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“誰かのためにチケットを” 観客支援システム【ボトルチケット】とは?

「舞台観劇は敷居が高い」「チケット代が高くてたくさん観られない」……そんな問題を解決するべく、最近の小劇場演劇界で広まりつつあるシステムがあります。

更新日: 2016年07月24日

cannokaiさん

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見知らぬ誰かの厚意で演劇を観られる……そんなシステムがあるのをご存知ですか?

【ボトルチケット】


手紙をびんに入れて海に流す「ボトルメール(Message in a bottle)」。
いつ、どこで、だれが受け取るかわからない……
見知らぬ誰かへメッセージを送る、という行為にちなんで名づけられたシステムが、この【ボトルチケット】です。

ボトルチケットとは?

ボトルチケットは、ご自身が観劇するためのチケットではなく、 見知らぬ誰かの観劇をこっそり応援するためのチケットです。

観客が他の誰かのためにチケットを購入するという、ボランティアのようなシステム。
購入されたチケットは公演団体が管理し、誰でも利用することができます。

つまり、

…「あちらのお客様に僕からマティーニを」とか、
…「おっしゃ、今日は俺の奢りだ!景気良くやってくれ!」とかの、まあ、そういう感じのことです

はじまりは、イタリアの「保留コーヒー(Café pendiente)」制度。

この「保留コーヒー」にヒントを得て創られたシステムが「ボトルチケット」です。

三人の弁護士が七杯のコーヒーを注文し、四杯を”保留”にしていった。

…みすぼらしい服を着た物乞いの男がカフェのドアを抜け、店員に丁寧にこう聞いた。

「すみませんが、”保留”のコーヒーはありますか?」

――それはとてもシンプルな答えだった。
人々は、暖かい飲み物を買う余裕のない誰かのために”先払い”をしていたのだ。

(海外Facebookより)

演劇界では、京都の劇団 地点が「カルチベートチケット」を考案。

観客自身が芸術の主体的な担い手であるという考えに基づいた、観客が観客を「耕す」仕組みです。

cultivate [kˈʌltəvèɪt]【動詞】
1〈土地を〉耕す,耕作する.
2〈作物を〉栽培する.
3〈芸術・学術などを〉奨励する,〈…の〉発達に努める.
4〈知己・交際を〉求める,深める.
《cultureと同一の語源》

他にも、“あしながおじさんチケット”等、同種のシステムを採用している団体があります。

その使い方は?

1.劇団××の公演に行きたいAさん。

2.劇団××には【ボトルチケット】というシステムがあることを知る。

3.当日、劇場でボトルチケットを利用。

4.格安でチケットが手に入った!

1.劇団××が好きなBさん。次の公演は仕事が忙しくて観に行けない……

2.公演を応援したい気持ちを込めて、ボトルチケットを3枚購入。

3.公演が始まってから、ネットで感想をチェック。ボトルチケットを使って観劇した学生がいることを知り、満足。

ボトルチケットを買うきっかけは他にも!

「公演を観に行ったら面白かった。もっと多くの人にこの作品を知ってほしい」

「ファンの役者さんが出演しているので応援したい」

「お金のない学生にも、自由に舞台を観てほしい」

さらに、情報を拡散すればするほどチャンスが…

1.公演を観たいけれどお金がない学生Cさん。

2.ボトルチケットのシステムを知り、知人に話したり、ネットで情報を拡散。

3.Cさんのツイッターを見た友人がそれをリツイート。

4.ボトルチケットのシステムが多くの人に知られる。興味を惹かれて購入する人が増え、Cさんは当日めでたくボトルチケットを利用!

公演を行う団体側にもメリットがあります。

劇場に一度も足を運んだことのない潜在的な観客を掘り起こすことが究極の演劇支援なのではないかと考え、Cultivate Ticketを考案しました。

☆観客が観客のためにチケット代を負担
→潜在的な観客を引き出すことができる

☆ボトルチケットを利用したい観客が情報を拡散
→「観客による宣伝効果」が期待できる

☆公演を応援したいという人たちの気持ちを受け取ることができる

チケット代が高額なために、舞台観劇は敷居が高くなりがち…

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