1. まとめトップ

いまさら聞けない…米国の利上げで何が変わる?

FRBによる9年半ぶりとなる米国の利上げ。結局、我々の生活にはどんな影響が出るのでしょうか?

更新日: 2015年12月17日

4 お気に入り 1430 view
お気に入り追加

この記事は私がまとめました

目次

・そもそも利上げとは?
・利上げの影響
・なぜ利上げするのか
・我々にとってプラスになる効果

米国が9年半ぶりの利上げに

米連邦準備制度理事会(FRB)は16日、2008年12月から7年間にわたって続けてきた事実上のゼロ金利政策を解除し、9年半ぶりに利上げに踏み切ることを決定した。

「政策金利をゼロ近くに保持した異常な7年間の終わりを示すものだ」

出典米連邦準備制度理事会イエレン議長ー記者会見のコメントより

そもそも利上げとは何か?

り‐あげ【利上げ】

[名](スル)
1 利率を上げること。⇔利下げ。
2 質入れ品の期限が来たとき、利息だけ払って期限を延ばすこと。

一言で言うと、利上げとは「市場に出回ってるお金を引き上げて、景気に少しブレーキをかけますよ」ってことです。

つまり、利上げは景気を弱める作用を果たします。
米国の中央銀行は社会全体の推進力が弱まる効果を期待しているのです。

では、米国の利上げは我々の生活にどんな影響を与えうるのか?

①株価が下がる?

金利が上がると株価が下がる、これは投資の定石だ。多くの企業は銀行から資金を借りて事業を行うが金利が上がると返済額が増えるので利上げは業績悪化につながると考えられるためだ。

米国企業の業績悪化は取引のある世界の企業に影響するため、米国の株安は世界の株安に連鎖すると考えられる。確定拠出年金を導入している企業にお勤めの方で、何らかの形で株式を保有されている方は保有資産を見直してはいかがだろう。

②円安米ドル高になる?

お金を銀行に預けるなら高い金利がつく方が良いと思われるように、米国の金利が上がると米ドルが買われるので円安米ドル高になる。円安は日本の輸出企業には追い風だが、海外旅行には行きにくくなる。

また、原発の稼動停止により化石燃料の輸入が増えているが、円安は輸入価格を上昇させるため電気料金の値上げがあるかもしれない。ガソリンやその他輸入品も上昇するかもしれない。最近の為替相場は利上げを織り込みつつあり、すでに円安が進んでいる。

③米国の債券が下落する?

米国の債券に直接投資をされている方が満期まで保有する場合は影響ないが、投資信託などで間接的に債券投資をされている場合は注意した方が良い。金利が上がると債券の評価額は下がるからだ。株安でも債券なら安心とはいかないかもしれない。

④新興国の株式、債券が下落する?

米国の中央銀行がこれまで金利を低くしていたのは企業などが資金を借りやすくするためで、世の中にお金をたくさん行き渡らせ景気を良くし、雇用を支えるのが目的だった。米国からあふれたお金は新興国に流れ込み、新興国の株式や債券は買われて米国だけでなく新興国の景気も支えてきた。利上げはこの流れに逆行することになる。新興国に投資する投資信託にも注意が必要だ。

一見、悪いことばかりなのになぜ利上げするの?

米国の中央銀行が一番恐れているのは物価の上昇、つまりインフレ。お金がたくさん出回るということはお金の価値を下げることになるのでインフレにつながるのだ。インフレは人々の生活を苦しめ、社会不安を引き起こすなど悪影響を起こすと考えられる。

アメリカが利上げした後、必ずしも景気が悪化するのではなく・再度、アメリカ経済が成長する可能性もあります。その場合は、アメリカだけでなく・他の国の経済も共に成長していけるのではないでしょうか?

では、我々にプラスになる効果は?

米国の金利が上昇し、ドルが買われれば、相対的に自国通貨が安くなる日本や欧州は輸出増加が見込まれる。

アメリカ主導の円安だけに今後、海外、とりわけアメリカの動きには注目しておいたほうがよさそうです。

1