1. まとめトップ

この記事は私がまとめました

▼2016年は金融市場のIT革新が起こる

金融分野において大手都市銀行やゆうちょ銀行での大型案件、地方銀行の再編によるシステム統合などの案件、大手金融機関を中心にFinTechやコグニティブ(認知)などの最新技術によるビジネスおよびサービスの革新を進める動きが、今後の国内IT投資を牽引する見通しだ。

▼「FinTech」が金融を動かす

FinTechとは?

FinanceとTechnologyを掛け合わせた造語で、金融×IT分野で活躍するスタートアップを意味する。

国内では、資産管理サービス、金融データのクラウドプラットフォームのマネーツリー、クラウド会計ソフトや資産管理ツールのマネーフォワード、クラウド会計ソフトのFreee、ソーシャルレンディングのmaneo、メタップスのSPIKEなどがある。 2015年現在、大手の金融機関やSIerも市場に参入しており、富士通、三井住友銀行他、三菱東京UFJ銀行はビジネスコンテストを開催するなどしている。

▼19の国内Fintech関連サービス

•決済・・・決済およびその周辺サービス
•資産管理・・・家計簿など個人の資産管理サービス
•資産運用・・・投資や保険など資産運用サービス
•ソーシャルレンディング・・・融資型クラウドファンディングとも呼ばれる分野
•会計・・・企業や個人事業主向けの会計サービス
•金融情報・・・金融・経済情報のリサーチに使えるサービス
•ビットコイン・・・話題のビットコインに関するサービス

▼どう変化するのでしょうか?

融資

融資を受けたい人と、投資したい人をマッチングするサービスの分野です。ソーシャルレンディングなどと呼ばれます。人と書きましたが、個人だけでなく法人も対象になっています。融資と投資のどちらにも言えることです。

個人の資産管理

個人の資産管理を手助けしてくれるサービスです。金融機関から自動的に入出金の記録を取得するものや、家計簿アプリがこの分野に入ります。

決済

決済機能を提供するサービスです。スマートフォンをクレジットカード決済端末にするモバイル決済や、決済代行などがこの分野に入ります。

個人投資

オンラインでの個人投資プラットフォームや、投資アドバイスなど、個人投資を手助けしてくれるサービスがこの分野に入ります。

会計

企業や個人事業主の会計を助けるサービスがこの分野に入ります。金融機関やクレジットカードの明細を自動で取得し、自動仕分けを行ってくれるサービスがあります。

仮想通貨

bitcoinやrippleといった仮想通貨に関連するサービスの分野です。

機関投資家による投資

機関投資家が投資する際の意思決定を助けるサービスはこの分野に入ります。投資家とトレーダーのSNSやオープンな株価予想プラットフォームなどがあります。

送金

国際送金やP2P送金など、送金に関わるサービスの分野です。 スタートアップとは関係ありませんが、イギリスで広まりつつあるPaymについても触れたいと思います。Paymは携帯電話番号だけでP2P送金(個人間送金)ができるサービスです。イギリスには、Faster Paymentsと呼ばれるリアルタイム決済サービスがあり、支払いと送金を行えます。PaymはFaster Paymentsを基盤として利用し、携帯電話の個人認証はPaymに対応する銀行の送金アプリが行っています。 日本では、楽天銀行がFacebookの友達へ送金できるサービスを始めましたし、LINE Payも個人間送金に対応。

個人のための銀行

個人のための使いやすい銀行サービスがこの分野に入ります。Simpleは店舗がなく、オンライン専用の銀行です。口座維持手数料を含め、ほとんど手数料無料で使うことができます。手数料無料で使えるATMは55,000を超えていますし、費目の自動振り分けを行ってくれるので資産管理もできてしまいます。スマートフォンアプリを含めて、画面のデザインは洗練され、操作性が追求されています。スペインの大手銀行であるBBVAに、1億ドル以上で買収されています。

金融の調査

金融や経済、企業の情報を収集するためのサービスがこの分野に入ります。

銀行インフラ

銀行のデータにアクセスするためのAPIを提供しているサービスがこの分野に入ります。 銀行のレガシーなITシステムをOpen Bank ProjectのAPI(OBP API)がラップする形で提供され、OAuthにより認証を行います。 OBP APIと、アプリストアを利用してFinTechのサービスを作ることができます。大変な作業である銀行とのつなぎ込みをOpen Bank Projectが担ってくれるという形。実際にこの仕組を利用していくつかサービスが生まれているようです。

▼「個人のための銀行」、「銀行インフラ」、「機関投資家による投資」のFinTechはまだ日本にない!

「個人のための銀行」の分野について見て行きましょう。
銀行のWebサイトや、ATMの操作性にうんざりしたことがある人は多いと思います。
銀行のUIやユーザー体験については課題が多く残されたままです。Fintech Venture Meetupでのパネルディスカッションでも話がありましたが、FinTechは規制業種で参入障壁が高そうに見えるが故に、顧客目線を持っているだけで差別化できる分野です。Webエンジニアが当たり前と思っているUIやユーザー体験をこの分野に持ち込むことができれば、利便性の向上につながるでしょう。

次に、「銀行インフラ」や「送金」の分野について見て行きましょう。
P2P送金や、銀行のAPI提供など、世界の金融ITは順調に最新技術を取り込んでいます。一方、日本の金融ITは改革されずに取り残されている状況です。

▼日本の金融は問題だらけ

日本銀行のITを活用した金融の高度化に関するワークショップによると、日本の金融ITが抱えている課題には以下の問題があります。

•精緻な仕組みが大型化、複雑化し維持コストが増大。コンプライアンス等により複雑度も増大
•24時間365日の送金に対応していない

この課題は、まさに「銀行インフラ」や「送金」ジャンルでのイノベーションを阻害している要因でしょう。

FinTechを通して、日本の金融ITについての現状を確認しました。課題は山積しているものの、金融は個人の生活に密着したものであるため、状況が改善されれば多くの人を幸せにできることでしょう。

1