1. まとめトップ

【発禁作品】江戸川乱歩の「芋虫」って?

発表当時、発禁となった江戸川乱歩の「芋虫」についてのまとめ。芋虫原作。乱歩奇譚。

更新日: 2015年07月30日

35 お気に入り 248380 view
お気に入り追加

この記事は私がまとめました

黎明石さん

発禁となった江戸川乱歩の芋虫

芋虫(いもむし)は、江戸川乱歩の著した短編小説である。

傷痍軍人の須永中尉を夫に持つ時子には、奇妙な嗜好があった。それは、戦争で両手両足、聴覚、味覚といった五感のほとんどを失い、視覚と触覚のみが無事な夫を虐げて快感を得るというものだった。夫は何をされてもまるで芋虫のように無抵抗であり、また、夫のその醜い姿と五体満足な己の対比を否応にも感ぜられ、彼女の嗜虐心はなおさら高ぶるのだった。

ある時、時子は夫が僅かに持ちうる外部との接続器官である眼が、あまりにも純粋であることを恐れ、その眼を潰してしまう。悶え苦しむ夫を見て彼女は自分の過ちを悔い、夫の身体に「ユルシテ」と指で書いて謝罪する。

間もなく、須永中尉は失踪する。時子は大家である鷲尾少将と共に夫を捜し、「ユルス」との走り書きを発見する。その後、庭を捜索していた彼女たちは、庭に口を開けていた古井戸に何かが落ちた音を聞いたのだった…。

夫人はそんな“芋虫”同然の夫に暗い情念を抱き、目まで潰してしまう。この悪趣味と残虐性も乱歩文学の魅力の一つである。

そういえば、cali≠gariの桜井青さんは江戸川乱歩の『芋虫』読んで、かっこいい…と思ったというインタビューを読んだ記憶がある。

四肢がないといえば江戸川乱歩の芋虫を思い出す 右寄りからの批判も左寄りからの戦争の悲惨さ云々の賞賛も意に介してなかったってのがいい

小説自体あんま読まないけど、江戸川乱歩先生の作品はエログロナンセンスって言われるだけあるな〜って感じ。芋虫とかモロ

未ソフト化作品『明智小五郎』#20「恐怖の毒蜘蛛」原作は『芋虫』話はオリジナル。人体実験で四肢を切り落とされた男が巨大蜘蛛の特殊スーツを着て連続殺人を行うと言う今なら不可能な内容。乱歩奇譚もこれに匹敵する位グロでアブい奴をやってくれると嬉しい。

発禁の原因は?

昭和14年(1939)四十五歳3月、『芋虫』が反戦的とされ、警視庁検閲課より、作品集から全篇削除を命じられる。(『芋虫』発禁)表向きの発禁はこの一篇だけだが、16年度までには事実上全作品発禁になるに及んで、隠栖を覚悟し決意す。

それに対する乱歩の反応

上述の戦時中の全面削除については「左翼より賞賛されしものが右翼に嫌われるのは至極当然の事であり私は何とも思わなかった。」「夢を語る私の性格は現実世界からどのような扱いを受けても一向に痛痒を感じないのである」と述べており、この作品はイデオロギーなど全く無関係であり、乱歩の「人間のエゴ、醜さ」の表現の題材として四肢を亡くした男性主人公とその妻のやりとりが描かれているにすぎない。

本人なんとも思ってない・・・

時代を超えた芋虫のメディアミックス

『火星の運河』『鏡地獄』『芋虫』『蟲』をそれぞれ映像化し、オムニバス形式で公開した。
一部に性的描写(性的倒錯)を含むため、R-15での公開となった。

あの「芋虫」です。
アレを映像化しようという根性は見上げたものですが。
いやぁ・・・強烈ですねぇ。

小説だとさらっといってしまうところを、たっぷり尺をとって表現してくれたり、丸尾オリジナル表現が無理なくそつなく使われていて、「かゆいところに手が届いていた」、読んで損はない作品かと。

「芋虫」画像集

幻影城は乱歩が作った雑誌

※こちらの角川ホラー文庫版は、伏せ字だらけです。

1 2