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現代の主力戦闘機一覧まとめ(第四世代・第五世代)

現在各国で運用されている主力戦闘機まとめ。同じ戦闘機でも場所や時代によって求められる性能は様々。21世紀の戦闘機は強力なレーダーやアビオニクスを持った第四世代と呼ばれる戦闘機から、ステルス性能を持った第五世代へと移り変わりつつあります。現代技術の粋を結集した最強の戦闘機たちを開発国別にまとめました。

更新日: 2018年09月05日

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holy777さん

現代の戦闘機「第四世代機」とは?

技術の高度化に伴って高騰した1機あたりのコストに見合う高性能と多種多様な任務をこなす能力が求められた。これに応える性能を獲得するため、前世代の大推力ターボジェットエンジンよりはるかに推力重量比の大きな戦術航空機用のアフターバーナーつきターボファンエンジンが装備された。推力の向上とエンジン重量の軽減から生じた余裕を、運動性能向上のための主翼面積拡大、迎撃にとどまらず制空や地上攻撃にも用いられる長い航続性能の達成、多用途に対応する高機能の電子機器搭載に割り振った。

第四世代機には、大馬力エンジンと高度な電子機器を搭載し、1機種で様々な任務をこなすことが求められた。また、電子機器をアップグレードするなどして、一部第五世代戦闘機と同等の性能を持つ戦闘機を「4.5世代機」と呼ぶ場合もある。

次世代を担う「第五世代機」とは?

第5世代ジェット戦闘機の概念は意外に古く1981年にアメリカ空軍から提案された先進戦術戦闘機計画まで遡る。この提案によれば、「敵よりも先に発見し、先に(複数の敵機を)撃墜する」という条件を満たすよう規定されており、高度な火器管制装置とステルス性が求められていたことがわかる。

相手レーダーを無効化するステルス性能と第四世代機を超える更に高度な電子機器が第五世代戦闘機には求められている。また、アフターバーナー無しで超音速飛行が可能な「スーパークルーズ能力」を求められる場合もある。

開発元:アメリカ合衆国

開発国:アメリカ (他数カ国が共同出資)
運用国:アメリカ、イギリス、イスラエル、イタリア、オーストラリア、オランダ、トルコ、日本、ノルウェー
初飛行:2006年12月(A型)

 あらゆる任務を1機種で担うことを計画した第5世代万能ステルス戦闘機。
 空軍向けのA型。垂直離着陸可能な海兵隊向けB型。艦載機タイプの海軍向けC型の3タイプが開発されている。
 開発段階から数カ国が参加し、複数国の多機種を1つに纏めることでコスト減を狙った。計画遅延、コスト高騰に苦しみながらも、2015年末から各国で運用がスタート。
 日本の航空自衛隊も2017年に受領し、今後配備が進む予定。

開発国:アメリカ
運用国:アメリカ
初飛行:1997年9月

 アメリカが開発した現代最強の第5世代戦闘機。
 F-15の後継となる制空戦闘機として、冷戦まっただ中の1985年に開発開始。高いステルス性と強力なレーダー、スーパークルーズ能力、推力偏向ノズルによる高い格闘戦性能を持っている。
 しかし、1億5千万ドルという高コストに加え、制空戦闘機としての性能を求めたために対地攻撃など他任務に使いづらいといった運用上の問題から197機で生産は打ち切られた。
 日本やイスラエルでも採用の見込みがあったが、高度な機密情報を含むため、他国への輸出はされなかった。

開発国:アメリカ
運用国:アメリカ、日本、イスラエル、サウジアラビア
初飛行:1972年7月

 第4世代を代表する戦闘機。
 大型の機体に強力なエンジンを搭載、良好な運動性能が特徴の機体。これはベトナム戦争で運動性を軽視し、北ベトナムのミグ戦闘機に苦戦した戦訓を取り入れたもの。
 1機3000万ドルと当時としては高価であり、導入国は数カ国しかない。イスラエルやサウジアラビアでは何度も実戦を経験しているが、現在まで被撃墜ゼロという伝説的な記録を持っている。
 発展性に余裕があり、初飛行から40年以上が経過した現在でも近代化改修を受けながら第一線機として君臨している。

