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やばっ! 自転車乗りの男性にEDが増えてる

サイクリングや競技などで自転車を楽しむ人は多く、健康的な運動であると長い間思われてきました。有酸素運動となって効率的に脂肪を燃やし、血流をも改善する効果があるからです。しかし、その自転車が男性機能を損ない、EDを引き起こす事例が明らかになっていました。

更新日: 2016年01月30日

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この記事は私がまとめました

DragonEyeさん

内容
1.科学的根拠
2.自転車EDの原因
3.女性にも不都合がある
4.予防と対策

1.科学的根拠

アメリカでは300万人が「サイクリングED」とか

サイクリングの盛んな米国では、約300万人が「サイクリングED」にかかっているという説があります。

初めて自転車EDをスクープしたのはアメリカのサイクリング雑誌

1997年に米国雑誌サイクリングマガジンが「自転車に乗ることでED(勃起障害)を発症する危険性」を最初にスクープした。翌1998年、米国ABCニュースがこの問題を特報番組20/20で報道したことをきっかけに「サイクリングED」問題が大きくメディアで注目されるようになった。

アメリカの調査ではサイクリストはランナーの4倍もEDを発症

1997年、米国泌尿器科学会が衝撃的な調査を発表した。ボストンの男性サイクリストとランナーを比較した結果、「中程度~完全なED」である者は、ランナー群が1.1%だったのに対し、サイクリスト群は約4倍の4.2%だった。

ドイツの調査では長距離サイクリストは非サイクリストよりも高いED発症率と判明

1999年、独ケルン大学が、アマチュアの長距離サイクリストと非サイクリストをアンケート調査してED発症率を調べた。非サイクリスト群が3.9%だったのに対し、サイクリスト群は13.1%だった。

週に3時間以上自転車に乗る人はそうでない人と比べ1.7倍EDになりやすい

自転車がEDに直接的・間接的に関係している可能性は高いという調査結果もいろいろと出ています。
2001年の調査では、週に3時間以上自転車に乗る人はそうでない人と比べ1.7倍軽度のEDになりやすいという結果が出ています。

国際性機能学会の論文誌「ロードレースタイプのサドルはEDになるリスクが高い」

国際性機能学会が発行する論文誌「The Journal of SexualMedicine」(2008年8月号)にも、
「ロードレースタイプのサドルは、EDになるリスクが高い」と報告され、サドルが細いことも強い圧迫を助長するようです。

ED診療ガイドラインの2012年版から「自転車は注意が必要である」「乗車時間とEDの間には明らかな用量相関関係があるとされる」と記載されるようになった

EDの研究者らでつくる日本性機能学会は、学会発行のED診療ガイドラインの2012年版から「自転車は注意が必要である」「乗車時間とEDの間には明らかな用量相関関係がある(時間が増えるとリスクが高まる)とされる」と記しました。
国内での研究例は無いものの、同学会副理事長の永尾光一東邦大教授は「複数の信頼できる論文が報告されたためガイドラインに記載した」と話しています。

イギリスでの調査では関連がつかめなかったが、前立腺がんリスクが上昇するのがわかった

英ロンドン大学の研究グループが2012~13年に男性サイクリスト約5000人を対象に、自転車に乗っている時間と、勃起不全(ED)、男性不妊、前立腺がんとの関連を調べた。
 この結果、自転車漕ぎの時間とEDとの関連は示されなかった。巷に流布している「自転車ED」は、この調査においては否定されたことになる。
ところが50歳以上の男性では、1週間あたりの自転車漕ぎ時間が長くなるほど、前立腺がんリスクが上昇することが判明。例えば、1週間あたり8.5時間を超える男性の前立腺がんリスクは、3.75時間未満の男性の6.14倍。週に3.75時間以上~8.5時間未満でも、3.75時間未満よりリスクが約3倍高かった。

2.自転車EDの原因

サドルで会陰部が直接圧迫されることが要因

サドルで会陰部が直接圧迫されることが主な要因ですね。会陰部は勃起に関わる神経や血管のネートワークが集中している部位なのです。その部位にかかる圧力、時間によって、これらの神経や血管が障害を受ける可能性は考えられますね。
しかも、自転車のみならずバイクや馬など騎乗型の乗り物はEDになりやすいのではないかと昔から言われており、馬に関しては紀元前から関係があるかもしれないと指摘されていたという文献が残っています。

会陰部の血管が損傷することもある

ペニスの付け根と肛門の間が強く圧迫されることで、この部分の血管が損傷することもあります。ペニスの勃起は、ペニス内部の海綿体に、血液が流れ込むことで初めて起こります。ところが、その周辺の血管に損傷があると、海綿体に十分な血液が流れ込むことができません。そのため、EDの原因になってしまうわけです。

サドルが鼠蹊部に当たって血流が悪化。陰嚢部への過度の圧力で機能が低下

運動が長時間に及ぶと体のある部分に負担が掛かってしまいます。それが股、もしくは鼠蹊(そけい)部と呼ばれる部分です。サドルが鼠蹊部に当たると、血管や神経が圧迫され血流が悪化。さらに陰嚢部に圧力を与え過ぎることで機能が低下してしまい、勃起を妨げてしまう恐れがあるのです。

