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これは酷い…?プロ野球日ハムが掲げた広告にアイヌ人から怒りの声

プロ野球北海道日本ハムファイターズが6月から千歳空港に掲げていた垂れ幕を撤去しました。問題の垂れ幕には「北海道は、開拓者の大地だ」というキャッチコピーが表記されていました。これに対し、北海道アイヌ協会が抗議を申し入れ、日ハム側がそれを受け入れた形となっています。

更新日: 2015年11月10日

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日本ハムが「北海道は、開拓者の大地だ」との垂れ幕広告を撤去

北海道日本ハムファイターズが新千歳空港に掲げられていた同球団の垂れ幕広告を撤去しました。以前からネット上でも話題になっていた問題の広告です。

問題の広告は、縦5・5メートル、横2メートルで、「北海道は、開拓者の大地だ」というキャッチコピーが載っていました。

このキャッチコピーに対し、北海道アイヌ協会は「先住民族としてのアイヌ民族の存在が読み取れず配慮が足りない」として強い抗議を申し入れていました。日ハム側は「解釈の相違」であり、「道を切り開くという意味で使った」と釈明していましたが、撤去することになった模様です。

そもそもこの広告のどこが問題なのか。簡単に纏めてみました。

プロ野球北海道日本ハムファイターズが6月から新千歳空港に掲げていた「北海道は、開拓者の大地だ」との垂れ幕広告を9日夜、撤去した。

「アイヌ民族の皆さまに対して配慮に欠けたことはおわびすべきとの理由で速やかに取り下げる判断に至った」

ツイッター上でも問題視されていたこのキャッチコピー

アイヌの民芸品展示会の真上に「北海道は、開拓者の大地だ」って掲げられてるの、確かにこらアカンわって感じで不謹慎だけど笑ってしまった pic.twitter.com/MZgWrTOsBr

ファイターズの栗山監督の写真とともに「北海道は、開拓者の大地だ」と記された広告。

広告の真下のスペースでは、6日からアイヌ民族の民芸品の展示会が開かれています。

一言だけ真面目に書いておくと、北海道における「開拓」だの「開基」だのという言葉の問題は今回アイヌ協会が言い出したことでもなんでもない。もう数十年にわたる議論の歴史があって、その結果、そういう表現は避けるべきだというコンセンサスができてきていた。そんなことは調べればすぐに判ること。

広告は縦5・5メートル、横2メートルで、同空港ターミナルビルの天井に6月から来年1月までの予定でつり下げられていた。

北海道アイヌ協会から抗議を受けることに

アイヌ民族の歴史認識とは相違するキャッチコピーであった

アイヌ民族にとっては、江戸時代以降に本格化した和人の北海道開拓は「先住の土地から追われた負の歴史」との解釈が一般的

この広告について、北海道アイヌ協会(札幌市)が8日、「配慮が足りず遺憾だ」と球団に申し入れていた。

「広告の表現からは先住民族としてのアイヌ民族の存在が読み取れず、配慮が足りない」

アイヌ民族の歴史が正しく理解されていないとの指摘があった

「言い切った表現だなとは思った。アイヌ民族の方は不快に感じていた。球団はアイヌ文化との交流に積極的で、今回はどこかで確認を怠った事例だと思う」

「アイヌが見たら泣きたくなる。この1枚は取り下げるべきだ」

北海道アイヌ協会の阿部一司副理事長

そもそも「アイヌ民族」とはどのような存在なのか

アイヌ民族は日本の先住民族である。

狩猟採集民族であるアイヌは、かつてロシアのハバロフスク地方アムール川下流域やカムチャツカ半島などの地域と交易を行い、ホーツク海地域一帯に経済圏を有していた。

人類学的には日本列島の縄文人と近く、続縄文文化、擦文時代を経てアイヌ文化の形成に至った。その伝統的な分布地は、北海道、樺太、千島列島、カムチャツカ、東北地方北部である。

アイヌ民族は、おおよそ17世紀から19世紀において東北地方北部から北海道(蝦夷ヶ島)、サハリン(樺太)、千島列島に及ぶ広い範囲をアイヌモシリ(人間の住む大地)として先住していました。

母語はアイヌ語。19世紀に列強の国々が領土拡張するにあたり、多くの先住民族が当該国に編入されたが、アイヌも同様の運命をたどった。

アイヌ民族をめぐっては、2007年の国連による「先住民族の権利宣言」を受けて、2008年にアイヌを先住民族とする国会決議がなされた。

「近代化する過程において、多数のアイヌの人々が、法的には等しく国民でありながらも差別され、貧窮を余儀なくされた 」

明治維新以後のアイヌ民族の歩みとは

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