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なぜか素敵な “左腕の勲章” BCG接種はなぜ必要?

9つの点が上下に2個、それは左腕の勲章。「はんこ注射」で知られるBCGワクチン注射はかつての『亡国病』結核発症を防ぐ大事な注射ですが、後々まで痕が残る場合も多く、気にする人も多いのかと思いきや…逆にBCGの痕萌えな人も多いようです。

更新日: 2015年11月09日

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この記事は私がまとめました

注射痕が痛々しい…赤ちゃんへのBCG注射って必要なの?

赤ちゃんの左腕に痛々しく残るBCG注射痕。

そもそもBCG注射を打つ意味とは?この跡はちゃんと消えるの?

気になることをまとめました。

腕に9本の針穴×2がしっかりとスタンプされるはんこ注射ことBCG予防接種ですが、そもそもなぜ接種する必要があるのかご存知ですか?

BCGは、フランスで開発されたワクチン。生ワクチンで、1回の接種で効果があり、結核の発病を75%抑えてくれる

BCGとは「Bacille de Calmette et Guérin」の略(意外なほどフレンチ!)で、結核の発病に対し予防効果があります。

乳幼児が結核菌にさらされる前に接種することが大切で、接種後は高い結核の発病予防効果が期待できます。効果は10年以上維持されます。

小児の結核予防には効果がありますが、成人の結核に対する予防効果は高くないとする意見が大勢のようです。

結核患者の少ない先進国ではBCGワクチンの接種をやめている国もありますが、日本は結核の多さでは世界的にみると中間的なためワクチン接種が行われています。

結核の罹患率は欧米ではかなり少なくなっており、国によっては予防接種が行われなかったり、日本のような「はんこ注射」ではなく通常の皮下注射になっている場合も。

9個の針がついた通称「はんこ注射」。
ふつうの注射の9倍痛い?…もちろんそんな事はなく、針が多い分痛みも分散されるため普通の皮下注射に比べ痛みは少ない注射です。

そもそも乳児期にBCG接種を行う理由は、乳児が結核にかかると非常に重症化して全身性結核(粟粒結核)や結核性髄膜炎になって死亡したり重い後遺症を残すからです。

赤ちゃんは結核に対する免疫を持っていません。結核菌に感染してしまった場合、重症化してしまう恐れがあり、最悪の場合全身性の結核症になったり、結核性髄膜炎になって重い後遺症が残ることもあるといいます。

おすすめの接種時期(標準月齢)は、生後5カ月~8カ月未満です。

生後1歳までの乳児が対象で、生後5カ月~8カ月未満での接種が推奨されています。
以前は生後6ヶ月未満での接種と規定されていましたが、4ヶ月以下の接種で骨炎や骨髄炎のなどの副反応が多くなることがわかったため、平成25年より変更されています。

結核の恐ろしさ

樋口一葉(享年24)や正岡子規(享年34)、石川啄木(享年26)など結核により若くして命を落とした著名人も数多く存在しています。

我が国は、かつて肺結核の蔓延国であった。昭和25年の人口10万人あたりの結核死亡率は146.4、死亡順位は第1位で、「死の病」として恐れられていた。

かつては“死の病”とおそれられた結核。平成25年の死亡率は1.7にまで減少し、死亡順位は26位となっています。

戦後は急速に低下し、一時は「結核の流行は終わった」といわれるくらいになりました。ところが1996~1997年にかけて結核患者の発生件数、その人口対率(罹患率)が増加に転じ、その後3年間上昇を続けました。

90年代後半、結核の罹患率が増加に転じ、国も「結核緊急事態宣言」を出し注意を呼びかけました。
その後やっと減少傾向に戻りましたが、結核は「再興感染症」として再び注目されるようになってしまいました。

結核と診断されて治療を始めた人の約10%の患者さんがその後結核で命を落とし、そのうちの半分以上は診断後1年以内に亡くなっています。

毎年40件ほどの集団感染が起きており、高齢者や体力が落ちている人が多い施設では特に注意が必要

結核研究所が平成15年から25年までに起きた結核の集団感染を分析したところ、18%が病院、6%が社会福祉施設で起きていました。

未だ“中蔓延国”…日本の結核罹患状況

結核はいまだにわが国の主要な感染症の一つです。毎年新たに2万人以上の患者が発生しており、世界的にみても日本はまだ結核の中まん延国という状況にあります。

日本の結核罹患率(人口10万人対の新登録結核患者数)(16.1)は、米国(3.1)の5.2倍、ドイツ(4.9)の3.3倍、オーストラリア(5.7)の2.8倍。

また、「結核は過去の病気」との誤解から、せきが続いても受診しなかったり、受診しても医師が結核を疑わず発見が遅れたりすることもある。

結核診断後、1年以内に結核により死亡する人の割合は年々増加している。

若い世代で結核に対する抵抗力(免疫)をもたない人々が増えたこと、診断の遅れなどによる 集団感染・院内感染が増加しています。

最近では、外国から来た子供が予防接種を受けておらず、親などの近親者から感染するなど、外国人の割合が増えてきているという。

ペニシリンが開発されてから結核の治療は格段に進歩しましたが、それでも結核菌が体内に潜み続けて免疫力が低下する老齢期になって再発する人の例もゼロではない

感染後すぐに発症せず、免疫力が低下したときに発症し重症化する例もあるようです。

BCG注射痕はいつまで残る?

最近の子は、ゼロ歳で受けてる。若い人で肩を出す服をみると「それドミノ?」ってぐらいの跡がある人もいる。
成長によって跡とその間隔が拡がるのではなかろうか?美的にどうなんだろ?
世の中にはBCG跡フェチとかもいるんだろうか?

BCGで気になるのはその「注射痕」。気にしている方も多いのではないでしょうか?

大人になっても注射痕が目立つ場合も…。

でもそれ、気にする必要はまったくないんです。
詳しくはまとめ後半で。

多くの方は「3ヶ月~半年ぐらい、なおっては再度化膿することをくり返す」ことになります。
化膿をくり返すと、どうしても傷跡が残ります

接種後しばらくするとその針あとが化膿するのが「うまく免疫が付いたサイン」です。
接種後のこの化膿は特に治療はしないのが普通のために、あとが残るんです

以前よりBCGワクチンの接種を受ける時期が早くなっているので、BCGワクチンを打った跡は大人になると目立たないぐらい薄くなります。

かつては小学生などでもBCGの再接種が行われていたようですが、効果が薄いことがわかったため現在は1歳未満の乳幼児にしか接種されておらず、成人後まで痕が残ることは少なくなると思われます。

接種する部位によっても痕の残りやすさが違うということで、この辺は注射をしてくれる医師の手腕によるところもあるのかも…。

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