開発国:アメリカ
運用国:アメリカ、イスラエル、サウジアラビア、韓国、シンガポール
初飛行:1986年12月

 F-15を大幅に再設計した第4.5世代の戦闘爆撃機。
 F-111戦闘爆撃機の後継としてF-15を元に開発された。見た目の差は少ないが、内部構造やシステムは大幅に変更されており、F-15の特徴を継承しつつ、ほぼ別の機体として仕上がっている。
 最大の特徴はF-15を上回る兵器搭載量で11tにも達する。これは現在の世界中の戦闘爆撃機で最も多い量である。
 この優れた兵器搭載量と最新のアビオニクスを活かし、湾岸戦争やアフガン戦争、イラク戦争などで活躍した。

開発国:アメリカ
運用国:アメリカ、イスラエル、トルコ、エジプト、ベルギー、オランダ、ギリシャ、韓国、台湾など25カ国以上
初飛行:1974年2月

 優れた性能ながら低コストで多くの国に採用されたベストセラー機。
 高価なF-15の補完や中小諸外国の安価な戦闘機への需要を受け開発がスタート。単発軽量の機体で、翼と胴体を滑らかに一体成型するブレンデッドウィングボディという形状が特徴。先端技術を積極的に取り入れ、安価ながら優れた機体に仕上がった。
 現在も改良が続き、対空戦闘に加え対地攻撃任務もこなす機体となった。採用国は20カ国以上に及び、各国で一線級の機体として活躍している。

開発国:アメリカ
運用国:アメリカ、オーストラリア、スペイン、フィンランド、カナダ、スイス、マレーシア、クウェート
初飛行:1978年11月

 攻撃任務も行える海軍の艦上戦闘機。
 原型のYF-17は軽戦闘機として米空軍に提案されたが、F-16に敗れ不採用となった。これを改良した機体がF/A-18として米海軍に採用された。攻撃機としても運用され、名称にF(Fighter/戦闘機)とA(Attack/攻撃機)が併記されている。
 尾翼と主翼の間にある2枚の垂直尾翼、操縦席横まで伸びる大きなストレーキが特徴。中速域での運動性や艦上機ならではの離着陸性能に優れている。

開発国:アメリカ
運用国:アメリカ、オーストラリア
初飛行:1995年12月

 F/A-18を再設計して大型化した多用途艦上戦闘機。
 軽戦闘機として開発されたF/A-18のエンジンを強化、マルチロールファイターとして大幅改良した。元のF/A-18との共通性は1割程しかない。
 機体の大型化によってF-15並のサイズとなり、兵器搭載量や航続距離が増加した。本機を元に開発した艦上電子戦機EF-18Gも含め、現在米空母の艦載機はほとんどが本機で占められている。
 汎用性が高い一方、戦闘機としては加速性の悪さが指摘されている。

開発国:アメリカ
運用国:アメリカ(退役済)、イラン
初飛行:1970年12月

 可変翼が特徴の艦上戦闘機。
 F14の可変翼は離陸時や旋回時には広がり、高速飛行時には閉じることで、あらゆる速度域で最適な翼形となる。これによってマッハ2を超える高速性能と軽快な運動性能を合わせもつ機体となった。
 この可変翼とスタイリッシュな姿にファンも多い。映画「トップガン」でトム・クルーズが操った機体としても有名。
 艦上戦闘機であることと、高い運用コストがネックとなり導入国は米国とイランのみである。

開発元:ヨーロッパ諸国

開発国:イギリス、ドイツ、イタリア、スペイン
運用国:イギリス、ドイツ、イタリア、スペイン、オーストリア、サウジアラビア、オマーン、クウェート
初飛行:1994年3月

 四カ国共同開発の第4.5世代に属するマルチロールファイター。
 三角のデルタ翼と機首のカナード翼の組み合わせで、小型ながら大きな武器搭載量を誇る。また強力なエンジンによるスーパークルーズ性能も備える。
 英独仏伊西の戦闘機を共同開発する計画によって開発された。(後にフランスは脱退)
 同世代の他機種に比べてコスト面で優れ、各国で採用争いを演じている。反面、AESAなど高性能レーダーを装備しておらず、目視外戦闘に不安がある。

