俺の曾爺ちゃんの話を書いてみようと思う。

と言っても、曾爺ちゃんは俺が物心付く前に死んでしまったので、爺ちゃんに聞いた話なのだけれど…。

更にそれを思い出しながら書くので、辻褄合わせとかで多少脚色もするがご勘弁。

俺の曾爺ちゃんは坊主だったらしい。というか、曾爺ちゃんの代まで坊主の家系だったそうだ。

そんでもって、曾爺ちゃんは霊感があったらしく、除霊やら鎮魂やらで何かと有名だったらしい。

でも、ありがたい崇高な霊力者とかって感じではなく、変な能力はあるけれども、普通の多少目端の利く人だったようだ。

そんな曾爺ちゃんには、人伝で何かとオカルトチックな依頼が来るらしい。それで旅に出て家を空けることが多く、爺ちゃんも寂しい思いをしていたようだ。

いつも曾爺ちゃんが旅から帰ってきたら、土産話を要求するのだが、曾爺ちゃんは、大抵当たり障りのない話ばかりをしていたそうだ。

まあ、怨念やらの絡みになると、色恋沙汰や依頼者の恥部となる話になるのだから、口は堅かったのだろう。

前置き長かったけど、数少ない旅の話の中から、坊主を辞めた原因になった時の話。

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