1. まとめトップ

ニュートリノ捉える巨大水槽…「スーパーカミオカンデ」とは?

ノーベル物理学賞を梶田隆章・東京大宇宙線研究所長(56)と、カナダのアーサー・マクドナルド・クイーンズ大名誉教授(72)に贈ると発表した。ニュートリノ観測装置「スーパーカミオカンデ」とは?ニュースをまとめ。

更新日: 2015年10月07日

6 お気に入り 16471 view
お気に入り追加

この記事は私がまとめました

isaaccさん

○梶田隆章氏がノーベル物理学賞を受賞

会見で笑顔を見せる東京大宇宙線研究所の梶田隆章所長

ノーベル物理学賞を梶田隆章・東京大宇宙線研究所長(56)と、カナダのアーサー・マクドナルド・クイーンズ大名誉教授(72)に贈ると発表した。

受賞業績は「ニュートリノ振動の発見により、ニュートリノに質量があることを示した」。

現代物理学の根幹を成す素粒子の標準理論に修正を迫るもので、宇宙の成り立ちや物質の起源の解明へ道を開く成果と高く評価された。

梶田氏らはニュートリノ観測装置「スーパーカミオカンデ」(岐阜県飛騨市)を使ってニュートリノの変身を突き止めた。

○スーパーカミオカンデとは?

ニュートリノに質量があることを突き止めた観測施設「スーパーカミオカンデ」は、小柴昌俊氏が発案した「カミオカンデ」の後継施設で平成8年に完成した。

基本的な仕組みは同じだが、大型化とセンサーの増強で検出能力の大幅な向上を実現したのが特徴だ。

ニュートリノがごくまれに水にぶつかって発生する光を約1万1千本の直径50センチの光電子増倍管でとらえる。

○神岡鉱山跡に建設された

岐阜県飛騨市神岡町の地下約1000メートルの鉱山跡に、東京大宇宙線研究所が建設したニュートリノ観測装置。

スーパーカミオカンデがあるのは、岐阜県飛騨市神岡町に残る、かつてイタイイタイ病の原因物質を付近の河川に放出していた神岡鉱山跡。

東洋一と言われた巨大な亜鉛鉱山の地下千メートル付近の坑道跡に東京大宇宙線研究所が建設したニュートリノ観測装置だ。

○15年かかる研究を1年で終える性能

昆虫の複眼のようにタンクの内壁を覆うセンサーは光電子増倍管と呼ばれ、直径は約50センチ。

この光電子増倍管でチェレンコフ放射を観測することにより、様々な研究を行う。

こうした強化により、カミオカンデでは15年かかる研究を1年で終える性能を発揮できるようになった。

ハイパーカミオカンデの建設計画も検討

物質や宇宙の謎をさらに解明するため、100万トンの水と10万本の光電子増倍管を使う次世代施設「ハイパーカミオカンデ」も構想されている。

今後の計画としては、スーパーカミオカンデの20倍の規模(タンク体積100万トン)になるハイパーカミオカンデの建設計画(2025年の実現を目指す)が検討されている。

○ニュートリノとは?

電荷を持たず、どんな物質もすり抜ける。「電子型」「ミュー型」「タウ型」の3種類がある。

1 2