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将棋のプロ棋士は将棋ソフトに勝てない?情報処理学会が勝利を宣言

将棋のトップ棋士にコンピューターが勝つことを目指してはじまった対局プロジェクトについて、情報処理学会は「目標を達成した」として終了を宣言しました。既にソフトの実力はトップ棋士に追いついており、統計的に考えて多くの対局をこなせば勝ち越すとのことです。これは事実上の勝利宣言と言えます。

更新日: 2015年10月12日

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コンピューターが相手の電王戦では、コンピュータ独特の弱点をついたハメ手が研究されており、今回の第5局でも「△2八角戦法」と呼ばれるハメ手が研究されていた

開発者は質問に答える時も、頑なにカメラから顔を背けていた。勝ったプロ棋士も「嬉しいという感じはない」と硬い表情を崩さない。対局場を覆う、凍てついた空気が伝わってくるようだった

この何とも言えない幕切れに様々な意見が交わされた

開発者の人が叩かれていたのは謎。あの角打ちは盤上最悪レベルの手で、反則に等しい。その瞬間に将棋ではないので指し続けろは酷。よくルール知らないけど貸し出しアリでバグ見つかっても修正できないんでしょ?どうしろと。これも自分が開発者だったら怒って帰りたくなる。完全に企画運営のミスです。

電王戦最終局は阿久津八段が勝ち、3ー2で人間側の勝ちとなりました。 米長前会長の「観ている人がつまらないと感じる将棋になった時に人間が勝つ。そうではない時は人間が負かされる。」というような趣旨の発言が思い出されました。

お世話になった先輩と弟弟子が戦った電王戦最終局を見ていて、23年間やってきた私の「勝負に対する哲学」は甘かったんだなーと思った。  ほぼ労力ゼロでハメ手をコピーして勝負に勝つトップ棋士と、その勝負に負ける潔い開発者。美しいのは開発者、醜くとも勝負として正しいのは棋士。正解は謎。

研究者からはもはや将棋AIを研究する意味が無いとの声が出始めた

将棋用AIは、一般的な人間を圧倒するレベルにまで達しているが、「コンピューターのなかに知性が生まれた」とは言いがたい状況だ

そもそも、将棋AIは将棋以外の処理に不向きで、現実世界での応用範囲が狭いと指摘されている

これ以上、将棋用AIの研究を突き詰めても、人間的な知性の登場は望めない

いずれ、人間が全く勝てないという時代が来るかもしれない

チェスがそうだったように、将棋の世界でもいずれコンピューターが人間を完全に圧倒する日が来るのかもしれない

現役プロで最も将棋ソフトに詳しいといわれる千田翔太でさえ、特別な対策をせずに電王戦に出場するような強豪ソフトと真っ向から戦った場合で「勝率は7パーセント」

単純比較はできないが、羽生善治らトップ棋士でも千田を相手に90パーセント以上勝つことは難しいため、「ソフトは既に人間を超えている」との推論が出てもおかしくない

「単純な読みの深さでは人間はコンピューターにかなわないが、戦い方によっては勝つことができる」

早稲田大学教授の瀧澤武信

それでも「将棋を指し続ける」とプロ棋士は語る

「将棋の探索空間(すべての手の順列組み合わせ)は10の220乗とも言われているんですが、コンピュータがそれを分析できるようになるのは早くて2050年ぐらいと聞いたことがあります」

東大卒棋士である片上大輔六段

「理論的には、それ以降はコンピュータはどんなプロにも必ず勝ちます」

東大卒棋士である片上大輔六段

「でも、それでも僕は将棋を指し続けます。将棋を指すのは面白いし、将棋の本質を自分で追究したいですからね」

東大卒棋士である片上大輔六段

「そういう感情や欲求が人間らしさだと思いますし、それはコンピュータでは代替できませんから」

東大卒棋士である片上大輔六段

人間とソフトが共存する道も見えているのだ

最近はプロ棋士がコンピュータ将棋を検討の道具として用いたり、コンピュータ将棋が初めて指した新手をプロ棋士が採用することも増えている

「対決のときが終わって人間とコンピュータが協調するという本来の姿になりつつあることを嬉しく思います」

情報処理学会

最強ソフトとの対決をかけて人間同士が競う「叡王戦」が始まるなど、コンピューターとの対局はさらに熱を帯びつつある

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