2015年9月13日午後1時半頃、意味不明なことを言っている男がいるとの通報を受けた熊谷警察署の捜査員が、住所不詳無職(犯行数日前までは、派遣による食品工場での仕事に従事)のペルー人の男を同署に任意同行した。男は事情聴取中に喫煙休憩を求めると許可を受けて外に出てそのまま戻らなかった。『夕刊フジ』によると、1人の署員が男をたばこを吸うために玄関先に連れて行ったところ、男はそのまま署外へ出て警察署前の赤信号を無視して逃走したという。なお、逃走後の同日、同市内で住居侵入の通報が熊谷署に2件あり、侵入したと思われる人物が侵入先の住宅付近の路上で会社員男性に対し「カネ、カネ」と金銭を要求していたこともわかっている。この件に関しては早々と警察署から逃走し、後に殺人事件を起こすことになる男が犯人であると署は把握しており、身柄の確保に努めていた。しかし、16日に男が自殺を図るまで身柄を確保できなかった。

翌14日夕刻、熊谷市内の住宅で男により男女2名(夫婦)が殺害される。16日、男により、同市内の自宅にいた独身女性1名、別の住宅にいた女性1名とその娘である小学生女児2名を含む4名が殺害され、犯人は親子を殺害した家の2階から自殺を図った。翌17日未明、埼玉県警に身柄を確保されたが意識不明である。しばらく意識不明が続いていたが9月24日に意識を回復した。埼玉県警は9月14日と9月16日の事件を同一犯による連続殺人事件と断定して捜査を行っている。

犠牲者は刃物により殺害されており、犠牲者のうち大人4人は複数の切り傷を負っているが、小学生の姉妹はともに一突で失血死していることが判明している。埼玉県警熊谷署捜査本部は、小学生姉妹が一突きで殺害されていることから、男には強い殺意があったとして捜査を行っている。

犯人は以前にペルーでの兄による17人殺人事件を目撃して精神的ショックを受けたことがあった。また、来日後の2006年には前述の件が職場に発覚したことにより離職したことがあったと姉に話していたことがあり、その姉はマスコミの取材に対し「弟は日本に行って精神的に病んでしまった。『誰かに追いかけられている、自分は殺される』と言っていた」と語っている。

なお、任意同行ではあったが逃走を許したこと、住居侵入のみの時点で身柄が確保できなかったこと、更に14日の殺人事件が起きたとき、関係性は不明ながらも当然ながら13日に逃走した男との関係が強く疑われ、住民への周知や検問等対策されるべきだったが、それらを行わなかったことにより、警察のミスが事態を深刻化させた可能性があると指摘されている。同月には埼玉県警の現職警察官が不倫のあげくに強盗殺人を犯して逮捕される不祥事が起きたばかりであった。

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ナカダ・ルデナ・バイロン・ジョナタン【熊谷連続殺人事件】

埼玉・熊谷市で6人が殺害され、ペルー人の男の身柄が確保された事件。犯人は過去に17人を殺害したペルー史上最悪のシリアルキラーの弟ナカダ・ルデナ・バイロン・ジョナタン。

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