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"12星座に秘められた"ギリシャ神話ものがたり

星座にはギリシャ神話が深く関係しています。その中から12星座の物語を紹介します。

更新日: 2016年08月07日

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▼牡羊座 Aries (3月21日から4月20生まれ)

国はギリシアのテーバイ。国王はアタマス。
アタマスと妃であるネフェレーとの間には息子プリクソスと娘ヘレがいた。
アタマスは移り気であったため、ある日ネフェレーを追い出し新しく妃イノを迎え入れ二人の男の子をもうけた。
しかしイノは前妻の子プリクソスとヘレの存在がうとましく、命を消そうと計画を練る。
その計画にはまったアタマスはプリクソスを生贄にするため神殿の前にプリクソスを横たえ、最後の別れを告げたとき、空から黄金の羊が舞い降り、プリクソスとヘレを背中に乗せ飛び立っていった。
兄弟を不憫に思ったゼウスからの遣いだったのだ。
そして兄弟を救った手柄のために牡羊座として星座になったのだ。

羊が振り向いた形になっているのは、ヘレが背中から落ちてしまった時、振り向いた姿が星座になっている。

▼牡牛座 Taurus (4月21日から5月20生まれ)

全知全能の神ゼウス。そのゼウスが恋焦がれたエウロパという国を超えて美しいと評判の娘がいた。
エウロパはある日水辺で友達と遊んでいた。
近くで父が大切にしている牛がいる。その牛の群れの中に純白の美しい牛がいた。それはゼウスが姿を変えた牛だということは知る由もない。
興味を惹かれたエウロパは牛にまたがってみる。その瞬間牛は海に飛び込んでしまう。そして陸に上がるとクレタ島の南岸にいた。そこで2人は結ばれる。
その後ゼウスはふたたび牛に姿を変え、天を翔けて島を後にする。そのときの牛の姿が星となったと言われている。

赤い1等星アルデバランを筆頭に、星がV字型に並んでいるあたりが牡牛の頭になる。
背にはすばるが輝いている。

▼双子座 Gemini (5月21日から6月21日生まれ)

二人の名は、兄が王妃レダと国王の間に生まれた人間カストル。
弟がレダとゼウスとの間に生まれた神の子ポルックスだ。
ある日この双子は叔父の娘に恋してしまい娘を拉致し妻にしてしまう。これに怒ったのが娘の兄弟たちだ。兄弟は双子に戦いを挑む。その戦いの中で人間であるカストルが死んでしまう。
神の血をひき不死身であるポルックスによって戦いは勝ったが、兄を失った悲しみは癒えることはなかった。
それを見たゼウスはポルックスを天界に呼ぶがポルックスはそれを受け入れなかった。常に兄と一緒にいたいと願い、ポルックスの不死身性をカストルに与え、やがて二人の姿は星となり永遠に一緒にいられることになったのだ。

この時間に同じ方角では、牡牛座、オリオン座、御者座も発見できる。

双子座の左がポルックスで、右がカストルだ。

また、双子座流星群も有名で、12月中旬が見どころ。
1時間で50個もの星が流れるときもある。

▼蟹座 Cancer (6月22日から7月23日生まれ)

その大蟹はレルネの沼で平和に暮らしていた。
隣人には毒蛇ヒュドラ。最初はそのヒュドラの姿に驚いたが、同じ沼に棲むもの同士、いつしか二人は友人同士になった。が、ある日沼にヘラクレスがヒュドラ退治にやってきた。
ヘラクレスは次々とヒュドラの首を切り落としていった。自分も逃げた方がいいが、ヒュドラを放っておけない。沼が炎に包まれる中、大蟹はヘラクレスの足元に飛びつき、大きく鋭い爪のハサミで力の限り肉を挟んだ。ヘラクレスはうめき、同時に大蟹をにらみつけ、踏みつぶしてしまう。
大蟹はあまりにも非力だった。しかし、女神ヘラはその勇気をたたえ、亡きがらを美しい星に変えたと言われている。

4等以下の星から成り、古代から人々に親しまれてきた。

澄んだ空では甲羅部分にあたる位置にプレセペ星団が淡く輝いて見え、目印になる。

プレセペ星団は散開星団とも呼ばれ、数十~数千個の若い星が集まってできたもの。

古代中国では、そのぼんやりとした輝きは死体から出る妖気、哲学者プラトンらは人間の霊が天上へ行き来するための出入り口と考えられていた。

▼獅子座 Leo (7月24日から8月23日生まれ)

出典ameblo.jp

この獅子は父にテュポン、母にエキドナを持つ。
獅子は飢えた猛獣で、ネメアの谷の村を襲い、家畜や人々を食い殺していた。
しかし、そんな獅子の前に英雄ヘラクレスが現れる。
そして二人の戦いが始まった。獅子の皮膚は鉄よりも硬くヘラクレスの矢でも歯が立たない。そして棍棒を振るいながら獅子を洞窟の奥へと追いやる。
ヘラクレスは獅子の太い首を掴むと三日三晩首を締めあげた。ヘラクレスの怪力についに獅子は息絶え、その皮はヘラクレスの鎧となった。
その死闘の様子を聞いたエウリュステウスは獅子の戦いぶりを称え、死を哀れみ、その亡きがらを空に置いたと言われている。

