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放射性物質が一般人によって拡散…ゴイアニア被曝事故とは

1987年9月にブラジルのゴイアニア市で発生した前代未聞の原子力事故「ゴイアニア被曝事故」についてまとめました。

更新日: 2018年09月04日

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romonさん

盗難事件

事故の発端は、放射線治療を行っていたゴイアニア放射線病院の移転にある。重さ120キロの円筒に入れられた治療用のセシウム入り容器を回収せず、がれきの中に放置していたのだ。

1987年、2人の若者が廃病院に高価な品があるという噂を聞きつけて侵入。セシウム入り容器を持ち帰った。

2~3日後から2人は下痢、目まいなどになやまされ始めた。2人はこれを廃品回収業者に売り払った。

放射性セシウム

放射線を出す能力(放射能)を持つ放射性物質の一種。

放射性同位体であるセシウム137は約30年の半減期を持ち、医療技術、工業用計量器、水文学などに応用されている。

原子力発電所などの原子力関連施設からの漏洩によるもののほか、一般に、放射性物質を不適切に管理すると、外部へ持ち出される恐れがある。

青白く光る粉

業者は容器から青白い光がもれているのに気づき解体。容器から青白く光る粉が出てきた。

その粉が綺麗だったことに感激した業者は親戚や近所に配った。

青白い光=チェレンコフ光
粒子がその媒質内の光速を越えて進む時に発生する光。核反応で出てくる粒子の多くは光速よりもさらに高速になる。

被爆が発覚

粉を手にした人々は深刻な健康被害を訴えるようになる。

健康障害は容器を手に入れてから起こったことだった。そのことに気づいた業者の妻は容器を手に州政府の医療センターに駆け込んだ。

その結果、医学物理学者が鉱物探査用の放射線測定器で測定して、放射線被ばく事故が起こっていることが明らかになった。

その後

周辺住民は市内のオリンピックスタジアムに隔離され、計11万2000人が計測を受け、249人に汚染が認められた。

業者の妻、姪、業者のもとで働いていた従業員2名の計4名が命を失った。

ブラジルの各テレビ局は事故の記憶を風化させないために繰り返しドキュメンタリーや再現ドラマを放映している。

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