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増えています。死後離婚って【なにそれ?】配偶者の死亡後、離婚できますか?

最近、「夫と一緒のお墓に入りたくない」と夫が亡くなった後、籍を抜く方が増えてきているそうです。配偶者の死亡後に婚姻関係を解消すること。つまり籍を抜くことを「死後離婚」と言われています。なぜ。死んだ後に離婚するのでしょうか?「なにそれ?」をまとめています。

更新日: 2016年02月19日

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bawagさん

死後離婚

「夫の死後、妻が本来入るはずのお墓に入らないこと」
という意味で使われることが多いようです。

姻族関係終了の意思表示によって相続人(遺族たる妻)の地位が消滅するわけではありませんから、年金の受給資格は継続します。

死後離婚という制度は存在しません。

但し、姻族関係終了の意思表示によって、亡父の両親などとの親族関係を消滅させることは可能です(民法第728条第2項)。

民法第728条(離婚等による姻族関係の終了)
①姻族関係は、離婚によって終了する。
②夫婦の一方が死亡した場合において、生存配偶者が姻族関係を終了させる意思を表示したときも、前項と同様とする。

死後離縁の法的効果

戸籍法第96条
民法第728条第2項の規定によつて姻族関係を終了させる意思を表示しようとする者は、死亡した配偶者の氏名、本籍及び死亡の年月日を届書に記載して、その旨を届け出なければならない。

夫の死後〜夫の親族と付き合いを絶ちたい!!そんなことできるの!?

「夫は私が喪主として葬儀を出して体裁が守れればいいと思っているはずです。こうなった以上葬儀は私が出します。もちろん葬儀や法要の費用もすべて私が支払います。ただ、葬儀後はもう夫の親族と縁を切りたいのです。」

"財産などは何もいらないし、とにかく離婚できないのならせめて夫の死後、ひとり娘共々夫の親族との縁を切りたい、離れたい気持ちでいっぱいです。

義母の面倒も見たくありません。"

縁が切れるのなら、納骨後の夫の墓参りや法要は夫の実家にお任せして私は欠席するつもりでいます。

家庭にはそれぞれの事情があります。

結果から言うと、結婚は法律的には個人と個人との結びつきです。

ですから夫の死後、生存している妻玲さんはいつでも夫の親やきょうだいなどとの姻族関係を終わらせることができます。

夫が死亡したからといって、何もしなければそれだけで姻族関係を終わらせることはできません。

「姻族関係終了届」を出すまでは、夫の親族との姻族関係は続きます。

市区町村役場に「姻族関係終了届」を出さなければなりません。

この届け出ができるのは、生存する夫または妻だけで、配偶者の親など

この届け出ができるのは、生存する夫または妻だけで、配偶者の親など相手の親族の同意などは不要です。

これに対し、義父母の方から妻との親族関係を終了させることは認められていません。

届出の期間の制限もありません。

この届出をすることで、姻族との関係は終了します。

その後は義父母などの扶養義務もありません。

受理されると、夫の親族との姻族関係が終了した旨、戸籍に記載されます。

配偶者の親の扶養義務は、法律上夫のきょうだいや孫が玲さんより順位が先です。

夫の生前よりこの義母と同居しており、他にこの義母の扶養義務者がいないなど特別な事情がある場合、家庭裁判所の決定などで、その後も玲さんが義母の扶養義務を負うというケースもあります。

死後離縁の手続は『生存する当事者の意向』で行うことになります。

しかし『独断でできる』わけではありません。
家庭裁判所の許可が必要とされています。

死後離縁|手続

死後離縁の要件
家庭裁判所の許可が必要
※民法811条6項

家裁の審判手続の申立人   
ア 基本
死後離縁を希望する当事者=生存している養子or養親

あ 死亡当事者の相続
既に死亡している養親or養子に関する相続→『死後離縁』の影響はない

い 将来の相続関係
死後離縁により生じなくなる    例;兄弟・祖父母(と孫)などの関係

う 死亡当事者の親族との親族関係

終了する→扶養義務が消滅する

え 苗字

ア 原則=復氏する
イ 例外
役所に『続称の届出』をする→復氏しない
『養子である期間』が7年以上であることが必要
※民法816条

死亡当事者の『相続』は既に発生しています。
『養子縁組を解消した状態』は『死亡時に遡る』わけではありません。
相続の効果を覆すことにはなりません。
もちろん,死後離縁とは別に相続放棄の手続を行うことは可能です。

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