獅子座で有名なのは、「獅子座流星群」が有名。
流星群は毎年11月に見られるが、流れ星が大出現するのは、数年おきである。

▼乙女座 Virgo (8月24日から9月23日生まれ)

少女の名はペルセポネ。豊穣の女神デメテルの娘だ。
そしてペルセポネの夫はゼウスの兄、冥界の王ハデス。ペルセポネは花摘みが好きで、その日も花摘みに出かけ、そこで素晴らしい水仙の花を見つけた。
しかし、この花はかねてからペルセポネに目をつけていたハデスの罠で、花を摘もうとした時地面が割れ、冥界へ堕ちてしまう。そのままハデスに拉致られ、長い地下生活を余儀なくされた。
しかしゼウスによってペルセポネを返すように言われハデスは承諾。しかし、ハデスは1年の内4カ月を冥界で暮らす罠を仕掛ける。娘のいない4ヶ月間を悲しみ神殿に閉じこもってしまう母。豊穣の女神がいない4カ月間が冬となったのだ。

ペルセポネが持つ左手の稲穂の先端に輝く星(α)がラテン語で「麦の穂」という意味のスピカだ。
2万度の高熱で輝く巨星である。

▼天秤座 Libra (9月24日から10月23日生まれ)

天秤座の天秤は、正義の女神アストライアが持っていた正義を計る天秤だ。
ローマ神話によると、人類には5つの時代があった。
ゼウスの父クロノスが治めていた黄金の時代。
食料に恵まれ平和が続いた。やがて銀の時代になった。この時代、人々は争うようになる。それに呆れて天界に帰る神々の中で唯一地上に残ったのが正義の女神アストライアとその妹。
二人は人々に正義を説いて回ったが、争いが終わることはなかった。
やがて時代が流れ5つ目の時代、鉄の時代になり人々は欲のために戦争をするようになる。
さすがにアストライアも愛想が尽き、天に帰っていってしまった。そして彼女が持つ天秤が天秤座になったと言われている。

毎年秋分の日に太陽が黄道上にある天秤座を通り過ぎることから、昼と夜とを分ける天秤という意味で、天秤座になったという説もある。

▼蠍座 Scorpio (10月24日から11月22日生まれ)

巨人の狩人として、人並み外れた力と腕前を誇っていたオリオン。ある時、自分の能力に慢心したオリオンは大地母神ガイアの怒りに触れ、この蠍を送り込まれた。猛毒を持った蠍がオリオンの体を這いまわり、刺し殺したというのだ。
蠍はもう一人の命も奪っている。太陽神アポロンの息子、パエトンだ。パエトンは周りから偉大なるアポロンの息子であることを疑問視されていた。そこで、皆に認めてもらうため、アポロンの大切にしている太陽の馬車を借りようとした。そして走っている時、馬の足元に蠍が現れ馬の足を一刺しした。体がしびれ、狂ったように走り始める。
この蠍を差し向けたのは彼の愚行に怒った大地の女神ガイアだと言われている。

上で記載したオリオンと蠍が星座として昇天したが、ちょうど蠍座が天に輝く時間になると、オリオン座が逃げるように沈んでいく。
これは、オリオンが蠍の猛毒を今でも恐れているからだという言い伝えがある。

▼射手座 Sagittarius (11月23日から12月22日生まれ)

ケンタウロス族の一人ケイロン。そんな彼は、戦闘、薬剤、医術、音楽に精通していた。その豊富な知識と技術を惜しむことなく後に英雄とされる者たちに教えていった。
しかし、そんな彼も非業の死を遂げてしまう。
ある日ヘラクレスが勝利の美酒に酔っている時、2匹のケンタウロスが酒を奪おうと襲いかかってきた。
しかし、逆に逃走に追い込まれたケンタウロスは、ケイロンの住処の洞窟に逃げる。
そこでヘラクレスは猛毒が塗られた矢を洞窟に向けて放ったが、その一本がケイロンの膝に命中してしまう。苦痛に耐えきれなくなりケイロンは自ら命を絶ってしまう。しかし、その功績を称えられ最高神ゼウスによって星座になったのだ。

射手の持つ弓から胸元にかけて輝く6つの星は、南斗六星として有名だ。

▼山羊座 Capricorn (12月23日から1月20日生まれ)

頭が山羊、しっぽが魚という奇妙な姿の山羊座。この山羊は羊や山羊の牧草地を司る神パーンがモデルだ。
神々が魔神テュポンに襲われそうになったとき、パーンは慌てて上半身は山羊、下半身は魚という姿で川に逃げ込んだ。この様子があまりにも面白かったため、最高神ゼウスが星座にしたと言われている。
さらにこんな伝説が。パーンはあるニンフに恋していた。ある日、告白のチャンスと逃げるニンフを追いかけていくが、ニンフは川に飛び込み葦のすがたに変身する。恋に破れたパーンは、その葦で笛を作ったという。その音色はとても美しいものだったという。

星座を構成する星にあまり明るい星が無いが、強いて言うならば、山羊の角にあたる部分にある、アルゲディという星が目印になるだろう。

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