呪いのことは、気が引けるらしく言えなかったそうだ。まあ、言ったところで聞く耳もつ女では無いと思うが。

俺は呆気に取られながらも言い返した。

「俺にも好みはあるんだよ。自己主張のきつい女には興味はない」

それでもAは、

「お前以外にそんなこと頼める奴いないんだよ」

「そりゃそんなアホなこと頼めるのは俺ぐらいだろうけどさ、それは無理な話だ。俺が俺のままの性格でBの立場でも、別れないと思うぞ」

そう言ってたしなめた。

「もしBが俺と結婚したら、どうなると思う?」

Aはそう俺に問いかけた。

「辛いかもしれないけど、本人が望むことなんだから仕方ないだろう」

そう答えるしかなかった。

「結婚して呪いがそのままBにかかったら、俺は死んでも死にきれない」

Aの言葉は切迫していた。

納得行くわけはない。

それでもAが呪いに拘るのであれば、Bと話してみようと俺は思った。俺自身は呪いは否定している。それでも、これだけ続くと正直怖い。

俺が別れさせ無かったことが原因で、Bの身に何か起こったら。そう考えると、たまらない気持ちになった。

俺はそれからすぐに、Bに連絡を取った。強引に時間を作らせ、会う予定を入れさせた。久しぶりに会うBの顔は、見るからに疲れていた。お互い笑顔など無かった。

「Aの事なんだけどさ」

そう切り出した。Bは俺の話を遮るように、

「別れる気はないから」

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