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1番人気8連敗中も東京マイルG1とは好相性!東京新聞杯 レース情報

07年のスズカフェニックスを最後に単勝1番人気馬が連敗中など波乱の決着も多いですが、人気関係なく距離適正やコース適正ある馬が好走するのがこのレースの特徴と言えます。

更新日: 2017年02月05日

egawomsieteさん

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■ブラックスピネルが逃げ切って重賞初制覇!

2月5日の東京11Rで行われた第67回東京新聞杯(4歳以上オープン、GIII、芝1600メートル、別定、10頭立て、1着賞金=3900万円)は、ミルコ・デムーロ騎手騎乗の3番人気ブラックスピネル(牡4歳、栗東・音無秀孝厩舎)が好スタートからハナを切り、上がり3ハロンを32秒7でまとめて逃げ切り勝ち。待望の重賞初制覇を飾った。タイムは1分34秒9(良)。クビ差の2着は中位から馬群を割って伸びたプロディガルサン(5番人気)で、さらに1/2馬身離れた3着にエアスピネル(1番人気)が入った。この日の音無秀孝厩舎は管理馬のアメリカズカップで、きさらぎ賞・GIIIも制しており、東西重賞制覇となった。

ブラックスピネルは、父タニノギムレット、母モルガナイト、母の父アグネスデジタルという血統。北海道安平町・ノーザンファームの生産馬で、馬主は(有)サンデーレーシング。通算成績は14戦4勝。重賞は初制覇。東京新聞杯は、音無秀孝調教師、ミルコ・デムーロ騎手ともに初勝利。

 ◆ミルコ・デムーロ騎手「ペースは遅くなると考えていたけれど、ハナまではね。いいスタートだったし、行きましょうと。ずっといい手応えだった。逃げたのが初めてで、物見をして息を入れて走っていたのでバテなかった。とてもいい馬。この距離も問題ないし、面白い存在。馬場も良馬場、問題なかった」

■過去10年の傾向から

☆人気 1番人気は【1・1・1・7】と大不振。近6年で一度も連に絡んでおらず信頼しにくい。5番人気が最多の3勝。

 ☆年齢 4歳【3・2・3・23】、5歳【3・3・6・33】、6歳【4・3・0・26】、7歳以上【0・2・1・43】。現在、6歳が3連勝中。

 ☆レース間隔 09年を除き、ここが年明け2戦目だった馬が連対。前走は中山金杯、京都金杯、ニューイヤーSのいずれか。

 結論 ◎マイネルアウラート ○ダイワリベラル ▲ブラックムーン

■レース展望

6歳馬が3年連続で勝つなど高齢馬が幅を利かせていますが、今年は重賞で強さを発揮している4歳勢が10頭中5頭が出走。そのなかで断然注目は京都金杯を勝った7エアスピネルでしょう。

 昨年はクラシックロードを3冠すべてに出走しそれぞれ好走しましたが、4歳となった今はマイル中心にシフト変更。今春は安田記念を最大目標としており、前走京都金杯は菊花賞以来の休養明けでのマイル戦も中団から早めに抜け出し、接戦を制して1年ぶりの勝利。ラストが少々もたついてた分、上積みも大きく、57キロでも上を目指すなら負けられない。

その京都金杯で2着だったのが同じく4歳の2ブラックスピネル。昨秋はいち早く古馬マイル路線に参戦し、安定した走りを見せており、ここは前走の雪辱を果たせるか。

 昨秋はマイル路線で1000万からオープンまで昇級した9ロイカバード。東京マイルは実績あるコースでこの相手にどこまでできるか。

クラシック路線は距離が長く惨敗続きも、マイル路線なら同じく見直しが必要な5プロディガルサン。好調田辺騎手でうまくシフトチェンジできれば。

 古馬勢はG3なら上位の存在の10ヤングマンパワーは、東京マイルはベストでマイルCS惨敗から巻き返したいところ。

 京都金杯9着に終わった6ブラックムーンは、内田騎手に乗り替わりこちらも巻き返しを図りたいところ。その前走も本来の追い込みではなく、先行して不発だっただけに(結果的に浜中騎手のミス)、追い込みに徹してどこまで。

 OP特別連勝中の3マイネルアウラートは、富士S3着など重賞でも十分好走は可能で、短期逃げ候補だけに展開のカギを握ります。

■西浦厩舎“期待の星”ムーン、巻き返し手応え

勢いに乗っている。開業21年目の西浦厩舎が8勝を挙げて、全国リーディングを快走中。とりわけ10頭の大攻勢をかけた先週は4勝の固め勝ちだった。報道陣に囲まれた指揮官は「暮れに人気で勝てなかった馬が、ここに来て勝っているだけだよ」とうそぶくが、さすがに表情は明るい。

「うまくいっている感じはあるね。明け3歳馬がたくさん勝っているから、この馬たちがクラシックに出られるんじゃないか、という期待がある。その分、(在厩馬の)入れ替えが大変だけど、それもまたうれしいことだね」

