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結局学生は勉強していない。2016新卒採用振り返り

2016年度新卒採用は実施時期を大きく変更しました。企業、学生には混乱が生まれ、結局就職活動は長期化。双方の負担となってしまった「就活後ろ倒し」を振り返ります。

更新日: 2015年10月08日

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salosalo36さん

10月1日、多くの企業で内定式が行われました。

国内主要企業が1日、2016年春入社予定の学生らを集めて内定式を開いた。

2016年度新卒採用は大きく実施時期などの変更がありました。

「就活(就職活動)」の長期化を是正するため、経団連は今年から選考開始を4カ月繰り下げ、「選考は8月から」という「指針」を出した。

前年度までの就活は、事実上、大学3年生の12月から始まるため、大学生は勉強に専念できる時間が短くなっていた。就活のため海外留学を諦める学生が多いというのも理由だ。

指針を守らない企業が続出、就職活動は結局長期化。

採用活動(=就職活動)の時期が大幅に「後ろ倒し」になったことで、学生も企業も負荷が増え、混乱が生じ、一言でいえば「失敗」であった

9月1日の時点で内定を持っている学生が78.1%(リクルートキャリア調べ)と、多くの企業がフライングを行っていることが明らかになった

こうした混乱を受けて、経団連の榊原定征会長は9月7日の会見で「会員企業への実態調査を行ったうえで、必要があれば、問題点について改善すべきは改善していきたい」と話し、「就活は8月から」という新指針を見直す可能性を示唆した。

就職活動が早く始まるので、「勉強時間の確保」という目的に反して学生は勉強していない

後ろ倒し」によりできたはずの余剰時間は、学業には注ぎ込まれていないようです。

むしろ「後ろ倒し」によって倍増した、企業でのインターンシップや(何人もの大学生から2桁以上の企業のインターンシップに参加したという話を聞きました)、相変わらずの課外活動に費やされたりしているようです。

内定自体が9月に急増。企業から悲痛な声も

9月の内定を辞退したことのある学生の割合 は56.7%。8月から12%上昇

東京都内の中小IT企業は七月、六人の学生に内定を出したが、八月に三人から辞退された。「今年は学生の反応が悪い。別の会社に行くなら仕方がない」と、担当者は暗い表情で話す。

いままでなかった事態で困っている」と話すのは都内の環境管理サービス会社の採用担当者。八月初旬、三人の学生に内定を出したが、同月中旬に全員から辞退された。「年内までに集まればいいが」と不安そうだ。

学生間の「就活格差」が助長された

「成績上位校」「理系」「体育会」「エンジニア」等、企業が欲しがる属性の学生とそうでない学生の間の格差

15年度までは、企業の採用活動は「就職ナビ」が作ったオープンなマーケットで行われるようになってきており、水面下での採用活動は減ってきていました。

その結果、「どんな企業でも受けたければ受けられる」世の中が実現しつつありました。

16採用では、「指針」の影響を受けない外資やメガベンチャーに対抗するため、日系大手はリクルーター制やインターンシップ等による事前の「水面下」採用活動に注力しました。

水面下での採用活動はインフォーマルかつ手間がかかるために、社員の学生時代の後輩等、コネクションがある学生を中心に展開

活動の対象になる学生と、まったくアプローチされない学生との間で「就活格差」が生じた

「早まってよかった」という意見も

16卒で一番大きな変化だったのは選考中のフォローだ。面接を進めながら、学生の志望度を高めた企業は採用に成功した。

内定辞退が増えることを懸念していた企業は、例年に増して学生へのフォローを強化。結果的に内定者との信頼関係が構築されたようです。

「最終面接の前に、人事と面談をした。企業の良い部分も、悪い部分もすべて聞かせてくれた。自分の中で、納得いくまで考えることができた。最終面接に挑んだ時点で、入社に迷いはなかった(京都大学 男子学生)」

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