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役所等で名前の「鈴」の右側の「令」を「刀」でなく「マ」と書いて訂正される問題まとめ

同じ漢字でも、PC等で使用されるフォントの形と、一般的に手書きされた時の形が異なることにより、役所等の手続きで問題が起こっていたという。どういうトラブルがあったのかググってみた。

更新日: 2015年11月01日

雨男さん

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今まで、「渡辺」と「渡邊」、「渡邉」などという異体字のトラブルは聞いたことがあったが、「令」のような手書きと印刷文字での違いに関するトラブルは聞いたことがなく、経験したこともなかったので、どういうトラブルがあったのかググってみた。


10月17日にすでに読売新聞でも記事になってたみたい。
http://www.yomiuri.co.jp/national/20151017-OYT1T50017.html

日本に多い苗字「鈴木」でネットに報告されていた金融機関でのトラブル

しかし今まで役所に提出する書類や、様々な契約の際には指摘された事はありません。もちろん郵便局でも何度も書類を提出していますがこのように訂正してほしいと言われた事はありませんでした。今回郵便局にメールで問い合わせたところ「令」と「ヽ」「マ」と書く字は別物としているとのことです。

それまでは訂正されなかったということは、訂正要求は2000年代中盤から起こった?

戸籍がコンピュータ化されてからは役所での表記方法は統一されたようです。ただ「令」と「伶」に関しては(私がネットで調べた限り)、「ヽ」「マ」と別の文字として登録されているようです。
「鈴」に関しては、包摂されているようで「ヽ」「マ」と書いても同じ文字として認められているようでした。

コンピューター化されてからの問題?

私の名字は鈴木です。
普段は、令の下部分をカタカナのマを書いていました。

銀行で新しく口座を作るときに、戸籍と同じ漢字でと指摘されました。

それで初めて鈴の正しい文字を知りました。

2009年の発言小町の回答

銀行で訂正されたケース

私の名字は鈴木です。
普段は、令の下部分をカタカナのマを書いていました。

銀行で新しく口座を作るときに、戸籍と同じ漢字でと指摘されました。

それで初めて鈴の正しい文字を知りました。

2009年の発言小町の回答

銀行で訂正されたケース

私の名字は鈴木です。
普段は、令の下部分をカタカナのマを書いていました。

銀行で新しく口座を作るときに、戸籍と同じ漢字でと指摘されました。

それで初めて鈴の正しい文字を知りました。

2009年の発言小町の回答

銀行で訂正されたケース

例えば、東京法務局行政部戸籍課からの回答を引用すると以下


例えば,各種届書に手書きされた漢字の字形が,明朝体活字の字形と異なっていても,その相違が筆写における書き方の習慣上の差であると認められる場合には,字体そのものの相違ではないと解されることになりますし,逆に,その相違が筆写における書き方の習慣上の差であると認められない場合には,字体そのものの相違と解されることになります。


以上 ...つまり「同一字体」で、受理されないのはおかしいと思うのです。

字形の違いが、習慣上の差ならば同一字体。
習慣上の差と認められないなら異字。

この字体(「鈴」の作りが「丶」と「マ」の字形)、明朝体で変換される筈がないと思うのですか?
(郵貯銀行は「理由は言えない」と)

 戸籍に楷書体(注:一般的な手書きの字形)で印字する自治体があるのでしょうか?
(富山市では印字出来ないと回答)

最初の質問は、「丶」と「マ」の字形の「鈴」の字形は、「鈴」と同一字体とされるので、PCのフォントに入っていない。だからPCフォントに変換されるはずがない。区別することは意味が無い。という質問だと思うが、回答は「(区別する)理由は言えない」と。

自治体への質問はそれと同じで、そもそも「丶」と「マ」の字形の漢字はフォントが無いので「印字できない」と回答。

地元の郵便局で確認したところ、同一の差にある「心」「しんにょう」等は楷書体で受理しています。

この理由も郵貯銀行は「戸籍通り」(意味が分かりません)

この時、質問者が確認したところでは、手書きと印刷文字との違いを狙い撃ちされているのは「令」に限った話のようだ。

「心」の手書きとの字形の違い、「道」などの部首である「しんにょう」の手書きとの書き方の違いは区別されていないという。

上の質問者は、その後、ゆうちょ銀行より「字体の差でない→「マ」でも可」「文書回答は出来無いが、受理されない場合コールセンターへ」との回答をもらったとのこと。


質問文へのgnrys062氏の回答が「なぜ区別されるのか」に関して詳しい。戸籍の電算化の問題だろうと推測している。


郵便局社員を名乗る人の回答でも、戸籍謄本に明朝体で書かれているならその書体で書くことを求めざるを得なかった、という話が寄せられている。

戸籍を電算化する際、例えば(法務局が勝手に決めつけた)誤字が戸籍にある場合、通用自体に置き換えます。その際、建前上の亊なのですが、役所側は「これはあなたの氏名を変えたわけではありません。別に普段の生活では今迄通り書いて頂いてかまいません」等と言ってきます。
つまり、同一字種であれば、普段名乗る上ではそれを本人の名前としても構わない、というような表現さえしているのです。

