ラブソングを馬鹿にする人には、『巷で流れる軽いラブソングに吐き気がする……』というようなカウンター気味の平凡な歌詞が又々用意されていて、そちらに共感しておけばいい。

 類型というのは恐ろしく、あらゆるものを網羅する。同じ世界で生きる人間だから仕方無いのだろう。

 言わばラブソングは究極の「あるある」なのだと思う。

 そして、太宰治の『人間失格』もこのラブソングによく似た「あるある」なのだと思う。

 恋愛と同じように、人間として生きていくために生じる本質的な題材を扱っているため多くの人の共感を呼ぶのである。

 道徳観念というものに、ひたすら従順に生きれる全うな人間なんで、ごく一部であり、多くの人が自分の駄目な部分に気付いている。そういう人なら『人間失格』を読み必ず共感できる一行があるはずだ。

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