1. まとめトップ
  2. 雑学

英語に長音はない! 日本人が勘違いしている言葉の雑学

「コーヒー」とか「ペーパー」とか、英語表記でよくある長音(ー)。実は、長音は日本語独特のものであり、英語には存在しない発音だってご存知でしたか?英語と長音の関係や、長音をどう扱ってよいか分からなくなってしまったローマ字の課題などについてまとめました。

更新日: 2016年09月13日

208 お気に入り 78449 view
お気に入り追加

この記事は私がまとめました

日本語の特徴のひとつ「長音」とは

日本語で馴染み深い長音(ー)。
これ、日本語の特徴で、他の言語ではあまり見られないものなのです。

長音(ちょうおん)とは、日本語の音節で、母音を通常の倍にのばしたものを言う。

長音は「音引き」とも呼ばれ、日本語の発音において母音を1拍分伸ばすことです。

例えば、「ああ」の場合は「あ・あ」というふうに、二つの「あ」を分けて発音するのではなく、「あー」というように、母音[a]を伸ばします。

「ー」の部分は長音と言いますが、充分な長さを保つことが大事です。日本人には長音の部分は1拍分の長さがあると知覚されます。

例えば、「おかあさん」の「かあ」の部分は「かの長音」という。

長音はカタカナで表記される外来語の「ー」の印象が強いですが、ひらがなで表記される日本語にも普通に多数存在しているものです。

これとは別に音声学の専門用語で「長母音」というのがありますが、/ɔː/ を長母音と分類することは可能です。ただ、これは「長音」とはまったく別の概念で、日本語以外でも使われる用語です。

「長母音」と「長音」は全く異なる用語です。

英語には長音がない

これらの発音記号は、日本語では「オー」と表記してしまいがちですが、共に長音ではありません。

車(car)は「カー」。The internetは「インターネット」。印刷機(printer)は「プリンター」。少女(girl)は「ガール」。「スポーツ」(sports)。というように、英語をカタカナで表現すると、音引きで長音になる。この長音というのは英語には、ない。

ヨーロッパでは、特にゲルマン語派に属する言語(ドイツ語、オランダ語など)は母音の長短を弁別する言語が多い。
ただし、英語やアイスランド語では、歴史的には長母音と短母音が対応していたものの、長母音の発音が変化したこと(大母音推移など)により、音声学上の長短の対応関係は崩壊している。

ドイツ語など長音が存在している言語もありますが、英語では長音の概念はなくなっています。

英語上達の秘訣は、「長音がない」ことを意識すること

英語と日本語はまったく違う言語であるという認識がないと、なかなか上達しないかも。

なんとなく、"r"や"er"が長音っぽい印象を与えるけど、これらは"R-Controlled Vowel"といって、簡単にいうと、"ar"とかひとつの母音になっていて、長音ではない。

英語で、長音のように聞こえる部分は実はひとつの母音なのです。

"been"は「ビーン」みたいだけど、これ、"bin"と同じ発音。"bean"は長音ぽく聞こえるけど、これも母音が違う。

面白いのが、ホットコーヒー。
これ、hot と coffee ですが、最初の母音はどちらもOで、同じ音です。
あえてカタカナにするなら、「ハァ(最後のTは聞こえてきません)」「カァフィ」です。

ついでに言うと、英語には促音(=つまる音)もありません。

いずれにせよ、長音化ではなく母音の質が変わる。母音の質で覚えること。
カタカナ英語で音引きのあるところは、音引きで読まないように注意しましょう。

逆に、英語話者は日本語の長音を理解できない

例えば「傾向」という言葉を外国人が発音すると「けこ」と長い音が短く発音してしまうことがままあります。「けー」の長音の伸ばし具合が、「け」と一つ言ったときの倍の長さ、つまり2拍分になることが感覚的に理解できないのです。

ほら、英語で「Go(ゴー)」と言っても「Goooooooooooooo!(ゴーーーーーッ!)」と言っても、意味の差にはならず、感情の差にしかならないんですよ。

日本語で「おばさん」を「おばーさん」にしてしまおうものなら、血を見る騒ぎになるかもしれません。

困ったことに日本語には長音をふくむ語がきわめて多い。よく聞く地名だけでも、「東京」、「京都」、「大阪」、「神戸」などいくらでもある。しかも厄介なのは、外国人(アジア系、欧米系を問わず)は、この長音が苦手なのだ。

長音は日本語の特徴で、たとえば地理的に日本に近い韓国語や中国語にも見られません。

特に「長音」が難しいのですが、その理由は、ほとんどの言語には母音を伸ばすことで意味の差が現れることがないからです。

たとえば、英米人にとって、
加工  過去  確固  格好  観光  葛根
を区別して発音することは難しい。

英語には長音も促音もないため、これらの日本語を区別することが難しいようです。

技術系業界における語尾の長音のカタカナ表記

カタカナ表記の際に「つづりの終わりの-er、-or、-arあるいは-y」に対応して語尾の音に長音記号を付けるのが原則です。これに対し、技術分野によっては長音記号を省く慣例があります。

「コンピューター」ではなく「コンピュータ」、「プロセッサー」ではなく「プロセッサ」、「メモリー」ではなく「メモリ」etc...
IT関係は理系が多いことと、この英語の語尾の長音の表記を略す傾向は何か関係があるのかも。

コンピュータ業界の中での話なら、「プリンタ」「サーバ」「コンピュータ」「ブラウザ」「マスタ」「ドライバ」「プロバイダ」「ユーザ」…と伸ばさないで言うように心がけると、何となく「業界人だな」という印象を無意識的に与える、くらいの効果があります。

業界人ぶりたいなら、必須の知識といえます。

日本語のローマ字表記の欠陥

ローマ字を初めて習った時、長音では母音の上に直線を引くように覚えた人も多いはず。

1 2