1. まとめトップ
  2. エンタメ・カルチャー

色々こじらせてしまった人に贈る小説10選

こじらせ女子、こじらせ男子、恋愛でこじらせた人、中二病をこじらせたひと、などと色々こじらせてしまった人に贈る小説10選。

更新日: 2016年11月23日

plutocharonさん

  • このまとめをはてなブックマークに追加
836 お気に入り 89083 view
お気に入り追加

こじらせてしまった...

恋愛でこじらせた人へ

江藤良香、26歳。中学時代の同級生への片思い以外恋愛経験ナシ。おたく期が長かったせいで現実世界にうまく順応できないヨシカだったが、熱烈に愛してくる彼が出現!理想と現実のはざまで揺れ動くヨシカは時に悩み、時に暴走しながら現実の扉を開けてゆく。妄想力爆発のキュートな恋愛小説が待望の文庫化。

小説の主人公は、いわゆる「こじらせ」系の女性です。はっきり言わせてもらうと・・・かなり面倒くさいタイプ。情緒不安定で、気分屋で、自分勝手で、周りの人を振り回してしまうような、そんな26歳の「痛い」女性が登場します。

主人公は26歳の会社員女性です。彼女には彼氏はいないのですが、妄想で二人の彼氏と付き合っているんです。どんどん妄想が膨らんで、ありえないウソまでついてしまって、行動はエスカレートして……。これが「こじらせ女子」かと思ってしまいました。

処女とは私にとって、新品だった傘についたまま、手垢がついてぼろぼろに破れかけてきたのにまだついてる持ち手のビニールの覆いみたいなもので、引っ剥がしたくてしょうがないけど、なんか必要な気がしてまだつけたままにしてある。(勝手にふるえてろ/綿矢りさ)

綿矢りさの「勝手にふるえてろ」久し振りに読んだけど…面白い…!以前読んだときは高校生の時で嫌だなと思ったりしたけど、今なら嫌という程理解できる…!いや、理解はできないんだけどただ抑えつけてるだけでこういう考えになりそうになることはある。

「許せないなら別れる」―恋人の隆大が求職中の元彼女・アキヨを居候させると言い出した。百貨店勤めの樹理恵は、勤務中も隆大とアキヨとの関係に思いを巡らせ落ち着かない。週刊誌連載時から話題を呼んだ表題作と、女子同士の複雑な友情を描く「亜美ちゃんは美人」の二篇を収録。第6回大江健三郎賞受賞作

読み始めての所感は、「うわー、綿矢さんこじらせてるー!!!笑」間に刊行されていたのをすっとばしてこれに来たのもあって、一気にこじらせ系になっててびっくり。

ある種のコンプレックスを抱えた人物のやや屈折した心理や奇妙な感覚の描写力に、ずば抜けたものがある作家なんです。『かわいそうだね?』にも、そうした資質が遺憾なく発揮されています。

また綿矢りさ読んでた かわいそうだね?がすごくなんかこう、すっきりした

告白できなかった恋をこじらせた人へ

「桜の花びらの落ちるスピードだよ。秒速5センチメートル」いつも大切なことを教えてくれた明里、そんな彼女を守ろうとした貴樹。小学校で出会った2人は中学で離ればなれになり、それぞれの恋心と魂は彷徨を続けていく―。劇場アニメーション『秒速5センチメートル』では語られなかった彼らの心象風景を、新海誠監督みずからが繊細な筆致で小説化。1人の少年を軸に描かれる、3つの連作短編を収録する。

『秒速5センチメートル』は、3つの短編で構成された連作映画。転勤族の親を持つ主人公を中心に、容易には抗えない「距離」と、過ぎ行く「時間」の切なさを、恋愛に絡めて描き出した作品

アニメ映画を新海誠監督が自ら小説化!新海誠は『君の名は。』の監督です。

彼の本当のテーマは、少年の日の恋をいつまで経っても引きずり続ける男の未練……というもっとどろどろとしたどうしようもないものである。しかも、新海誠は、本来否定されるべきそれを、何か尊く、綺麗なものとして堂々と描き出す。

