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合格、エリートになるためなら…試験での替え玉やカンニングなどの不正は後を絶たず

不正は発覚すればその後の長い人生において汚点になり足を引っ張る結果しか生まないのですが、目の前の試験合格のために替え玉やカンニングは後を絶たず。今やスマートウオッチなどハイテク機器を使いカンニングの技術も向上しているというのですから、その甘い誘惑に負けてしまうのかも。

更新日: 2016年01月18日

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egawomsieteさん

■センター試験終了 カンニングなど不正は計7件 滋賀では1件

大学入試センター試験は2日目の17日、全国693会場で理科と数学を実施し、全日程を終えた。大学入試センターによると、2日間の日程でカンニングペーパーの使用など滋賀の1件を含めて計7件の不正があった。京都府と大阪府、和歌山県の計3会場で誘導ミスなどがあり、計57人の試験時間を3~75分繰り下げた。大分県の会場でも、解答用紙に受験科目の記入漏れがあった受験生への対応があり、59人を1分繰り下げた。

■センター試験で不正65件 替え玉やカンニング 27年までの10年間 67人が無効処分

大学入試センター試験で平成18~27年の10年間に、全国31都府県の試験場で、替え玉受験の2件を含む不正行為が計65件あり、計67人が受験全科目無効の処分となっていたことが9日、大学入試センターへの取材で分かった。センターは、これまで不正行為の状況を公表していなかった。

センターによると、不正行為は毎年見つかっており、内訳は替え玉受験2件のほか、(1)解答終了合図後の記入30件(2)定規の使用13件(3)カンニングペーパーの所持、使用8件-など。電子辞書の持ち込みや、英語リスニングの開始前にICプレーヤーを作動させたケースもあった。

 替え玉受験のうち1件は20年に東京海洋大の試験場で起きた。高校の女子生徒が、同じ高校の女子生徒が体調不良で途中から欠席すると知り、同意を得た上で、その生徒の受験番号と氏名で「数学(1)」と「数学(2)」の時間に連続して受験した。数学(1)の時間に監督官が、机の上の受験票と解答用紙の受験番号が違うことに気付き、数学(2)の際に退出させた。受験した生徒は「自分は推薦で合格していたが、(相手は)数学が必要なので同情した」と説明した。

もう1件は22年に京都橘大の試験場で数学(2)の時間にあった。同じ高校の男子生徒2人が事前に打ち合わせ、相手の受験番号や氏名を解答用紙に記入するなどして一部の科目を受けたといい、採点時に不正が判明したという。センターは「苦手な科目の点数を良くしようと、どちらかが頼んだとみられる」とした。

 替え玉受験は21年に中央大の入試で判明し、1人の合格が取り消されたケースがある。明治大でも3年に、大規模な替え玉受験があったことが明らかになり、元野球部監督らが逮捕される事態となった。

 今年のセンター試験は16、17日に実施。センター総務課の伊藤亘課長補佐は「不正は不利益しか招かない。軽率な行為は慎んでほしい」と話した。

■通信機能が付いた腕時計型端末(スマートウオッチ)への対応に苦心

京都大の入試中、携帯電話からインターネットの質問サイトに問題が投稿される事件が発覚したのは平成23年。それまでのカンニングと異なる手法は、大きな波紋を呼んだ。この事件では、偽計業務妨害容疑で予備校生が逮捕された。

 最近、急務となっているのはスマートウオッチ対策だ。京都大は今年の入試から腕時計や置き時計など、受験生が時計を使うことを一律禁止し、試験会場に電波時計を置く。担当者は「一人一人の時計を調べるのは難しく、公平性を担保するため」と話す。

 センター試験では机の上に時計を置くことは認められているが、端末の機能があるか、機能の有無が分かりにくいものは使えない。

■慶応大の定期試験で「すべての時計」持ち込み禁止 「スマートウオッチ」念頭にカンニング防止策発動

慶応義塾大学が定期試験で、アップルウオッチなどに代表される「スマートウオッチ」の持ち込みを禁止すると決め、話題を集めている。メッセージのやり取りなどができるだけに、「不正行為の防止」が目的だという。

同様の措置を検討する大学もあり、他大学でも持ち込み禁止が広がっていくかもしれない。

慶応大は2015年7月8日、サイトの学生向けページで、

「2015年度春学期定期試験より、すべての時計(腕時計・置時計・ウェアラブルウオッチなど)の持ち込みを不可とします」

と発表した。たとえ試験の持ち込み条件が「全て可」であっても、時計は持ち込めないという。

慶応大広報によると、対象になるのは総合政策と環境情報の両学部の試験。定期試験でこの措置を行うのは初めてだ。時間確認のために、大学側が教室に時計を用意するという。

主な目的は「不正行為の防止」だ。スマートウオッチがあれば、一緒に試験を受けている学生同士でメッセージをやり取りしたり、あらかじめ仕込んでおいたメモを見たりすることができる。腕時計と同じ形なので、スマートフォンを使うより自然に不正行為が行えるかもしれない。

アップルウオッチが2015年4月に日本で発売されたことを考えると、かなり素早い対応だ。ツイッターには「対応が早いなーと感心した」と驚く声があった。都内の複数大学に確認したが、現時点でスマートウオッチの持ち込みを禁止している大学はなかった。

ただ法政大では「今後検討すべき課題であると認識している」(広報)とし、今後他大学にも広がるかもしれない。

■機械学習の手法でカンニングを自動的に検出…京都大の研究成果

京都大学は1月23日、カンニングの検出技術の開発に関する研究成果を発表。教員が経験的にカンニングを検出するメカニズムを、大量のデータからデータ間に存在する関係性を捉える「機械学習」の手法に取り込み、答案の正誤内容から自動的にカンニングを検出した。

