俺とAが出会ったのは、同じ専門学校でのことだった。Aとはそれ以来の付き合いになる。Aは俺とは違い、頭も良く性格も良かった。

そんな奴だから、就職にも困ることはなかった。俺と違い、Aはすぐに就職した。

Aが就職してからも、俺たちの付き合いは続いた。会うたびに女のことで説教をされていた事を、今でも思い出す。

就職して3年ほど経過した頃だろうか。それはあまりにも突然だった。Aの父親が心臓発作で他界した。

Aが言うには、病気など患った事などなかったから、もの凄くショックを受けたらしい。

Aが実家に大急ぎで帰った時、既に二人の兄が帰って来ており、通夜の準備に追われていたそうだ。

それから数日が経ち、葬儀も終え、3人は久しぶりに実家で酒を飲んだそうだ。その時に長男が、二人の弟に語りかけた。

「二人ともあの家の木を見たか?」

そう言われてAは、次男と顔を見合わせて

「何のこと?」

長男に聞き返した。

「根っこだけ残ってた木のことだよ」

そう言われて二人は、あの木のことかと思い出したらしい。長男は続けた。

「もう更地になってるんだよ。そして、あの木の根を掘り出したのが親父なんだ」

それを聞いて、Aの中で眠る忌まわしい記憶が蘇ってきた。次男はいきなり、怒気を強めて長男に食ってかかった。

「ふざけるな。じゃあ親父は、あの木に祟られて死んだっていうのかよ。ただ掘り返しただけで祟られるのか。馬鹿げてるぞそんなもん」

しばらくみんな黙っていた。

Aは疑問に思ったことを口にした。

「なんで親父は木の根を掘り返したんだろ。兄貴は何か聞いてない?」

その問いに対して、二人の兄は首を振るばかりだった。長男は首を振りながら、

「掘り返した理由は俺にもわからん。だけど掘り返した後、親父は突然死んだ。どうしても俺には、偶然には思えないんだ」

次男は、

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