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"かわいい"の裏にある宿命。スコティッシュフォールドの遺伝性の病気と飼い方

小さな折れ耳、ペタンとしたスコ座りがかわいいと人気の猫、スコティッシュフォールド。しかし、そのかわいさが品種特有の病気と表裏一体であることはあまり知られていません。スコティッシュフォールドを飼う前に知っておきたい注意点、なりやすい病気と対策についてまとめました。

更新日: 2016年01月05日

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筆者も、もらい猫(元捨てネコ)で、ほぼ確実にスコティッシュフォールドだろうという、小さな耳の猫を飼っています。初めての猫で、品種のことなど知らずに飼い始めました。
獣医さんからの指摘もあり、スコティッシュフォールドについて調べたところ、この品種にまつわる悲しい事実を知り、かわいさだけがクローズアップされて取り上げられている現状に危機感を感じました。
飼いやすいという理由で、ペットとして猫を選ぶ人が急増し、犬に追いつく勢いだそうです。その影響で無理な繁殖など不幸なスコティッシュフォールドが増えないことを願っています。

スコティッシュフォールドの特徴

スコティッシュフォールドは前方に折れ曲がった小さな耳が特徴の描種です。

耳が折れていない子もいます。(いわゆる立ち耳)
私が飼っている猫も耳は小さいですが立っています。

一般にスコティッシュフォールドは耳が折れている方が高い値段で販売されているようです。ただし、耳折れスコティッシュはこの後ご紹介する病気になりやすいので一層飼い方を注意なさってください。
また、耳折れは永久的なものではなく、成長や環境によって立ち耳になることもあります。耳が折れていることにあまりに執着するのはよろしくないでしょう。

1961年にスコットランドの農場で突然変異として生まれたスージーという名の折れ耳の子猫が、スコティッシュフォールド(Scottish Fold)のルーツ。

自然界で必要があってあの耳になったのではなく、突然変異です。

優しく、温和。お茶目で愛嬌があり、とても扱いやすいネコです。

私の猫もとても大人しく、譲ってくれた方も「初心者向けよ~」とおっしゃっていました。

スコティッシュフォールドの可愛い耳はじつは奇形

あの可愛らしい折れた耳の形状は骨の形成に異常によって起きた奇形であって、耳だけでなく骨関節にも異常が現れる可能性が高いのです。

なので、スコティッシュフォールドを"品種"として見ること自体に疑問を感じている人も少なくありません。構造的に外耳炎にもなりやすい点も注意が必要です。

骨瘤(遺伝性骨形成異常症)

骨軟骨異形成症というのは、ものすごく簡単にいって、「変な骨が出来てしまう病気」です。わかりやすく症状が出ている子は足先の形が大きくなって、変形しています。

変形しているだけならいいのですが、痛みを伴い、生涯進行します。

その進行の速さや、痛みの程度は猫さんによって様々ですが、ひどい子では、普通に歩く、ジャンプするという動作でさえ激痛を伴い、痛みのために常にイライラしているなど、著しく生活の質を害する程になります。

この症状がとても多いのか、動物病院のブログでもしばしば取り上げられているのが散見されました。私の猫も右前脚が曲がっていて、触るとゴツゴツした固まりがあります。獣医さんにはスコティッシュフォールドの血が影響しているといわれました。

スコティッシュフォールドは、運動量が少なく、大人しい猫として知られていますが、痛みや骨の異常が影響を与えている面もあると思います。これを”飼いやすい”という人間側のメリットとして捉えていいものか・・・
私の猫も高いところへ登ったりジャンプが得意ではなく、確かにやんちゃな猫に比べて扱いやすいです。最初は年寄りなのかと思っていました。(元捨て猫なので年齢不詳)それくらい大人しいです。

特に異常が出やすいのは足としっぽ

足先がグローブのように膨らんでいます。病院に行ったとき、これがスコティッシュフォールドの骨瘤だよ、と院長さんが研修医さんに見せていました。典型的な症状のようです。

痛みはやはりある様子で、たまに後ろ足を引きずっています。

猫の爪は普段は隠れていて、必要な都度にニュっと出てくるものです。
「レッド」はこの写真の部分の爪が左右ともに常に露出しており、他の爪は
隠れたままで、必要な都度出てくるということもありません。

巻き爪など、爪に関する問題も多いようです。爪を切ると痛がる子もいます。うちの猫も親指の爪がいつも飛び出しています…

スコティッシュフォールドは骨格に特有の障害を持つことがある。関節の異常を特徴とするこの障害は、折れ耳を有する個体同士の交配によって生まれた。すなわち折れ耳を生じさせる遺伝子同士の同型接合をもって生まれた個体に起こるもので、生後4ヶ月目から6ヶ月目に掛けて発現する。太く短い尻尾がその徴候である。

尾に異常があると、がちがちに固くなり、ほとんど動かさないようになるみたいです。しっぽから始まって骨の以上は脊椎まで進行していくそうです。

足先が膨らむ、コブのようなものができるなど、見た目にわかるくらい大きくなるようです。進行性のため、治ることもないというのがかわいそうです・・・

かわいいと評判のスコ座りも骨の異常と痛みが原因?

スコ座りは、後ろ足を前に投げ出し、お尻で座るスコティッシュフォールドによくみられるスタイルです。
これまたカワイイ!と評判で、画像のまとめ記事もたくさんありますが・・・

手首や足首に違和感や痛みを抱え、なるべく体重をかけたくないと考えている猫がいた場合、どういう姿勢が楽でしょう?うつ伏せになるとか横になるといった姿勢の他、関節を完全に重力から解放できる「スコ座り」という姿勢もまた、猫にとっては楽なのではないでしょうか。

関節や骨の痛みを軽減するためにあの独特な座り方をするのではないか、という説が。飼っているスコティッシュフォールドがスコ座りをしているのを見て、病気の影におびえる飼い主さんも少なくないようです。

内臓疾患も遺伝的にでやすいものがあります

内臓疾患も起きやすいとされており、心肥大や腎臓障害などが知られています。特に多発性嚢胞腎と呼ばれる腎臓疾患では、発症すると治療の方法がないとされています。

こちらは見た目に出にくく、猫はあまり苦しさを表に出さない生き物なので、飼い主さんの注意深い観察が大切です。

遺伝的な弱点に配慮したスコティッシュフォールドの飼い方

構造上、耳の中が不衛生になりがちですので、最低一週間に一度は耳のチェックとお手入れをしてあげましょう。

我が家ではウェットティッシュで拭いてあげています。気持ちいいみたいで喜びます(^^)

キャットタワーや高い遊び道具は良くありません。
縦の動きではなく、横の動きをさせてあげるようにし、無理のない程度に体を動かしてあげましょう。

高いところからのジャンプによる関節への負担を避けるため、キャットタワーは控えた方がよさそうです。降りれなくなる子もいます。

猫の肥満は、体に負担をかけ、様々な症状や病気を引き起こしてしまうことがあります。例えば、関節への負担です。体の重みを支えることが困難になり、猫の足の関節に痛みが出てきたり、ヘルニアを起こしてしまうこともあります。

心臓や呼吸器に影響を及ぼすこともあります。

スコティッシュフォールドは運動量も少なく、太りやすいので体重の管理はしっかりと。太ると体の重みで弱い脚の関節に負担がかかってしまいます。

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sally-cinnamonさん

自分が本当に困ったことで調べた内容をまとめています。