昔の恋を引きずっている人なら心に響くはず

『秒速5センチメートル』で描かれる世界は美しいが、それは少年時代の恋の思い出が美しいだけではない。未練に溺れたこじらせ男子の自己陶酔までもが徹底的に美しく描かれている。

村上春樹の作品に通じるものがあります。

TL見てるとどうやら「秒速5センチメートル」ってこじらせ男子への猛毒らしいんだけど見てないからよくわからない

メンヘラをこじらせた人へ

あたしってなんでこんな生きてるだけで疲れるのかなあ。25歳の寧子は、津奈木と同棲して三年になる。鬱から来る過眠症で引きこもり気味の生活に割り込んできたのは、津奈木の元恋人。その女は寧子を追い出すため、執拗に自立を迫るが……。誰かに分かってほしい、そんな願いが届きにくい時代の、新しい“愛"の姿。

痛々しいメンヘラ女子を描いている。無職、過眠症、情緒不安定。つらい場面が多くて、主人公とシンクロして読むと一緒につらくなるけど、救いもある。この作品は、そんな苦しい状況でも愛があるって言ってくれてるから。

妙なリアリティにグイグイと引き込まれた。主人公の寧子はわがままでニートで鬱なメンヘラ女でわがままなのに、なぜか訴えかけるものには、うなずいてしまう。うんわかると。そして魅力的な女だ。わけがわからないのに魅力的。

「あたしはもう一生、誰にも分かられなくたっていいから、あんたにこの光景の五千分の一秒を覚えてもらいたい」何度読んでも、きっと何回でもぐっとくる言葉だ。

あたしはさ、あたしとは別れられないんだよね一生(……)あたしだってこんなふうに生まれちゃったんだから死ぬまでずっとこんな感じで、それはもうあきらめるしかないんだよね?あきらめなきゃ駄目なんだよね?いいなあ津奈木。あたしと別れられて、いいなあ。(本谷有希子『生きてるだけで、愛。』)

大学生をこじらせた人へ

芽野史郎は激怒した―大学内の暴君に反抗し、世にも破廉恥な桃色ブリーフの刑に瀕した芽野は、全力で京都を疾走していた。そう、人質となってくれた無二の親友を見捨てるために!(「走れメロス」)。最強の矜持を持った、孤高の自称天才が歩む前代未聞の運命とは?(「山月記」)。近代文学の傑作五篇が、森見登美彦によって現代京都に華麗なる転生をとげる!こじらせすぎた青年達の、阿呆らしくも気高い生き様をとくと見よ!

中島敦「山月記」、芥川龍之介「藪の中」、太宰治「走れメロス」、坂口安吾「桜の森の満開の下」、森鴎外「百物語」という、近代文学を代表する名作達の舞台と主人公を、京都の熾烈に阿呆な大学生に置き換えて綴ったパロディー小説集。

そもそも元ネタとして選んだ作品達の選び方に、ああ、この人は近代文学が好きなのだなあと思わせるものが感じられるのだが、それ以上に大仰で馬鹿馬鹿しく自意識過剰的なこの文章は、まさに近代文学の肥大しきった自意識を見事に受け継ぎ、そしてその美しさを換骨奪胎しながらも感じさせてくれるのである。

実を言えばこの短篇集はその青春の日々のそこから先へたどり着くことができなかった人たちのものすごく悲しい話なんじゃないかという気が個人的にはすごくしました。

森見登美彦さんの『新釈走れメロス他四編』良かった。もとは古典と思えないくらい現代的。特に「山月記」のこじらせ腐れ学生が最高だった。自尊心と自意識を煮詰めすぎたような京都の大学生。読んだあとにも思い返してクククって笑った。 pic.twitter.com/TRyEm5JXtt

1 2





ファッション、文学、哲学が好きです。ファッション、文学、現代アート系のまとめを書いていきます。

このまとめに参加する



  • 話題の動画をまとめよう