乗車が前傾姿勢となったりサドルの細い自転車は会陰部への圧迫が強い

自転車に長時間乗ることによって勃起に必要な血管や神経などが通っている陰部や股の下がサドルで圧迫されます。そして、 その部分の血管や神経が損傷をおこし、陰部周辺の血行が低下してしまい、勃起に必要な血液が正常に送られなくなってしまうことから EDの症状を呈します。
最近の自転車は、マウンテンバイクやロードレーサーなどスポーツタイプのものが多く、 前傾姿勢を取る形になります。そのため、スポーツタイプの自転車は普通の自転車より局所的に会陰部の神経や血管を圧迫することになり、 サドルが細く硬いことも強い圧迫を助長することになります。一日2時間以上自転車に乗っている人は要注意です。

自転車をこぐ人の股には1㎠当たり202gもの圧力がかかる

実際に鼠径〈そけい〉部(タマの付け根)にかかる圧力が測られました。自転車をこいでいる人は1平方センチ当たり202グラムもの圧力がかかることがわかりました。375グラムもの力がかかっている人もいました。
この部分は、1平方センチ162グラムで血流の流れが悪くなることがわかっています。長時間、自転車に乗る人は、限界値を超える強い力を継続して受けており、血行障害が起こってもおかしくないと結論づけられています。

先端部が前方に突き出た硬質のサドルは鼠蹊部に大きなダメージを与える

鼠蹊部にかかる圧力がサドルの形状に大きく関わっていることも明らかになった。スポーツタイプの自転車などで使用されるサドルは硬質で、先端部が前方に突き出しているものが多いが、この形状により、先端の細い部分に体重が集中、結果、鼠径部に多大なダメージを与えることになるのだ。
「ママチャリのように、先が細くなっていないサドルでは、1平方センチ当たり71グラム程度の圧力しかかからないようです。毎週25時間自転車に、乗る人は、性的な機能低下を訴えていることも明らかになりました」

血管を締めてペニスを勃起させる骨盤底筋が損傷を受ける

スポーツタイプのサドルのものなどに乗ると強く圧迫されて、骨盤の下にある骨盤底筋が損傷を受けます。勃起というのは、ペニスの中の動脈に血流がたまる現象ですが、骨盤底筋が勃起を維持するために筋肉を締めて血液が出て行かないようにしているわけです。
自転車はこの筋肉をいつも痛めつけているわけですから、結果的にEDになるという可能性はあると思います。

勃起に重要な役割を果たすアルコック管が損傷する

勃起は、性的興奮状態になると、脳の勃起中枢から神経を伝わってペニスに指示が行き、ペニスの海綿体に血液が充満して起こる。一方、会陰部のサドルに当たる部分にはアルコック管という部位があり、この中に勃起に重要な役割を果たす動脈と神経が走っている。この狭い部位に体重がかかって圧迫されると、アルコック管が損傷して、中の血管と神経がダメージを受ける。

サドルが会陰動脈を圧迫するため、陰部の酸素濃度が低下する

サドルが会陰部を圧迫すると会陰動脈が圧迫され陰部の酸素濃度が低下する。ドイツケルン大学医学部泌尿器科のナヤル博士らの研究結果によると、腰を浮かせている時の会陰部の酸素濃度が61.4mmHgであるのに対し、サドルに座るとたったの3分で会陰部の酸素濃度は19.4mmHgに低下した。

3.女性にも不都合がある

長時間自転車に乗る女性は不感症になりやすい

サイクリングによる障害は男性だけと思われがちだが、女性サイクリング愛好家も安心してはいられない。長時間自転車に乗る女性には会陰部の圧迫から「不感症になりやすい」「尿路感染などの症状が出現しやすい」傾向が認められる。

性器周辺の神経系や血管が圧迫されるため不感症になりやすい

06年のことです。海外の専門誌『性科学ジャーナル』に『女性の自転車愛好家は不感症になりやすい』という論文が発表されました。女性器に体重が集中して性器周辺の神経系や血管が圧迫されることにより、感度が落ちるというものでした。

アメリカでの調査で、女性サイクリストは性器痛などが多く、性器の感度も低いことが明らかに

エール大学泌尿器婦人科のマーシャ・ゲス博士とキャサリーン・コンネル博士は、従来型サドルを使用する女性サイクリストの60%以上が、性器の痛み、痺れ、疼きを経験しているのを発見した。また、その女性たちは比較対照となった女性ランナーたちに比べて、実験検査において性器感度が低いことも明らかになった。
(英文サイトを筆者が翻訳。)

4.予防と対策

体重を増やさない、重い荷物を背負って自転車に乗らない

体重が増えれば増えるほどリスクは高まると思います。会陰部にかかる圧力と時間が神経血管損傷につながる可能性があるため、重い荷物を入れたバックを背負って長距離の自転車旅に出たりするのも影響があるかもしれません。
無駄な荷物は持たず軽量化を意識した方がいいです。重いものは背負わないで、タイヤの周りに付ける自転車用バックを使うのも手です。

走りながら時々腰を浮かせると効果あり

腰を浮かせている時の会陰部の酸素濃度が61.4mmHgであるのに対し、サドルに座るとたったの3分で会陰部の酸素濃度は19.4mmHgに低下、再び腰を浮かせると酸素濃度は速やかに元にもどった。腰を浮かすことの有効性が性器の酸素濃度のモニターで示された。

パッドの入ったレーサーパンツは初心者にも必須

レーサーパンツの最大の利点はお尻の痛みの軽減。自転車に乗るとお尻には多くの体重がかかるけど、レーサーパンツ内のパッドは、サドルとの間で、そのクッションとなる。

パッドには衝撃吸収性やストレッチ機能、縫い目のない素材などの工夫が施され、抗菌消臭作用や通気性も考慮されている。
男性用・女性用、短距離用・長距離用などで形状や厚みが変わってくる。

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