でも、その石碑は、4人の人物が立ったまま絡み合い、顔は苦悶の表情。そんな感じでした。

ぼくとKは薄気味悪くなり「行こう!」と立ち上がりました。

辺りも大分薄暗くなってきており、僕は早く帰りたくなっていました。

「なんかある!」

僕がKの手を引いて歩き出そうとすると、Kが石碑の足下に何かあるのを見つけました。

古びた4センチ四方くらいの木の箱です。半分地中に埋まって、斜め半分が出ていました。

「なんだろう?」

僕は嫌な感じがしたのですが、Kは構わずに木の箱を掘り出してしまいました。

取り出した木の箱はこれまた古く、あちこち腐ってボロボロになっていました。表面には何か、布のようなものを巻いた跡があり、墨か何かで文字が書いてありました。

当然読めはしませんでしたが、何かお経のような難しい漢字がいっぱい書いてありました。

「なんか入ってる!」

Kは箱の壊れた部分から何かが覗いているのを見つけると、引っ張り出してみました。

なんて言うんですかね。ビロードっていうんでしょうか?

黒くて艶々とした縄紐みたいなので結われた腕輪のようなものでした。直径10センチくらいだったかな?

輪になっていて、5ヶ所、石のような物で止められていました。石のような物はまん丸で、そこにも訳の分からない漢字が彫り付けてありました。

それはとても土の中に埋まっていたとは思えないほど艶々と光っていて、気味悪いながらもとても綺麗に見えました。

「これ、俺が先に見つけたから俺んの!」

Kはそう言うと、その腕輪をなんと腕にはめようとしました。

「やめなよ!」

僕はとてもいやな感じがして、半泣きになりながら止めたのですが、Kはやめようとはしませんでした。

「ケーーーーー!!!」

Kが腕輪をはめた瞬間に、奇妙な鳥かサルのものような妙な鳴き声がし、山の中にこだましました。気が付くとあたりは真っ暗で、僕とKは気味悪くなり、慌てて飛んで帰りました。

家の近くまで来ると、僕とKは手を振ってそれぞれの家に入っていきました。もうその時には、気味の悪い腕輪のことなど忘れていてのですが…。



電話が鳴ったのは夜遅くでした。22時を過ぎても、まだだらだらと起きていて、

母に「早く寝なさい!」と叱られていると、

「ジリリリーーン!」

けたたましく、昔ながらの黒電話が鳴り響きました。

「誰や、こんな夜更けに…」

爺ちゃんがぶつぶつ言いながら電話に出ました。電話の相手はどうやらKの父ちゃんのようでした。

傍から見ていても、晩酌で赤く染まった爺ちゃんの顔がサアっと青ざめていくのが分かりました。

電話を切った跡、爺ちゃんがえらい勢いで寝転がっている僕のところに飛んできました。

僕を無理やりひき起こすと、

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