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アメリカ軍の非核型電磁パルス(EMP)・高出力マイクロ波(HPM)兵器の種類と構造

米軍が開発している電磁パルス(EMP)・高出力マイクロ波(HPM)兵器について解説しています。EMPやHPMを用いることで都市の電力網や車両・レーダーサイト・対空兵器の電子部品を破壊することができます。

更新日: 2017年08月07日

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Parabellumさん

電磁パルス(EMP)・高出力マイクロ波(HPM)兵器とは

核爆発などによって発生される電磁パルス(EMP)は、電子機器などに深刻なダメージを与える。

電磁波の衝撃により電子機器を破壊するというEMP攻撃の特性により、主要なインフラに連鎖的効果が発生する。そのため、連鎖的影響を受けた各種のインフラの復旧は遅れ、安全が損なわれ、国家活動も低下することになる。

まず電力インフラが損害を受け、通信、エネルギー、その他のインフラに波及し、金融システム、食料と水の供給、医療提供、貿易、生産活動とサービス業などに深刻な影響が出る。さらに電力などの供給停止が長引けば、これらの各種インフラの復旧も不確実になる。また供給停止が複合効果を持てば、復旧が不可能になる恐れもある。

核爆発を利用した EMP 攻撃は効果が彼我を含む広範囲にわたる上、攻撃を受ける側は弾頭が破裂するまで、核攻撃か EMP 攻撃か判定できず、反撃により全面 核戦争に発展する危険が大きい。

比較的小型の核爆弾を上空50kmの高さで爆発させたときの影響が及ぶ範囲を示している。

このため、通常戦に於いて敵側の限られた地域空域に対してのみ効果を発揮できる非核型の EMP/HPM 兵器の開発が進められている。

EMP/HPM 兵器には、核爆発による EMP を小規模にした EMP 爆弾や弾頭と、戦闘機の搭載する AESA レーダで強力な電磁波を照射し、相手のレーダ等の正常な作動を困難に させる HPM 兵器がある。

EMP 兵器は、その使用目的により、強力パルスを一回だけ発生させれば良いものと、ある時間パルスの発生を繰り返す必要のあるものがある。

砲弾などに組み込まれた EMP 兵器は、もともとパルス発生の機会が一回に限られている。 このため炸薬を爆発させ強い磁界の中を磁性体を通過させたり、磁界を爆縮 させるなどの方法で瞬間的に強い電磁波を発生させる。

巡航ミサイルや UAV に EMP 兵器を搭載して地域制圧を行おうとした場合には複数回のパルス発生の機会がある。 その場合には継続して電力を供給する 電源と、これを高電力になるまで蓄電するバッテリー及びパルス発生装置が必要になり、装置も大がかりになる。

JDAM EMP 爆弾

GBU-31 2,000-lb JDAM の弾体に組み込まれ、4~20GHzのマイクロ波を発生し、半径200m以 内の電子機器を無力化する。マイクロ波発生はヘりカル FCG (Flux Compression Generator) が使用されている。

e-爆弾

ADD はまた、e-爆弾と呼ばれる EMP 兵器も開発している。

JDAM EMP 爆弾もE-爆弾の一種だと思われる。

e-爆弾は、2TWの電力を放射し、半径約300m以内のすべての電子製品を破壊する。

CHAMP

プロジェクト名は対電子装置高出力マイクロ波発達型ミサイ ルプロジェクトCounter-electronics High-power Microwave Advanced Missile Project (Champ)だ。

HPM 弾頭を搭載する CM である CHAMP の弾頭は、HE のまわりにコイルが巻いてある構造で、HE が破裂すると強力なパルス状のマイクロ波を発生する。

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