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NHKがBBCよりもヒドい原因は、日本人にメディアの自由を望む「文化」がないからと英紙記者

日本在住のイギリス紙記者のデイビッド・マックニール氏はインタビューで、昨今のNHK問題をめぐり、たびたび引き合いに出されるイギリス公共放送BBCとの最大の違いは国民のメディア観の影響があると持論を展開している

更新日: 2015年12月04日

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gudachanさん

イギリスであれば「権力の監視」の意識を国民広くが共有

―ところで、イギリスのBBC(英国放送協会)も国民からの受信料によって運営される「公共放送」でNHKとの類似点も多いように思うのですが、BBCでは政府による報道への圧力とか報道の自由をめぐる問題はないのでしょうか?

マックニール 確かにBBCは多くの点でNHKと似ていますし、現実には政府からの圧力も受けているので、決してパーフェクトとは言えませんが、両者の最も大きな違いは「ジャーナリズム」に対する基本的な認識というか、一種の「文化」ではないかと思います。イギリスでは好むと好まざるとにかかわらず、メディアが権力から独立した自由な存在でなければならない、あるいは「権力の監視」という役割を持っているという意識が広く国民全体に共有されていて、たとえそれが政治家にとって不都合な場合でも、そうしたメディアに対する認識は受け入れざるを得ない。

こうした基本的な認識を社会全体でしっかりと守ることが報道の自由を守ることであり、それが民主主義を守るためには欠かせないものだということを日本のメディアや日本人がもっと理解する必要があると思います。

安倍政権報道をめぐり、NHKとBBCの姿勢の差に注目が集まっている

2015年度の沖縄戦「慰霊の日」の式典で、出席した県民から怒号が相次いだ際には、その日のNHKのワイド番組は音声をカットして、この事実に特に触れることはなかった。しかしBBCなどの欧米メディアは怒号に注目する報道を実施。AFP通信の東京特派員はNHK批判のツイートをするなどし、日本と海外で対応が分かれた

今年の春から秋にかけて盛り上がった安保法に反対するデモは、NHKはほとんど紹介しなかった一方、BBCは現場からのインタビュー取材を多く放送していた。このことに、「SEALDs」などから不満が寄せられ、渋谷の社屋前の抗議デモも発生している

イギリスBBCは常に権力と距離を保ち、かつ批判的立ち位置を続けている。戦争中であっても「ジャーナリズム精神」は健在だが、それでも一部の国民から「圧力を受けている」「阿っている」などの批判を受けることもある

イギリスBBCは公共放送でありながら、やたらめったら安定のために自主規制したがるような「お堅さ」とは無縁だ。娯楽番組であっても積極的に批評性のある自由な放送を行っていることは「モンティ・パイソン」以来有名だ

ことし3月にはビートたけし氏も「BBCを見習え」と持論を展開

なお3月には、NHKで自身の出演番組の収録を実施したビートたけし氏が、BBCの放送方針をNHKも見習うべきだと持論を展開したことが話題になっている

放送を終え、和やかな会見の途中、たけしは「NHKはBBC(イギリスの公共放送局)を見習え」と突然NHKをチクリ。「NHKはお笑いに関してのしばりがきつくて、今日だって、録画した中でどれだけカットがかかるのか。ほとんど使えないんじゃないかって」とニヤリ。

BBCを引き合いに出し、「BBCは放送コードがかなりゆるい。でも、やるべきことはちゃんとやっていて自然科学なんかも放送するけど、バラエティもゆるい」と海外の公共放送局に対してNHKの放送コードのしばりがきつすぎると苦言。NHKでのバラエティの在り方にたけしらしく持論を述べた。

昨年末の「TVタックル」に出演した際には地上波テレビをまったく見ず、海外の番組を観ていることを明かしている

「TVタックル」(テレビ朝日系)で、ビートたけしが地上波のテレビ番組を観ないと明かした。

たけしは「俺、実を言うとねディスカバリーとかねヒストリーとか、ナスジオ、アニマルなんとか…あの辺が大好きで」と語り、これらのチャンネルさえあれば良いと話した。

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