 この研究は、大関真之情報学研究科助教授と工学部4回生らによる研究グループが行った。今回の提案手法では、カンニングをしている度合い(被験者間の相関関係)が小さい順に「この被験者はカンニングをしていない」と確信して、その後の観察では疑わない。残りの被験者については、先入観を持たずに観察を続けていくというもの。従来手法と異なり、「信じる」に主眼をおくことが特徴となっている。

今回は答案の内容をシミュレーションにより用意した上で、手法の性能を確かめた。絞り込みをしながら、蓄積された多量の答案データをもとにした推定結果と実際の答案データの整合性を調べた結果、絞り込みをするにつれて整合性を示す値が増大。カンニングをしていないと信じることで矛盾が生じなかったことを示しているという。やがて減少するが、減少に転じたときに残っていた被験者間では、実際にカンニングをしていた。

 この研究の手法は、試験答案以外においても広く適用可能であり、特にカンニングのような事前の想定を覆すような意外な関係性を取り出す目的に有効だという。研究成果は、日本物理学会が刊行する月刊誌「Journal of Physical Society of Japan」のオンライン版(1月8日)、紙面版(1月15日)に公開された。

■板書をスマホで撮影する大学生が増加 カンニング事例も続々

スマホが普及し始めた数年前から、大学で教える教員のあいだで「板書をノートに書かずスマホで撮影する学生」の存在がたびたび話題になっている。最近では、レポートをスマホで撮影して画像で送信する学生も出現している。

「出先だったのでPCがないから、スマホで画像にしてメール送信したと話していました。そういう出し方をしようと思いついたことに驚きましたよ。でも、画像だとマトモに読めなかったらしくて、後日、レポート提出した講義のときに先生から『画像だと読めないので、今後は画像で送らないように』と受講生全員へ向けて注意喚起されました」(都内の女子大学生)

最近ではビジネス向けにプレゼンやミーティングでの板書を撮影するとPDF化できるスマホアプリなど、手書きメモをとらないことを目的としたツールも多い。それでも、学習の場面ではノートへ手書きするほうが理解を深め、習熟を高めるには効果が高いと言われている。神奈川大学非常勤講師で情報処理を教える尾子洋一郎さんも、講義の内容を学ぶには、やはり板書は手書きでノートにまとめた方が効果が高いという。

「定期試験の終了直後、受講生にリアクションペーパーを書いてもらうのを恒例にしていますが『ノートをきちんととっておけばよかった』という感想が毎回あります。板書をノートにまとめることで学べるよう工夫していますし、その内容さえ理解できていれば大丈夫な問題ばかりなので、テストで思うように答えられなくなって初めて、ノートにまとめる重要性を実感するのでしょう。それでも毎年、似たような感想を書く学生がいます(笑)。

僕の講義では、情報処理のテクニックだけでなくアナログとデジタル、各々の有用性を実感して学んで欲しいと思っています」

 しかし、ノートに手書きでまとめる方が効果的とわかっていても、思わず写真に撮ってしまうような状況も存在するという言い分もある。

「パワーポイントでつくったスライドをものすごいスピードでどんどん切り替えられると、手書きノートで追いつくのは無理です。チョークで黒板に書く板書だって、同じ場所に書いては消し、書いては消しをすばやく繰り返されたら追いつけない。講義を休んだ友だちに頼まれて、スマホで板書を撮って送ることもあります。せっかく便利な道具があるんだから、スマホを使いたくなりますよ」(都内の文系大学生)

ある私立大学の大学院生は、定期試験の監督補助についたとき試験どころではない騒ぎに遭遇した。

「ノート代わりの資料をすべてスマホで撮っておいて、机の陰にこっそりスマホを置いておきカンニングしていました。この手口を使うのは留学生に多いという話です。留学生の間で教えあって広まったようですね。試験監督に見つかり、教務からすべての単位が取り消されますとルールを告げられたら、留学したことすべてをぶち壊すのかと全身全霊で大騒ぎされて大変でしたよ」

■試験のあの手この手

大学の定期試験には、「カンニング」がつきものです。合格したい、単位が欲しい、いい点を取りたいが、勉強をしていないし、理解もしていない。試験には自信がない。そこで不正と知りつつカンニングに走るのです。カンニングをして、不正がばれた学生(挙げられた学生と言います)には、「全科目0点」など、厳しい罰則がありました。今は、「当該科目のみ不合格」などの罰則が行なわれているようです。

学生たちのカンニングのやり方には、いろいろあって、一番多いのは、カンニング・ペーパーの持ち込み、手や机への書き込み、本などの盗み読み、他人の答案用紙の盗み見、受講生同士の答案の交換などの手段があります。

身代わり受験なんていう手もありますが、学生証と照合するなどで難しいと言えます。新聞で話題となった「携帯電話の不正利用」など、昔はありませんでした。

■カンニングの自首説得に200人、「そんな試験作ったのが悪い」逆ギレも。

日頃の成果を試すべき試験で、不正行為がもってのほかであるのは当たり前の話。しかし、大教室で数百人もの学生が一斉に試験を受けるような大学では、厳しい取り締まりが難しいこともあるかもしれない。先日、米国の大学で行われた中間試験で、高い得点を取る学生が多いことに気が付いた教授が、不正行為をした学生に「自首をすれば大学側へ申告しない」と説得。

すると試験を受けた約600人のうち、200人もの学生が「カンニングをした」と告白した。もちろん悪いのは学生のほうだが、一方で学生の一部からは「カンニングできる試験を作った教授が悪い」との声も上がっているそうだ。

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