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高専についてまとめ-その2

オフィス・宮島です。高専についてのまとめその2です。今回は高専入学後の高専生の実態や卒研など、高専に入らないとわからないことについて述べようと思います。

更新日: 2016年03月01日

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高専は男子が多い!

筆者が所属していた当時の富山商船高等専門学校・電子制御工学科は38人中(卒業時)、男子33名、女子5名という非常に偏ったものでした。

では、全国の高専はどのようになっているのかというと…

茨城高専…42人中女子学生3名(電子制御工学科@平成27年度)
木更津高専…44人中女子学生5名(電子制御工学科@平成27年度)
鳥羽商船高専…40人中女子学生7名(商船学科@平成27年度)
沼津高専…43人中女子学生1名(機械工学科@平成27年度)

…という具合になっており、電気・機械など「男子好み」の学科にはほとんど女子学生は
おらず、「男子校」状態になっています。

その一方、物質工学科や情報工学科などの学科では、女子生徒の数が多くなっています。

茨城高専…41人中女子学生19名(物質工学科@平成27年度)
沼津高専…42人中女子学生17名(物質工学科@平成27年度)

                      ◇

文系の学部では、男子学生と女子学生の比率が逆転しております。

福島高専※…51人中女子学生34名(コミュニケーション情報学科@平成26年度)
※データがなかったため、志願者数を掲載

富山高専※…38人中女子学生35名(国際流通学科@25年度)
※「富山商船高等専門学校・国際流通学科」として卒業した最後の学生

福島高専、宇部高専、富山高専では、文系学科が設置されたため女子学生も通いやすくなり、女子学生の比率が逆転しております。富山高専は「日本一女子学生が多い高専」と呼ばれております。

                      ◇

筆者の体験談ですが、国際流通学科(当時)が設置されて、第一期生が入学してきたとき、用があって入ったことがあります。うちらと正反対の雰囲気を持つ教室で、完全に「女子高」状態でした。

ゆえに、私は「男子校と女子高が混在する学校」と富山商船を評していました。

高専に在籍する女子学生の特徴

筆者が在籍していた高専に在籍していた女子学生は、「素朴」な感じの女の子でした。

しかし…筆者が卒業してから十数年、高専に在籍する女子学生は少し変わってきたようです。

どのように変わったのか、高専OGによる漫画をもとに見てゆきましょう。

高専には、中学校時代成績が優秀だった男女が大勢集まってきます。

中学時代、寝る間を惜しんで勉強したためか、眼鏡をかけている女子学生が大勢いるようです。

筆者が高専生だった当時はほとんどというほど見かけませんでしたが。

「腐女子」と書いて「ふじょし」と読みます。
これはBL(ボーイズラブ)に興味を持ったり、アニメに非常に強い関心を持つ女子のことです。

高専生は「ヲタクの聖地(後述)」であるため、このような「ヲタク」気質を持った学生が全国から集まってきます。男子学生だけでなく女子学生もです。

また、性格が「男」に近いたくましい女性も多く在籍するため、一部の男子学生は女性不審に陥り、二次元に走るのだとか。

女子学生は数が少ないので「クラスのアイドル」になる!

「高専は男子が多い!」の段落で書きましたが、1クラス40人の中に女子学生は10名以下であることが非常に多いため、女子に飢えた(!)男子学生から見るとまさに「女子学生は女神」なのです。

そのため、どんな女の子※でも男子学生から「姫」とか「華」と呼ばれ、持ち上げられます。
※数が増えると持ち上げてくれなくなるので、注意!

「早く彼氏を作りたい!」と思っている女子中学生は、一生懸命勉強して高専に入るといいですよ。簡単に作ることができると思います。(たぶん)

詳しくは下のリンクをクリックしてくださいね!

4年から車通学が可能

高専は15歳で入学し、20歳ないし22歳で卒業します。高専4年からは大学課程となるため、「大人扱い」を受けます。

ということは、自動車やオートバイで通学することも可能になります。
ただし、高専によっては自動車通学を許可していないところもありますので、きちんと確認してください。

筆者が在籍していた高専では、筆者の1学年下の学生が夏休み中バイクの事故により亡くなるという悲しい出来事がありました。そのため、自動車通学は一切許可されておりませんでした。
バイクも50㏄の原動機付自転車のみで、250ccなどのバイクも許可されておりませんでした。

群馬高専は、2年生より原動機付自転車(原付)での通学を認め、5年生からは自動車での通学を認めています。ただし、公共機関による通学が不便すぎるとか、部活で帰りが遅くなるなど、正当な理由がない限り認められません。

車で通学する際は、このような書類を学生課に提出し、校長の許可を得なければなりません。違反した場合、許可剥奪などの処分を受けます。

群馬高専の場合、半年おきに許可願を提出し、更新しなければなりません。

引用元
http://www.gunma-ct.ac.jp/cms/gakuseika/shien/sharyotsugakukyoka.htm

喫煙・飲酒は可能?

高専5年生になると20歳になるので、世間一般では飲酒・喫煙は可能になります。
しかし、何から何まですべてOK…というわけではなく、飲酒は原則禁止、喫煙は禁止もしくは指定された場所でのみ可能…といったものです。

教官公認で飲酒が可能な唯一の場所は「卒業記念パーティー」です。
これは、卒業式が終わった後に行われるもので、どこかのホテルのホールを借りて行われます。
このときばかりは無礼講で、学生も教官も関係なく豪華な食事と飲酒をしながら談笑することができます。

筆者は、このパーティーで卒業論文の内容を巡り教官と口論になりましたが。

筆者が卒業した際、卒業式の後にこのような盛大なパーティーが開催されました。

豪華な料理と酒を楽しみながら、教官と学生で当時の思い出話などをしていました。

高専の留年率は普通高校の100倍!

