1. まとめトップ

【どんなしくみ?】賢く利用したい生協の出資金

生協の組合員になると、出資金というものを払うことになっています。払うとそのお金はどうなるの?返ってくる?メリットは?そんな疑問をまとめてみました。

更新日: 2015年11月18日

4 お気に入り 70422 view
お気に入り追加

この記事は私がまとめました

あわせて読みたい

そもそも出資金って?

生協には、「出資金」という制度があります。
生協を利用するためには、まずこの出資金を払い、組合員として登録を行う必要があります。「出資金」が、組合の運営本部に集められて、生協の運営資金になっているのです。

生協に加入する時に預ける出資金は、およそ1,000~10,000円未満の金額。(3,000円前後の金額が一番多いようです。)

生協の運営は組合員の出資金によって成り立っているのです。

払ったお金はどうなる?返ってくるの?

この出資金ですが、払って終わりというわけではなく、生協に預けてあるお金という位置づけになっていますので、入会金や年会費のように、払いっぱなしのお金とは違います。

生協は、預かった出資金で業務を行い、売り上げから経費を引いた残りは、各組合員全員に、「配当金」として毎年分配します。

株式会社でいえば、「株」に当たるものが出資金。(ただし、株のように有価証券ではないので、第三者に売却することはできません。また、預貯金とは違って、自由に出し入れすることはできません。)

出資金は、生協を脱退するとき、また、組合員が突然亡くなった時に返還される約束になっています。また、「減資」といって、止むを得ない状況の時に出資金の一部を返還してもらえる制度がある場合もあります。

なんとなく、どういうものかわかりましたか?

賢く使いたい出資金!

出資金に対する割戻は、各生協の運営状況に応じて運営委員会が利率を決めます。黒字にならなかった年は、配当金0%です。

利率は法律で10%以下と決められていますが、利率として考えた場合、通常の預貯金の利回りよりは良いことが多いです。(近年は、配当金ゼロのところが多くなってしまっているようですが・・・)

配当の金額は、出資金にその年の利率をかけた金額です。ですから、出資金の金額が高ければ、配当の金額も大きくなります。

配当金は、生協の出資金に加算されますので、口座へ振り込まれたり、送付されたりすることはありません。

このほか、生協の扱う共済保険、損害保険を利用していると、その掛け金の一部が「割戻金」として組合員に返戻されてくることがあります。(割戻金も、配当と同様出資金に加算されて管理されます。)

生協によって多少の違いはありますが、利用年数が長くなるほど、生協の利用状況が頻繁であるほど、割戻しや配当金が積み上がり、出資金は自動的に増えていくことになります。

生協の宅配の出資金は株式会社でいうところの資本金に当たるため銀行に貯金するよりも少しだけ多い配当(利子)を得ることが出来ます。

そのため貯金の代わりに毎月決まった額を出資する生協の積み立て増資を利用している方は多いです。

毎月積み立てる出資金の額も500円や1,000円の方が圧倒的に多く、大きな負担にはならないようになっています。

預金代わりに使うと、銀行の利子よりもお得に配当を受け取れるんです。

デメリットは?

加入している生協が倒産してしまった場合は出資金が戻ってこなかったり、払い込んだ額よりも戻ってくる額が少なくなってしまう可能性があります。

過去に北海道のコープクレアや東京都の練馬生協など倒産・破綻してしまった生協はいくつもあり、理由には財務状況の悪化の他に会員が集らなかったなどがあります。

基本的に出資金が少ない小さな生協は倒産する可能性がありますが、何年も続いていて出資金が沢山ある大きな生協であれば倒産する可能性は低いと見て問題ありません。

ただし過去の倒産の際には会員から預かった出資金を全て返して利益の出ない店舗を閉鎖するといった形であるため、出資金が必ずしも戻ってこないわけではなく、出資金が戻ってこなくても文句は言えないということになります。

増資したい!

何もせずとも増えていく出資金ですが、加入した時の金額は数千円です。いくら配当金の率が良くても、そのままでは大した金額になりません。

そこで、定期的または不定期に、出資金を追加で預け入れることができるようになっています。

生協側にしてみれば、出資金が運営資金になるわけですから、増やしてもらうのは大歓迎です。このように出資金を増やすことを「増資」といいます。

生協の増資は、カタログ販売を利用している場合、定期増資という形で1週間100円から行うことができます。毎週100円ずつの場合、1ヶ月で400~500円の積み立てができます。

毎週、物品購入の利用料金と一緒に合算で請求されるため、払い忘れの心配もありません。増資をしたくないときは、止めることもできます。金額が少額なので、比較的無理なく始められるというのも利点です。

月5,000円程度増資が可能であれば、年額で6万円程度の積み立てがされることになります。ここに割戻しや配当金が入ってくると、年間数千円~1万円程度の加算がつくこともあります。

減資の方法は二通り!

出資金を払い戻す「減資」は、年1回程度、多くは時期を定めて行えるようになっています。(生協によって違いがあります)だいたい年末に申し込んで、3月の終わりに振込みがされることが多いようです。

減資は、最低出資額以外の分(金額)なら引き出すことが可能です。何か出費があってお金が必要になった時、減資を利用するとピンチを乗り越えられるかもしれません。

生協の出資金は原則として、いつでも返還してもらえるものではありません。しかし、止むを得ない事情がある場合、相談に乗ってもらうことができます。

また、どうしても減資に応じてもらえない場合は、最終手段として「脱退する」という方法があります。つまり、組合員を辞めて出資金を返してもらうのです。

「生協からの購入は続けたいし、組合員だけが入れる生命共済保険にも入ってるから、脱退は困るわ・・・。」という場合も多いと思います。
そんな場合も安心してください、ちゃんと継続する方法があるんです。

共済保険は継続したい方へ裏技

そんな方に朗報!
ちゃんと裏ワザがあります。

生協の生命共済は、実は各生協が扱っている商品ではなく、日本生活協同組合連合が扱っている商品を、各生協がリンクする形で加入を受け付けているだけなのです。

つまり、同じ共済保険を扱っている別の生協に加入して保険を移籍してもらえば、元々利用していた方の生協を脱退しても、共済保険は継続利用できる、という仕組みになっているのです。

都道府県ごとに、だいたい生協は2つあります。
その大部分が日本生活協同組合連合に属しているので、保険の移籍は可能です。

本当に困ったときは、こうした方法で一旦生協を脱退し、出資金を返還してもらうのもひとつの手です。

1