業がOH-6Aの日本向けOH-6J及び民間向け369HSをライセンス生産し、海上自衛隊が教育用に3機を導入した。同年からはOH-6Dに切り替えられ、1997年の生産終了までに陸自に193機、海自に14機を納入し、海保、民間用なども生産した。
海上自衛隊では、川崎での生産終了後、OH-6Dの機体数が足りないことから、アメリカからMD 500Eを5機輸入し、OH-6DAとして教育に使用している。

出典geta-o.jp

ユーロコプター EC 135(Eurocopter EC 135)は、ユーロコプター(現エアバス・ヘリコプターズ)社が生産する双発の汎用ヘリコプターである。警察、救急や輸送など多目的に使用される。ユーロコプターの社名変更に伴い、現在はH135と改称されている。
海上自衛隊がTH-135の呼称で練習機として採用し、15機程度を導入する予定。

多用途機

米国ロッキード社製P-3Cを保有していた海上自衛隊であったが、冷戦終結による哨戒作戦の減少に伴い、20機程度が削減されることなった。
これによって余剰となったP-3Cを電子戦機に改造したのがEP-3である。
改造は1991年から1998年にかけて行われ5機が電子戦機に生まれ変わった。
機内には国産のデータ処理用機器が搭載され、海上から出る電波を受信し、情報解析を行うことを主任務としている。
2018年現在、全機が岩国基地に配備されている。

余剰となったP-3Cを改造し、電子戦訓練支援機に下機体。1998年から2000年にかけて3機が改造製造された。

余剰となったP-3Cを改造し、装備試験機とした機体。改造は1994年に行われ、UP-3Cとして配備された。改造数は1機。
航空器材の各種空中での試験に使用されている。

余剰となったP-3Cを画像情報収集機として改造した機体。対潜哨戒用の器材を画像処理器材に乗せ換えたことで遠距離から各地の広域画像を収集することが出来る。5機が改造され、2001年から2018年現在も運用中である。

UP-2Jを代替する艦隊訓練支援機としてリアジェット36AをU-36Aの名称で採用。P-1が登場するまでは海上自衛隊唯一のジェット機であった。
艦隊訓練支援機として使用するために、胴体下部にHPS-103気象・航法レーダーを装備し、主翼下に標的曳航装置やECMポッド、チャフポッド用のパイロンを増設、翼端燃料タンクの先端には左翼側にミサイルシーカー・シミュレーター、右翼側に評価・記録用テレビカメラを搭載している。これらの装備により、U-36Aは自らをミサイルに見立てて飛行し艦隊への対艦ミサイル攻撃をシミュレートする他、標的曳航機として艦隊の対空射撃訓練を支援する。

ビーチ・エアクラフト社が開発したベストセラービジネス機であるビーチクラフト キングエアを航法訓練用の練習機としたのが本機である。
元となったキングエアは1963年初飛行の機体ながら、現在も生産が続くベストセラー機でターボプロップエンジン搭載の双発機としては市場をほぼ独占している。また西側の多くの国で連絡機や多用途機として軍が採用している。
海上自衛隊では計器飛行の練習を行うための機材を積み、パイロットの訓練に用いた。
また、2016年からはフィリピン海軍に供与を開始。これは自衛隊装備の他国供与第一号となった。同海軍ではこれを南シナ海を中心に哨戒機として運用している。

TC-90と同じくビーチ・エアクラフト社が開発したベストセラービジネス機であるビーチクラフト キングエアを元にした機体で、こちらは練習用機材は積んでおらず、主に連絡や軽輸送などといった様々な用途に使用する機体として運用されている。

C-130は西側諸国を中心に70ヶ国以上で使用される戦術輸送機である。初飛行から50年が経過した現在も生産が続いている。
大きな貨物搭載量と不整地離着陸能力や短距離離着陸性能を有し、世界最高の輸送機と呼ばれることもある。
海上自衛隊では1967年よりYS-11M輸送機を運用していたが、2011年の東日本大震災への対応によって飛行時間が急激に増加。運用停止時期が早まったため、アメリカで保存されていたKC-130R(C-130の空中給油機型)を6機導入した。なお購入時に空中給油装置は取り外され、純粋な輸送機として運用される。

無人機

RQ-4グローバルホークは、ノースロップ・グラマン社によって開発された無人航空機。現在、アメリカ空軍・海軍で運用されており、他国でも採用が検討されている。
イラク戦争で実戦配備された他、在日米軍でも北朝鮮の監視や東日本大震災時の原発状況把握に使用した。
強力なレーダーと乗員不要であることを活かした長時間の任務継続が可能な点が特徴。一方で無人機の運用実績はまだ手探りな部分も多く、発展途上の段階である。
自衛隊でも3機程度の導入が検討されており、導入後は陸海空自衛隊で共同運用される予定。

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