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ソフトバンク11兆円の借金でアリババ手放す?米スプリントの買収に失敗

ソフトバンク孫さんによる米スプリントの買収は、ボーダフォンの日本法人を買収した時のように華麗に復活劇を遂げるはずでした・・・しかし、T-mobileが買収できなかった事によって、米スプリント買収の意味が薄れます。アリババ株を担保のようにして買収した米スプリントの行方はいかに。

更新日: 2017年04月23日

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misukiruさん

スプリントの浮揚どころか、本家本元であるソフトバンクの財務改善の兆しすら見えない。昨年十二月末で同社の有利子負債は初めて十兆円を突破した。

◆ 保有する株式を下回る時価総額

ソフトバンクの21日時点での時価総額は5兆4558億円、ソフトバンクのホームページによれば、保有するアリババ株の時価総額は6兆4070億円。

ソフトバンクの価値は保有する上場企業の時価総額に対して平均35%の大幅なディスカウントとなっていたが、1月21日時点でこのディスカウントは43%にまで拡大した。

ヤフー・ジャパン、アリババ、スプリントに投資したいと考える投資家は、それら株式に直接投資できる。

◆ スプリントの買収に失敗したソフトバンク

2年前に1兆8000億円を投じて買収した米携帯電話会社3位のスプリントについて「近く深刻な財政難に陥る恐れがある」と米国の著名アナリストがテレビで指摘。

米当局は「消費者にとって国内の携帯電話は(ベライゾンを含む)4社体制が望ましい」として、スプリントによるTモバイル買収を認めなかった。

ソフトバンクの孫正義社長が米移動体通信三位のスプリント買収を発表してから二年半が過ぎた今、その誤算は誰の目にも隠しきれなくなっている。

買収当時、スプリントは6年連続の赤字垂れ流しで、取引銀行でさえ『デフォルトの可能性がある』と公言して憚らなかった。

◆ 買収したスプリントが重荷になっている

事業の好転で社債本来の価値を実現するはっきりとした道筋が見えず、事業再編や破産手続きで価値を回収できるとも思えない

06年以来決算で利益を出したことのない同社は、この状況を変えない限り1年半から2年で資金が底をつくことになる

孫社長率いるソフトバンクによる過去最大の買収以来、スプリント株の価値は約半分にまで落ち込んでいる。

◆ 社債を発行する事も厳しい米スプリント

スプリントの社債は額面通りの1ドルで売れたが、現在の流通価格は0.75ドル近くに下がっている。この下落の大半はここ2カ月で起きたものだ。

スプリントのような重債務を抱える企業は、償還時の借り換えではこれまでより財布の紐のかたい投資家と高いコストを覚悟しなければならなくなる

ロビアティCFOは「利回りが10%とか12%とかの高コスト市場を本当に利用したいと思うだろうか。いや、それは理にかなわない」と発言した。13年9月に発行された同社の10年債は現在7.875%の利回りで取引されている。

◆ 利益をあげないスプリントを欲しがる会社はない

ソフトバンク孫氏があえて語らなかったこともある。業績不振の携帯電話事業者は誰も買いたがらないことだ。

スプリントは2006年以来、年間利益を上げておらず、積み上がった損失は約500億ドルに達している。

◆ スプリントの記者会見で自信を見せていた孫さん

「我々は、日本からアメリカへの投資という意味で過去最大、日本の経済史で最大の投資を行う。この投資は成功するのか? 答えましょう。自信があります!」

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