開発国:フランス
運用国:フランス、インド、エジプト、カタール
初飛行:1986年7月

 フランス独自開発の空母運用可能な戦闘機。
 ユーロファイターの共同開発に参加していたフランスだったが、自国産エンジンが不採用となったことにより脱退し、独自開発した機体が本機である。
 小型軽量の機体でデルタ翼とカナード翼の組み合わせはユーロファイターと同じアレンジ。強力なレーダーと最新のアビオニクスに強みがある一方、エンジン出力に余裕が無い弱点もある。仏海軍の空母でも運用可能なM型も生産されている。
 輸出にも積極的で、各国で同世代機と採用争いを繰り広げている。

開発国:フランス
運用国:フランス、アラブ首長国連邦、台湾、ギリシャ、インド、エジプト、カタール、ペルー、ブラジル
初飛行:1978年3月

 デルタ翼が特徴の戦闘機。
 ダッソー社は伝統的に三角のデルタ翼戦闘機を開発していたが、低空性能や短距離離着陸性能に劣る点が指摘された。そこでミラージュ2000ではこれらの欠点をCCV設計、ブレンデッドウィングボディなど当時最新の技術を盛り込むことで克服した。
 単発軽量の機体ながら高い空戦性能を誇り、その後の改修で対地攻撃性能も付与された。
 各国で後継機への更新は始まっているが、採用数の多さからまだしばらくは第一線で戦い続けると予想される。

開発元:ロシア連邦(ソビエト連邦)

開発国:ロシア
運用国:ロシア
初飛行:2010年1月

 F-22の対抗馬筆頭として挙げられる最新のロシア製ステルス戦闘機。
 本機はSu-27やMiG-29を代替する次世代主力戦闘機として開発された。ロシア初の本格的第五世代戦闘機として2018年より部隊配備が始まった。開発中はPAK FAやT-50と呼ばれていた。
 機体の詳細はまだベールに包まれているが、高いステルス性能とスーパークルーズ性能を持つとされる。また推力偏向ノズル付きの新型エンジンにより、高速性と高い運動性を発揮する。
 また本機を元にした艦載機型やインドと共同開発中のFGFAと呼ばれる輸出型も存在している。

開発国:ソ連(ロシア)
運用国:ロシア、ウクライナ、ベラルーシ、カザフスタン、ウズベキスタン、中国、モンゴル、ベトナム、アンゴラ、エチオピア、エリトリア、アメリカ(研究用)
初飛行:1977年5月

 優秀な空中機動性を誇る大型戦闘機。
 1960年代末、米空軍が空中給油技術を確立させソ連領域内に米戦闘機が侵入する恐れが出た。これを迎撃するため開発されたのが本機。
 広い領土をカバーするため大量の燃料を積める大型の機体となった。大型機ながら高い空中機動性を持つことで有名である。
 本機を元に様々な派生型が開発され、多くの国々に輸出、運用されている。

開発国:ソ連(ロシア)
運用国:ロシア、インド、インドネシア、アルジェリア、アンゴラ、ウガンダ、中国、カザフスタン、マレーシア、ベトナム
初飛行:1989年12月

 Su-27を改良し、更に能力を高めた戦闘機。
 最初のSu-30は1997年から運用が開始された。これは強力なレーダーと指揮官機としてのデータリンク能力を付与されたもの。さらに対地攻撃にも対応した多用途型のSu-30M、水力変更ノズルとカナード翼を追加したSu-30M2なども開発されている。
 輸出先の国に合わせて西側の電子装備に詰め替えることも可能にした機体など、様々な改修型が存在する。

開発国:ソ連(ロシア)
運用国:ロシア
初飛行:1990年4月

 Su-27を対地攻撃任務に特化させた戦闘爆撃機型。
 Su-24対地攻撃機の後継機として開発がスタート。Su-27から機体を大型化し、カナード翼を追加、操縦席は並列複座式とした。後続距離も大幅に伸び、長時間の任務に備えて機内にはトイレまで用意されている。
 機体が大型化したため、速度や機動性は大幅に低下したが、限定的な対空戦闘もこなすことが出来る。兵器搭載量はF-15Eに匹敵する。
 対艦攻撃能力に特化した海軍用のSu-35FNも運用されている。