 騎手時代の84年にはカツラギエースとコンビを組み、日本馬としてジャパンCを初制覇。“世界の西浦”と称された指揮官は、65歳となった今も衰えぬ情熱で、愛馬の一挙手一投足に目を凝らす。そして、馬だけではない。若手中心のスタッフのチームワークも指揮官の自慢だ。

 「若い子たちのやる気を凄く感じる。それはホッコータルマエの存在が大きかったんじゃないかな。自分もああいう馬を育てたいという思いで仕事に取り組んでくれているし、お互いに助け合っている。その上で幸や優作(国分優)のように調教を手伝ってくれているジョッキーで勝てれば…。うまくいかないことも多いけど、それが理想だね」

今週も勝ち負けを意識できる5頭が控えている。エース格は東京新聞杯のブラックムーン。トレーナーの意に反して中団からの競馬となった前走京都金杯(9着)は度外視。「今回は後方から、と指示を出すよ。2走前が強い勝ち方だったし、この馬の競馬でどれだけやれるか楽しみ」と巻き返しに手応え。もちろん、新馬のディープインパクト産駒ボリードはデビュー勝ちの期待大。来週のデビューを予定しているカワカミプリンセスの3番子、ハルノヒダマリ(父エンパイアメーカー)も「この時期のデビューならクラシックに間に合う」と口にするほどだから、母譲りの非凡な能力を秘めていそうだ。

 “勢いに乗っている”だけではない。人馬に逸材のそろった西浦厩舎が、今年の競馬界を大いに盛り上げる。

■エアスピネル 狙い通り「静」ラスト軽快12秒5

「第67回東京新聞杯」の追い切りが東西トレセンで行われた。実力派マイラーがそろう一戦で注目は、今年のスポニチ賞・京都金杯を制したエアスピネル。鞍上武豊と笹田厩舎の黄金コンビで2週連続重賞Vへ、坂路単走で軽快な動きを見せた。

 先週が「動」なら今週は「静」に徹した。先週の坂路で4F51秒8〜1F12秒0と好時計を叩きだしたエアスピネルはこの日は一転、単走で4F54秒1〜1F12秒5にとどめている。狙い通りなのだ。

「53〜54秒の指示で、しまいサーッと伸ばす内容。先週、ビッシリとやっているし、いつものパターン。先週の動きを見ると息を整える程度でいい」

 仕上がりはパーフェクトだとの見解を示した笹田師は同時に「装鞍所やパドックではまだ子供っぽいそぶりを見せるけど、だいぶおとなしくはなっている」と精神面の成長にも目を細めている。すなわち調教面と心身に隙など見当たらないのだ。

 唯一、「このきょうだいの特徴として…」と、課題を示したのはレース直線の攻防。先頭に立つとソラを使う癖があり、そのため後続馬に迫られている。前走の京都金杯が象徴的で圧勝か!?と思いきや、セーフティーリードはみるみる詰まって結局、ブラックスピネルに鼻差に迫られる辛勝だった。「そのあたりもジョッキーが、分かっている」と言うように、母エアメサイアからコンビを組む武豊の存在は大きい。

武豊はこの日、交流G1川崎記念の騎乗などもあってトレセンには姿を見せなかったが、先週の取材では「東京マイルの舞台は合うよ。金杯のレースでは本領発揮したといえないし、今度はきっちり勝ちたい」と高みを追求していた。

 マイル戦線は王者不在。マイルから2000メートルまでの最強を示したモーリスは去り、昨年度のJRA賞・最優秀短距離馬のミッキーアイルも電撃引退。となれば人気・知名度・実績があるエアスピネルにその座は託される。「青写真通りにいくよう願っている」と笹田師。青写真、とは京都金杯から始まり東京新聞杯→マイラーズCのマイル路線で重賞3連勝を引っ提げての安田記念挑戦。それまで負けるわけにはいかない。

■前走からさらに上昇!エアスピネルに笹田師手応え

スポニチ賞京都金杯を制したエアスピネルがさらに上昇。1週前の坂路では4F51秒8〜1F12秒0と猛然と動いた。

 笹田師は「ひと叩きして状態はさらに良くなっている。輸送もあるから、明日はこの馬のパターンでしまい重点に。東京コースも気にならない」と先週のシルクロードSに続く厩舎2週連続重賞Vに手応えありの表情。同じく東京新聞杯に登録があるシェルビー(牡8)は来週の洛陽Sとの“両にらみ”となっている

■プロディガルサン好ムード!4歳上位級からより成長

今週東京のメインは「第67回東京新聞杯」。菊花賞11着のプロディガルサンは先週の白富士S除外でここへ回ってきた。2走前のセントライト記念(3着)は皐月賞馬ディーマジェスティと0秒2差で明け4歳上位級の力がある。

