「A(僕の名)!!おま、今日、どこぞいきおった!!裏、行きおったんか!?山、登りよったんか!?」

爺ちゃんの剣幕にびっくりしながらも、僕は今日あったことを話しました。

騒ぎを聞きつけて台所や風呂から飛んできた、母とばあちゃんも話を聞くと真っ青になっていました。

婆「あああ、まさか」

爺「…かもしれん」

母「迷信じゃなかったの…?」

僕は何がなんだか分からず、ただ呆然としていました。父もよく訳の分からない様子でしたが、爺、婆ちゃん、母の様子に聞くに聞けないようでした。

とりあえず、僕と爺ちゃん、婆ちゃんで、隣のKの家に行くことになりました。爺ちゃんは、出かける前にどこかに電話していました。

何かあってはいけないと父も行こうとしましたが、母と一緒に留守番となりました。Kの家に入ると、今まで嗅いだことのない嫌な臭いがしました。

埃っぽいような、すっぱいような。今思うと、あれが死臭というやつなんでしょうか?

「おい!K!!しっかりしろ!」

奥の今からは、Kの父の怒鳴り声が聞こえていました。爺ちゃんは、断りもせずにずかずかとKの家に入っていきました。婆ちゃんと僕も続きました。

居間に入ると、さらにあの臭いが強くなりました。そこにKが横たわっていました。

そしてその脇で、Kの父ちゃん、母ちゃん、婆ちゃんが必死に何かをしていました。

Kは意識があるのかないのか、目は開けていましたが、焦点が定まらず、口は半開きで、泡で白っぽいよだれをだらだらと垂らしていました。

よくよく見ると、みんなはKの右腕から何かを外そうとしているようでした。それは紛れもなくあの腕輪でしたが、さっき見た時とは様子が違っていました。

綺麗な紐はほどけて、よく見るとほどけた1本1本が、Kの腕に刺さっているようでした。

Kの手は腕輪から先が黒くなっていました。その黒いのは、見ていると動いているようで、まるで腕輪から刺さった糸が、Kの手の中で動いているようでした。

「かんひもじゃ!」

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