開発国:ロシア
運用国:ロシア、中国(予定)、インドネシア(予定)
初飛行:2008年2月

 Su-27を更にグレードアップさせた新鋭戦闘機。
 最新鋭戦闘機PAK FA開発が失敗した際の保険として現行のSu-27,30の強化改良型として完成。機体は電波吸収材の採用やカナード翼の撤去によりステルス性が向上。またエンジンには推力偏向ノズルを装備し、限定的ながらスーパークルーズも可能である。アビオニクスもロシア独自の最新式となり、大幅な能力向上を成し遂げている。
 最新鋭故に高価で機密情報も多いPAK FAに対し、Su-35は輸出にも積極的で数カ国で採用が決定、又は検討されている。

開発国:ソ連(ロシア)
運用国:ロシア、ベラルーシ、ウクライナ、シリア、エチオピア、ポーランド、インド、北朝鮮など、30カ国以上
初飛行:1977年10月

 小型軽量の前線戦闘機。
 MiG-21やMiG-23の後継機に前線での局地防衛と高い格闘戦性能を目指して開発された。
 前線での不整地や雪上での運用を考え、胴体下面の空気取り入れ口に開閉式の蓋が付いており、異物の吸い込みを防いでいる。
 1980年代には東側諸国を中心に多くの機体が輸出されたが、近年はSu-27系列の機体を採用する国が多い。これは小型軽量のため、兵器搭載量、航続距離、発展性に難があるためと言われる。

開発国:ソ連(ロシア)
運用国:ロシア、カザフスタン
初飛行:1975年9月

 マッハ2.8を誇る、高速の迎撃戦闘機。
 世界唯一のマッハ3級戦闘機MiG-25を大幅改良した機体。対爆撃機用の高高度戦闘機であったMiG-25だが、航空攻撃の定石が低空からの高速侵入に切り替わったことを受けて、低空での高速性能と下方の敵を発見するルックダウン能力を強化されたのがMiG-31である。
 MiG-25に比べ高高度性能を抑えて、低空性能や航続距離を強化。最高速度マッハ2.8は現用機としては最速だが、反面格闘戦性能は最悪とされる。
 1980年台からソ連各地の防空任務に就き、ロシアにも引き継がれている。

開発元:中華人民共和国

開発国:中国
運用国:未定
初飛行:2012年10月

 中国が開発した国外輸出向けのステルス戦闘機。
 J-20に続いて開発された中国2機目の国産ステルス戦闘機。当初はJ-20とのハイローミックスを狙っているとされたが、軍関係者により当機が輸出専用の機体であると発表された。
 双発の機体で形状はF-35に類似した部分が多く見られ、ステルス性を強く意識していることが伺える。
 2025年の完全運用開始を目指しており、F-35を購入できない中小国の需要を見込んでいる。

開発国:中国
運用国:中国
初飛行:2011年1月

 未だ詳しい情報は不明の中国製大型ステルス戦闘機。
 2010年末ごろにその存在が確認されたが、その後も情報はごくわずかしか出てこず、未だにその性能は推測の域を出ない。
 外観からステルス性能を重視しており、全長は20m程度の大型機とみられる。運用開始は2018年頃との報道もされており、今後の動向が注目される機体。

開発国:中国
運用国:中国、パキスタン
初飛行:1998年3月

 高価なJ-11(Su-27)とハイローミックスを組む、低コスト戦闘機。
 1980年代の中ソ対立によってソ連から戦闘機を得ることが難しくなると自国開発のための準備を始める。しかし西側からの技術供与も天安門事件によって望めなくなる。最終的にソ連崩壊後、関係を修復したロシアからの技術支援で完成に漕ぎ着けた。
 本機も他の機と同様に情報公開が限られているため、詳しいデータが不明な部分がある。2009年にはエンジンを換装し、機体構造や電子装備の刷新を行ったJ-10Bの配備が始まっている。

開発国:中国
運用国:中国
初飛行:1984年6月

 Mig-21を独自改良した戦闘機。
 中国はMig-21の国産化契約をソ連と交わし、1967年に初飛行に成功した。これを双発化したJ-8は文化大革命の混乱により完成は1981年まで遅延し、完成時にはすでに自体遅れとなっていた。そこで近代航空機に必須である機種レーダーを装備するため、エンジン吸気口を機体側面に移した機体がJ-8IIである。
 他国の第四世代機には劣るものの、一応の有視界外戦闘能力を持つ。軽量な機体で、優れた推力重量比が特徴。
 エンジン強化など改良も進んでおり、しばらくは中国空軍で運用され続ける見込である。

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