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『さすべえ』に係る道路交通法および自転車教則の解釈問題

自転車に対する締め付けが強くなったことでにわかに注目をあびることとなった、「さすべえ」。これは自転車に傘を固定する器具なのだが、その使用の合法性が議論を呼んでいる。

更新日: 2015年07月17日

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masahusaさん

これ。
関西ではすっかりお馴染みの「さすべえ」です。

関東圏ではあまり知られていないが、大阪のおばちゃんの間では絶大な人気を誇り、財団法人大阪21世紀協会が選ぶ「大阪スグレもの21」も受賞している。

大阪ではあって当たり前ぐらいの感じでしょうか

警視庁作成の資料によると

傘を差す、物を持つなどの行為で視
野を妨げたり、安定を失うような方法
で自転車を運転してはいけません。

道路交通法第71条、東京都道路交通規則第8条による。
ちなみに違反した場合は5万円以下の罰金です。

Q 自転車傘立て器具を自転車のハンドル部分に取り付けて傘を開いた
状態で固定させて運転した場合は違反になるの?
A 積載物大きさ制限超過違反となりま
す。積載物の長さ及び幅の限度は、
それぞれの積載装置の長さ又は幅
に、0.3メートルを加えた長さ及び
幅を超えないこと、高さの限度は、2
メートルからその積載をする場所の
高さを減じたものを超えないことと定
められています。したがって、「傘立
て器具」に傘を積載した場合に、傘
の幅が「傘立て器具」(積載装置)の
幅に0.3メートルを加えた長さを超
える場合や、傘の上端が地上から2
メートルの高さを超える場合は違反
となります。

幅30㎝はきびしいな~

「傘を指す」のと「傘を立てる」のは違う?

傘をさしながらの運転といっても、「傘立て」は大丈夫なのでしょうか。

以前、ニュースなどで「さすべえ」は禁止されるといったような噂が一時広まったことがありました。しかしこれは誤解でした。

禁止というわけではないようです

自転車教則には、「法令で定められたもの」と、「安全上、注意を促すべきものもしくは励行が望ましいもの」が混在しており、後者の場合は法的拘束力もないし、禁止ではありません。仮にさすべえが教則上において危険指定をされた場合、さすべえは後者の注意を促すべき事項にあたり,歩行者に配慮すべく,使用方法に注意して利用するのであれば,使用・販売は禁止されていません。

「さすべえ」の製作元であるユナイト株式会社のコメント

「さすべえ」が関西でいかに愛されているかを物語る新聞記事

「スマホや携帯電話の問い合わせが多いのは同じだが、さすべえもそれに並ぶくらい」と府警担当者。ある警察署では、1日4~5件寄せられた相談のすべてがさすべえに関してだったこともあるという。

これぞ大阪

「大阪のおばちゃん」が愛用しているとされ、街中では雨傘、日傘を問わずに利用する姿がみられる。同社も「正確な数字はないが、販売先は半分以上が大阪だろう」としている。

大阪のシェアが50%以上!

何よりも意外だったのが「さすべえ」は雨の日に使用するものと思っていたら、晴れの日に使用されていること。雨傘ではなくて日傘をセットし、駐輪場にやってくるおばちゃんが非常に多いのだ。

なるほど、日よけメインという方もいるんですね

関東圏の主婦層には「さすべえ」は「オシャレではない」ということで売れないそうだが、大阪のおばちゃんは「日焼け防止」で「さすべえ」を使用している点は強調しておきたい。

こんなとこにもお国柄

県によっては傘自体禁止?

しかし、法律と教則はそれでいいのですが、都道府県が独自にさだめる道路交通規則などで傘を片手でさすか、傘立てで固定するかを問わず、自転車に乗る際に傘をさすこと自体を全面的に禁止している県があります。

えっそうなの?

青森県
岩手県
山形県
静岡県
福井県
三重県

方法を問わず傘をさすことが禁じられている県

メーカー側の意見

「交通の方法に関する教則」におきまして、
「自転車に乗る人の心得」という章の中の一部として、下記のような文面にて触れられています。「傘を自転車に固定して運転するときも、不安定となったり、視野が妨げられたり、傘が歩行者に接触するなどして、危険な場合があります。」

警察庁からの自転車教則改定の文面

当初、報道されていました「禁止」行為ではなく、「XX場合によっては危険の可能性がある」とのかなりあいまい表現にとどまり、当初予想されていた禁止から比べるとかなり可能性というトーンダウンし弱い表現になりました。いずれにしましても、教則で「さすべえ」禁止でもなく、罰金・罰則もないことだけははっきり致しましたので、ご報告いたします。

関西のおばちゃんの思いが通じたのでしょうか

これら一連の動きや報道を経て、関西圏での売上がメインだった「さすべえ」が他の地域にもその名を知られることになりました。
いずれにせよ、道路はみんなのものですから、マナーと良識を持って楽しい自転車ライフを過ごしましょう。

・関連リンク

さらなる強者もやはり大阪

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