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新たな「又吉・羽田」は生まれるか? 芥川賞・直木賞候補が発表

ピース又吉の芥川賞受賞フィーバーから半年。同時受賞をした羽田圭介もブレイクし、久々にその存在感を高めた芥川賞。次の芥川賞・直木賞候補が発表。新たな「又吉・羽田」となるような受賞者が生まれるのか、注目される。

更新日: 2017年10月19日

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aku1215さん

■第154回芥川賞・直木賞の候補が発表された

日本文学振興会は21日、第154回芥川賞・直木賞の候補作を発表した。受賞作を決める選考会は1月19日に東京・築地「新喜楽」で行われる。

芥川賞候補には演劇でも活躍する本谷有希子さん(36)らの6作。直木賞候補は5人中4人が初ノミネートというフレッシュな顔ぶれになった。

贈呈式は2月25日に都内で行われる。受賞者には正賞の時計と副賞の賞金100万円が贈呈される。

◇第154回芥川龍之介賞候補作品◇
石田千「家へ」(群像7月号)3回目
上田岳弘「異郷の友人」(新潮12月号)2回目
加藤秀行「シェア」(文学界10月号)初
滝口悠生「死んでいない者」(文学界12月号)2回目
松波太郎「ホモサピエンスの瞬間」(文学界10月号)3回目
本谷有希子「異類婚姻譚」(群像11月号)4回目

◇第154回直木三十五賞候補作品◇
青山文平「つまをめとらば」(文芸春秋)2回目
梶よう子「ヨイ豊」(講談社)初
深緑野分「戦場のコックたち」(東京創元社)初
宮下奈都「羊と鋼の森」(文芸春秋)初
柚月裕子「孤狼の血」(KADOKAWA)初

■前回は又吉受賞が大きなニュースに 羽田もそのキャラがブレイク

前回(第153回)はピース・又吉直樹の『火花』と羽田圭介氏の『スクラップ・アンド・ビルド』の2作、直木賞は東山彰良氏の『流』が受賞した。

若手芸人の世界を描いた小説「火花」で、ピースの又吉直樹が芥川賞を受賞したニュースは、世間とマスコミを席巻。お笑い芸人初となる快挙に芸能界も騒然となった。

受賞決定後、出版元の文藝春秋が数十万部の増刷を繰り返し発表するなど、又吉フィーバーといっていい盛り上がりぶりなのである。

ピース・又吉直樹と同時に芥川賞を受賞した作家・羽田圭介氏のキャラクターが、“芸人以上に面白い”として話題となり、テレビでの露出が激増している。

■候補作品

直木賞候補

女が映し出す男の無様、そして、真価――。太平の世に行き場を失い、人生に惑う武家の男たち。身ひとつで生きる女ならば、答えを知っていようか――。時代小説の新旗手が贈る傑作武家小説集。

絵師たちのひたむきな姿に、きっと涙する。なぜ浮世絵はなくなってしまったのか。時代に抗った歌川派の二代国貞と弟弟子・国周の頑なな姿とは──幕末から明治初頭にかけての、浮世絵の終焉と世相をみごとに描いた、感動の長編歴史小説!

深緑野分『戦場のコックたち』

1944年、合衆国軍のコック兵となった19歳のティム。彼と仲間たちが戦場で遭遇したささやかだが不可思議な謎とは――戦いと料理と〈日常の謎〉を連作形式で描く、著者渾身の初長編!

*第2位『このミステリーがすごい!2016年版』国内編ベスト10
*第2位「ミステリが読みたい!2016年版」国内篇
*第3位〈週刊文春〉2015年ミステリーベスト10/国内部門

宮下奈都『羊と鋼の森』

ピアノの調律に魅せられた一人の青年。彼が調律師として、人として成長する姿を温かく静謐な筆致で綴った、祝福に満ちた長編小説。

昭和63年、広島。所轄署の捜査二課に配属された新人の日岡は、ヤクザとの癒着を噂される刑事・大上のもとで、暴力団系列の金融会社社員失踪事件を追う。心を揺さぶる、警察vs極道のプライドを賭けた闘い。

芥川賞候補

彫刻家を目指す美大生の新太郎は、日本海沿いの町で、母親とその内縁の夫「じいちゃん」の3人での家庭で育った。実の父親、「倫さん」と親しく交流を続けている。複雑ながら穏やかな関係を保つ家族だったが、やがて、彫刻の修業のために、新太郎が留学を考えはじめたころ、小さな亀裂が走り始める。

上田岳弘「異郷の友人」(「新潮」12月号)は、題名も内容も前作の三島由紀夫賞受賞作「私の恋人」と微妙に対になっている。上田の全作品を貫いているのは、一言でいえば「超越的存在の無能と無為」をめぐる思弁である。

加藤秀行『シェア』

松波太郎『ホモサピエンスの瞬間』

加藤秀行さん(32)の文学界新人賞受賞第1作「シェア」(文学界)も、目新しい題材の中に人物が生きていた。ベンチャー企業の社長と離婚した女性は、海外発のウェブサービスを使い、法律の境界を突くように余った高層マンションの部屋を旅行者に貸す。

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