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『国民連合政府』実現に立ちはだかる“共産党アレルギー”の高い壁

日本共産党の志位和夫委員長が、安保法制廃止に向けた野党共闘を呼びかけています。そこに立ちはだかる高い壁は国民に根強い“共産党アレルギー”。その拒絶反応の原因や、日本共産党がそれを自覚していながらも党名を頑なに変更しない理由についてまとめます。

更新日: 2015年11月11日

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志位委員長が提唱する『国民連合政府』構想

反安保勢力の一致団結を呼びかけた志位和夫・日本共産党委員長。

共産党が、戦争(安保法制)法案を廃止するために、国民連合政府の実現を呼び掛けています。

安保関連法制が成立したことを受け、共産党の志位和夫委員長が安倍政権を退陣に追い込み、安保法案を廃止するための “野党共闘” を提案しています。

共産党の志位和夫委員長は安保関連法制廃止に向け、「国民連合政府」構想をぶち上げた。来夏の参院選では独自候補擁立にこだわらず、民主党などと統一戦線を張り、安倍晋三政権を退陣に追い込む構え。

国民の大多数が反対のまま可決された安保法制への怒りの受け皿になりたい考え。連休明けに民主、維新、社民党、生活の党、参院会派無所属クラブの4党1会派に申し入れる予定です。

民主党の岡田克也代表は「かなり思い切った提案で注目している」と早くも前向きな姿勢を示しており、近く党首会談が行われる見通し。

分散化する野党が再編成されるかどうか注目されています。

共産党は各選挙区で独自候補を擁立し、野党とは選挙協力は行ってこなかった。その結果、他の野党と批判票の取り合いとなり、結果的に自民党を利するかたちになってきた。

近年の選挙戦の構図は「自民党+公明党 vs その他大勢」という構図となっており、野党の票は分散していました。

民主党が政権を獲得した2009年の衆院選で、共産党は小選挙区候補を全体の約半数となる152人に絞った。岡田氏はこの経緯に触れ、「わが党にとっては大きなプラスがあった」と指摘。同時に「維新の党や社民党とも協力しながら選挙戦を戦っていくことが重要だ」と述べ、より広範な形での選挙協力を目指す方針を示した。

民主党が政権を獲得した際の選挙戦では日本共産党が候補者を絞っており、これが民主党の勝因になったと岡田代表は指摘。

この宣言にいま震えているのは、当然、自民党と公明党の与党だろう。来年夏の参院選で、もし共産・民主などの野党が統一候補を出せば、自民・公明の候補者と一騎打ちとなる。民主党と、強い基礎票をもった共産党が手を組めば、与党からは落選議員が続出。自公が過半数を割り、ねじれ状態に陥る可能性もある。

しかし野党共闘の壁として立ちはだかるのは『共産党アレルギー』

「国民連合政府」について「共産党アレルギー」をお持ちの方もいるかもしれません。私たちも「アレルギー」をなくすべく努力します。同時に、「アレルギー」を乗り越えて力を合わせることを呼びかけます。 過去を乗り越え、「戦争法廃止、立憲主義回復」という国民的大義で、未来のために団結しよう!

日本共産党の志位和夫委員長はTwitterで、反安保へ「共産党アレルギー」を乗り越えて団結しようと呼びかけています。

だが、民主党支持層に共産党アレルギーは根強く、“民共協力”の動きが加速すれば、新たな野党再編の火種となる可能性が大きい。

日本共産党以外の支持者の中には“共産党アレルギー”を持つ人も多いといいます。

民主党には共産党アレルギーは根強い。
来夏の参院選で改選を迎える金子洋一参院議員は20、21両日、「共産党などとの協力には大反対だ。根本的な考え方が違う」「決して共産党などとの連携をしてはいけません」などとツイッターに書き込んだ。

神奈川から選出された民主党参議院議員、金子洋一氏は自身のTwitterで共闘反対を明言。

@政党支持率9月(時事通信)
自民党23.3%
公明党3.4%
民主党4.9%
共産党1.2%
民主党的には1.2%増えたところでほとんど何も変わらないわけだから、政策的に共産党に擦り寄ることは考えにくい。
共産党がかなり譲歩しなきゃいけない立場。

9月の時事通信による政党支持率によると、民主党は4.9%、共産党は1.2%。この2党と、その他大勢の野党支持層を合わせても自民党+公明党には遠く及びません。
国民の“共産党アレルギー”の克服と、無党派層の取り込みが最重要課題のように思えます。