 佐藤助手は「放牧で10キロぐらい体は増えたが太い感じはなくて成長分。休み明けで馬がヤル気になっている分(新馬戦V以来の)マイルもいいと思う。先週使う予定だったので体もできている」と好ムードだった。

■出走馬情報

主役を務めるのは、京都金杯を制したエアスピネル(栗東・笹田和秀厩舎、牡4歳)。昨年はクラシック路線を歩み、皐月賞4着、日本ダービー4着、菊花賞3着と涙をのんだが、ハイレベル世代の強豪の一角として、存在感を示した。4歳を迎えた今年は京都金杯で早々と始動。2歳時の朝日杯フューチュリティS2着以来のマイル戦で、なおかつ菊花賞から1400メートルの距離短縮だったが、見事1番人気に応えてデイリー杯2歳S以来1年2カ月ぶりのVを飾った。

「この馬にかけているものは大きいから、いいスタートを切れてよかった。適性距離がつかみにくいけど、マイルはレースがしやすい。東京のマイルならいいというイメージがある」と9戦全てでコンビを組んでいる武豊騎手。父はNHKマイルCと日本ダービーと東京でGIを2勝したキングカメハメハ、母は秋華賞を制し、オークス、ヴィクトリアマイルでともに2着だったエアメサイアで、いかにも東京コースでパフォーマンスを上げてきそうだ。笹田調教師、武豊騎手のコンビで、シルクロードSのダンスディレクターに続く2週連続重賞Vを狙う。

その京都金杯で2着のブラックスピネル(栗東・音無秀孝厩舎、牡4歳)は昨年、クラシックの舞台に立つことはできなかったが、オープン特別の萩S&白百合Sを勝った素質馬だ。京都金杯では最内枠からロスなく立ち回り、直線で鋭い末脚を発揮。マイル戦でも好勝負できることを証明した。エアスピネル同様、今年の飛躍が期待できる4歳馬。ここでも当然、勝ち負けに持ち込む。

オープン特別を連勝して勢いに乗るマイネルアウラート(美浦・高橋裕厩舎、牡6歳)の武器はしぶとい先行力。2走前は阪神のリゲルSを逃げ切り、前走は中山のニューイヤーSを2番手から押し切った。特に前走は58キロを背負い、2着グランシルクに1馬身1/4差をつける快勝。昨年のこのレースは11番人気で3着、昨秋の富士Sでも勝ったヤングマンパワーから0秒3差の4着に踏ん張っており、東京のマイルでも好走歴がある。ステイゴールド産駒らしく、年齢を重ねるにつれて力をつけ、今が充実期。8度目の重賞挑戦で初タイトルを狙う。

ヤングマンパワー(美浦・手塚貴久厩舎、牡5歳)は昨年、富士Sの前に関屋記念も制覇と左回りのマイル重賞を連勝している。ミカエル・バルザローナ騎手と初めてコンビを組んだマイルチャンピオンシップでは16着と大敗したが、道中は集中力を欠いた走りで競馬に参加できていない感じだった。今回は多摩川S→関屋記念→富士Sと、コンビを組んで3戦3勝の戸崎圭太騎手が騎乗。ひと息入れてベストの舞台に戻り、巻き返しは必至だろう。

ブラックムーン(栗東・西浦勝一厩舎、牡5歳)は2走前に今回と同舞台のオープン特別・キャピタルSを3馬身差で完勝。後方一気の内容で、上がり3ハロン34秒0は、次位を0秒7も上回る桁違いの破壊力だった。9着に終わった前走の京都金杯は開幕週で前有利の馬場。いつもより一列前の競馬で、持ち味が生きなかった印象だ。自分のスタイルで競馬ができる東京のマイル戦なら見直せる。

 プロディガルサン(美浦・国枝栄厩舎、牡4歳)は、昨年のGIドバイターフを勝ったリアルスティールの全弟。昨年のクラシックでは、日本ダービー10着、菊花賞11着と結果を出せなかったが、セントライト記念では皐月賞馬ディーマジェスティに真っ向勝負を挑み、0秒2差の3着と素質を示した。先週の白富士Sを除外されてのスライド参戦となるが、東京芝1600メートルでは新馬戦を勝っており、不安はない。

準オープンの元町Sを鋭い差し脚を発揮して勝ったロイカバード(栗東・松永幹夫厩舎、牡4歳)は父がディープインパクトで、母が米国年度代表馬のアゼリという超良血馬。東京のマイル戦でも勝ち星をマークしている。本格化気配が漂うだけに、横山典弘騎手という新たなパートナーを得て侮れない存在だ。

 他にも、NHKマイルCで2着の実績があるタガノブルグ(栗東・鮫島一歩厩舎、牡6歳)、ここ2戦が案外だが重賞でも通用する能力を秘めているダイワリベラル(美浦・菊沢隆徳厩舎、牡6歳)などには注意を払っておきたい。

■武豊エアスピネルがマイル重賞連勝を狙う! 迎え撃つは最強世代の個性派ライバルと古馬の強豪

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