電算化される前は、いちいち戸籍の通りに「マ」のほうを手書きで書いていた訃報欄等もあったそう。

別の回答者さまがおっしゃるとおり、現在の戸籍は「電算化」されており、ほとんどの文字が明朝体で登録されています。にもかかわらず、「わざわざ」明朝体以外の字体で戸籍謄本が印字されていたら、それは役所が明朝体とは別の字体だと認定している、と解釈せざるをえないのです。「同じ字体であるのならば、役所に直させてください」としか郵便局員としては言えません。

「令」だけが特に区別されていたということは、それだけそれを使った名前が多かったということ?

出生届の提出の際のケース

文字の字形は、法務省の通達で規定されています。
通達で指定されている文字の形以外は受理されません。
コンピューターで戸籍を処理するため、全国統一の文字を使用する。

法務省 戸籍統一文字情報 トップ
http://kosekimoji.moj.go.jp/kosekimojidb/mjko/PeopleTop
戸籍統一文字番号004910が「マ」の「令」。つくりが「マ」の「鈴」「玲」などはない。

戸籍統一文字 - Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%88%B8%E7%B1%8D%E7%B5%B1%E4%B8%80%E6%96%87%E5%AD%97

市民・客側の視点で「丶」に「マ」の字の登録を求める人も

文化庁の国語分科会漢字小委員会での市役所戸籍担当者の発表が面白い

「金融機関との関係における窓口事例」に移ります。これ,割とあります。
ある日の窓口。めちゃくちゃ怒ってきました。「私の名前はもともと「(「マ」の)令子」なんだけど,役所で勝手に「令子」に変えられてしまったのよ!○○銀行に行ったら,通帳の文字が違うので,お金を引き出せないって言われたわ。どうしてくれるの。」と言って怒ってきました。実際ありました。これは私が対応した事例です。

 紙戸籍ということで,コンピューターになる前の戸籍ですが,「(「マ」の)令子」と記載されていました。それが平成 18 年のコンピューター化がありまして,文字が「令子」となったわけです。そうすると,「以前の紙戸籍に記載されていたお客様の名の文字「令(マの方)」は,書き文字の行書体という書体でして,戸籍のコンピューター化で記載された「令」は明朝体という活字書体です。このように,単に書体の違いだけで,これらの文字は同じ文字なんです。」と言っています。

2014年9月12日の文化庁会議での和歌山市役所で戸籍担当をしている山下敦子氏の発表。

子供の名前について,ほかにも注意することがあります。それは,文字のデザインですということですね。「心」ちゃん,「令」ちゃん,「奏」ちゃん。出生届には,書き文字で書いてくる親御さんが多いのですが,コンピューター戸籍は明朝体で記載されるので,デザインに違いがあることを知らせなくてはいけない。

「心」は書き文字では「心(平べったい形)」,明朝体では「心」になります。「令」は書き文字では「令(マ)」,明朝体では「令」になります。「奏」は書き文字では「奏」(下の部分が「夭よう」の形),明朝体では「奏」(下の部分が「天」の形)になるわけです。ちょっと形が違うので,「違うじゃないか」と言われる可能性があるわけです。

2014年9月12日の文化庁会議での和歌山市役所で戸籍担当をしている山下敦子氏の発表。

では,配布資料2に戻って続けます。

 「僕,とても気を使います。出生届に記載した文字と戸籍に記載する文字の違いを届出人の方に納得していただかなければなりません。どうしたらいいのでしょうか。」と悩んでいます。
(略)
「窓口に来られるのは,父母の一方の方だけの場合が多いですよね。窓口で納得していただいたとしても,あとで「やっぱりダメです」なんて言われないかなあ。(略)届書に補正をしてもらった方がいいのではないですか。」と言っています。

 「補正は,子の名につけられない文字を記載してきた場合や文字を誤記している場合などに行う処理です。間違ってもいないのに補正を強いることは,届出人の方に対して失礼なことになる。そんな場合は届書の「その他」欄を使用したらどうかな。」ということで先輩が提案して,「その他」という欄があって,「子の名「鈴子」」と書き,「はい,承知いたしました。」と判を押してもらう。窓口ではそのような対応をしております。

2014年9月12日の文化庁会議での和歌山市役所で戸籍担当をしている山下敦子氏の発表。

日本政府の見解まとめ 明朝体活字と筆写の楷書との関係について

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