国民に色濃く残る「共産党アレルギー」

国民にとって「共産党」という党名と、その主義・主張に対するアレルギーは強い。

「共産党」という名前だけで拒絶反応を示す人が多数おり、その名を口に出すことさえタブーのようになってしまっている風潮があるように感じられます。

共産党アレルギーはかなり強く、左を支持=日本共産党とならないのがこの国の左翼が低迷している大きな要因となっている。※昔からのリベラル、心情的左翼であっても共産党だけは嫌という方ばかり思い浮かぶ。

日本では、一般的には共産党アレルギーが非常に強いので、「共産党と組んで日本を共産主義国にしようとしている」というレッテルを貼られるのを恐れて、他党候補者あるいは無所属候補者が、共産党の推薦を求めない場合が多い

これまでの選挙でも、共産党アレルギーの少ない地域を除いて、共産党との相乗りで推薦される議員は少なかったようです。

このところ国政選挙で「躍進」を続けて意気上がる共産党だが、志位和夫委員長ら指導部がさらなる党勢拡大に向け「共産党イコール天皇制打倒」のイメージを抱く多数の国民の“共産党アレルギー”をやわらげることが不可欠だと判断していることは言うまでもない。

では、何故「日本共産党」という党名では政権奪取出来ないかというと、戦後のGHQ路線である「レッドパージ」政策が功を奏したこと、日本共産党内で何度も内ゲバを繰り返したこと、「旧ソ連や北朝鮮と同質に扱う報道や論評」に世間が騙されていることなどの理由が挙げられるかと思います。
まぁ、端的にいって日本人の「共産党アレルギー」が未だに強いというのが一番の原因でしょう。

「共産主義=悪」という国民に根強いこの共産党アレルギーの打破は、日本共産党の長年の課題となっており、「日本共産党」という党名も議席数が拡大できない足かせとなっています。

共産党アレルギーの “原因物質”

共産主義への悪いイメージが、日本共産党の印象も悪くしている。

「共産主義」というと多くの人が「私有財産制の否定」「平等主義」「独裁政治」という印象を抱いている

中国や旧ソ連、キューバ、北朝鮮などを見ればその印象を抱くのは当然とも言えます。

共産主義体制では、どうしても資本主義には勝てません
計画経済の下では、需要を従属するだけの数と品質の製品しか作らないので、自由競争で優秀な製品を作り出す資本主義に勝てるわけがないのです

事実、多くの「共産主義国家」が失敗してきたことは、歴史が証明しています。

実際に共産主義国家では、党員として出世するかどうかで、待遇が変わった。
競争がないどころか、資本主義国家より圧倒的に競争が激しかった。
失敗した理由は需要と供給が釣り合わなかったこと。

多くの日本人が共産主義を信用していないのは、歴史上や現在の「共産主義国家」を見ているためでしょう。

どんな私有財産も共有しようという粗野な共産主義は、嫉妬心や平均化の完成形に過ぎない。このような私有財産の廃棄は、現実になにかを獲得する方向へ向かうことが、およそない。

日本共産党が力を持つことで、日本がこのような「粗野な共産主義」に向かうことを多くの人が恐れている。
それが「共産党アレルギー」の実態です。

なぜ日本共産党は党名を変えないの?

日本共産党の党章。

この色にもアレルギー反応を示す人は多いはず。

日本共産党は現在の日本と世界の諸問題を解決する民主的改革の政策をもつと同時に、資本主義をのりこえた未来社会への展望をもっています。コミューン(共同)に由来する「日本共産党」という党名には、党創立以来八十二年間の歴史と同時に、その未来の展望がこめられています。

日本共産党のHPに掲載されている、党名を変更しない理由。

もう一つ、日本共産党という名前には、戦前の天皇制の暗黒政治の時代から、主権在民・民主主義の政治の実現、侵略戦争反対の旗をかかげて、生涯をかけた人々の歴史、さらに、旧ソ連や北朝鮮などの無法とたたかい、自主独立の立場を貫いてきた歴史が刻まれています。

第二次世界大戦などにおいても、社会党を含めた他の政党が何らかの形で戦争に協力したのに対し、 日本共産党は終始一貫戦争に反対し独自の路線を辿ってきました。そういった歴史の重みも、党名を頑なに守る理由のひとつのようです。

志位:私たちが政権をとった瞬間に日本が共産主義にチェンジすると思う方もいるかもしれませんが、そうではありません。まずは資本主義の枠内で、日本が抱える2つの歪みを正そうというのが我々の目標です。一つは日米安保条約を廃棄して米国の言いなり政治から脱却すること、もう一つは「ルールなき資本主義」を正すことです。

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