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人生の謎はすべて解けた!?ウィトゲンシュタイン哲学が解るまとめ

20世紀最大の哲学者のひとり、ウィトゲンシュタインの考え方を簡単に説明します。

更新日: 2016年03月31日

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rokantaさん

▼哲学を終わらせた男・ウィトゲンシュタイン

1889年オーストリア生まれ・1951年イギリスで死没。

生涯で『論理哲学論考』という本1冊しか出版しなかった。

第一次大戦の志願兵・建築家・小学校教師などを転々としたのち、ケンブリッジ大学の哲学教授となる。

生涯独身をつらぬく。同性愛者だったという説や、いまで言うアスペルガー症候群だったという説もある。

▼人間を苦しめる「形而上学的な疑問」

現実の世界を超えたところに「意味」や「根拠」を求める学問を、形而上学と言います。

哲学でも科学でも、いまだにはっきりとした答えが出ない疑問です。

▼ウィトゲンシュタインは、そんな疑問がそもそもまちがっていると言った。

ウィトゲンシュタインの考えでは、そうした哲学的悩みは言語の本性を誤解して言葉を用いることによって生まれてしまったもの。

▼そもそも言葉の役割は、世界を「写し取る」こと。

言葉で説明する対象が具体的に存在するか、または存在する可能性がないかぎり、言葉で表現しようがない。

▼言葉では絶対に説明できないものがある。

説明しようとすると無限後退におちいってしまい、いつまでたっても終わりがありません。

論理形式は語りえない。事態を「語る」際に示す論理形式を語るためにはその論理の外にでなければならない。そのため結局は語ることができない。

この世界に意味づけをしているのが「私」であれ「神様」であれ、どっちも世界の外にいる。

この世界の外にあるものは言葉では説明しようがない・・・「世界の外にある」という言葉でさえも説明できない。

眼が視野に属さないように、主体(私)は世界に属さない。

私の言語の限界は、私の世界の限界を意味する。

▼そもそも「問い」がまちがっているから、「答え」が出るはずもない。

悩んで意味があるのは、「お金がほしい」「彼女ほしいけどどうしたらいいか」「仕事で成功したい」「晩ごはん何食べよう」などの具体的な問題だけ。

「人生の意味とは・・・」といった高尚な疑問にハマッたとたん、あなたは「言葉のあや」にだまされているのです。

われわれは、科学上のありとあらゆる問いが答えられてしまったとしても、なお自分たちの生の問題には触れられていない、と感ずる。
もちろん、そのときには、もはやいかなる問いも残っておらず、まさにそのことが答えなのである。

▼ところがウィトゲンシュタイン、年取ってからまた悩み始めた。

▼そもそも、人とのあいだで言葉が通じるのはなぜ?

人はみな、自分にしか見えない箱の中に、自分だけのカブトムシを持っている。

お互いに自分のカブトムシについて語り合い、「そうそう、そうだよねー」と意気投合したりする。

でも、みんな自分のカブトムシしか見たことがないのに、これって話が通じてると言えるのか??

人がめいめい「カブトムシ」の入った箱を持っているコミュニティーを想像してみる。

人は誰しもカブトムシという文字を書いた箱を持っているが、その中身は自分しか見ることはできない。

その箱の中身が各人によってまちまちであり、変化している可能性もあり、また何も入ってない可能性も考えられる。

したがってカブトムシという「箱の中身」を語ることは(比較対象がないため)不可能である。語ることができるのは「箱の文字」だけなのである。

▼言葉を使うことは「チェスのゲーム」をするようなものだ。

ゲームの進行に関係するのは、「駒をどう動かしたか」だけ。

言葉も、自分の心の中にまず「意味」があるのではなく、言葉をどう使ったかによって後付けで「意味」が決まってくるのだ。

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