高専は非常に「留年」が多い学校でもあります。
普通の高校で留年する確率は0.3%、これは1年間に1人留年するかどうかというくらいの確率です。高校で留年する主な理由は…

①出席日数不足
②成績不振

…の2つです。

文科省の調べによると、1年生での留年が最も高く0.4%となり、学年が上がるにつれて下がってゆく傾向があります。

詳しくは
http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/26/10/__icsFiles/afieldfile/2014/10/16/1351936_01_1.pdf の90ページを読んでみてください。

高校では、休暇中の「補修」や「追試」「再試験」をほぼ100%行ってくれる上、赤点が複数あっても「留年されると学校のメンツにかかわる」という理由で目をつぶり進級させてくれることがよくあります。

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その一方、高専は容赦しません。
定期試験と小テストの結果から導き出される評価が基準を満たさない場合、容赦なく不合格を出します。

それによって生まれる留年者の数は、1年間に12人!
これは、40人学級のうちの30%にあたります。高校の1年間に1人出るかどうかよりはるかに高いことが分かります。

ゆえに、入学したとき40人だったが、2年に進級すると20人になり、新1年が60人になっていた…なんていう話がよくあります。

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なぜ、このように厳しいのかというと、「国際的に活躍する技術者を育成する」という目的のために設置されたJABEE(日本技術者教育認定機構;ジャビーという)の認定を受けているためです。

それにより、「基準」も高校より高く設定(高校の赤点は30点なのに対し、高専は60点)され、きちんと勉強しないと突破できないようになっています。

もう1つは、「高専」は「大学に次ぐ高等教育機関」であるため、カリキュラムおよび単位取得システムが大学と全く同じであるからです。

高校では「補修」を受けただけで単位を認めてくれたりする場合もありますが、高専は必ず試験※(追試)を課します。それで結果が出なかったら不認定を出します。
※指導教官によってはやってくれない場合もある。実技を伴う教科はまず行わない

さらに、必修教科を1教科でも不合格を出した時点で、留年が確定します。

このような理由のため、高専は高校の留年率の100倍の数字をたたき出すのです。

このような過酷な環境にいるから、高専を卒業した学生を企業が欲しがるのです。

高専は留年率が高校の100倍となっております。きちんと勉強して5年で卒業しましょう!

留年した学生はどこに行くの?

高専で留年が確定した場合、学生はどのような行動をとるのでしょうか?

留年の確定した学生の99%が学校を去ります。すなわち「退学」します。
それはなぜかというと…

①同級生が「上級生」になり、下級生が「同級生」になることに耐えられない
②もう一度同じ授業をやり直すのが苦痛である

…というものです。

①について
前年度まで「○○さん」と後輩から呼ばれ、先輩扱いされていたのに、今年度から「○○!」と呼び捨てにされたり、寮にいる同級生からは「今年はちゃんと進級できるか?」などと言われたりします。

また5年で留年確定すると、卒業式で「在校生」として、同級生を見送る…ということになります。

これは非常に大きなショックを受けます。よほど心が強くない限り、耐えられないです。

筆者の時も、5年に進級できなかったことが確定した時点で、退学した同級生がおりました。

②について
留年(原級留置)とは、「もう一度その学年をやり直す」という意味なので、2年なら2年の授業をすべてやり直す※必要があります。

同じ内容を同じ教官がもう一度教えるので、内容をすべて知っている留年した学生にとっては「退屈極まりない」ことです。これもかなりの苦痛になります。

http://www.kosensei.com/ の筆者が所属していた高専では、評定が80点を超えた教科に
 関しては、受講を免除されていたとのこと。

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筆者が高専で電気回路の授業を受けていたとき、担当教官が「留年した学生は、最初『進級するんだ』という意気込みで一生懸命勉強するのだが、『同級生がいない』ことに寂しさを感じ、モチベーションがだんだん低下してくる。そして最後は顔も出さなくなる。やはりどこかで心が折れるんだな」と言っていました。

これを聞いたとき、非常に背筋が寒くなった覚えがあります。

高専に入ったら、一生懸命勉強して留年しないように!

理系のレベルは非常に上がる一方、英語のレベルは壊滅的になる

高専に入学すると、理科と数学に関する授業の多さに辟易すると思います。
(詳しくはhttp://matome.naver.jp/odai/2145264345995116001 を参照のこと)

しかし、次に挙げる理由のため、英語の学力は中学生の頃より大幅に低下します。

①英語の定期試験は「ザル」状態
②高専から大学へ進学する際、センター試験を受けない

①について
英語の定期試験は「教科書からそっくりそのまま」出てくることがほとんどです。そのため、何年も同じ問題が出たりします。
また、場所によってはカンニングし放題※であったりするため、全く力が付きません。

※筆者が在籍していた高専では、5年後期末テストにおいて「最後のテストだから全員満点とって
 平均点100点を出してみろ」と言い残した後、試験監督が出て行った…ということが本当に
 あった。

②について
高専から大学に進学する際、センター試験を免除されます。ゆえに、高専生は英語なんざ一切勉強しません。

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①と②の相乗効果により、高専出身者の英語のレベルが、普通科出身者より大幅に低くなるのです。(ただし、英語のレベルが高い人物もいる(留学生は除く))

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筆者も英検準2級を取得するのに4年かかったり、大学院に進学するときに課せられたTOEICで散々な結果を出したうえ、追試(センター試験過去問)でも落第した結果…教授に叱られたうえ、追試(英語の論文の読解)をしてようやく通してもらった…という過去があります。それくらい英語力はダメダメでした。

卒業研究は「卒論を出せば」99.9%合格確定

高専の最後を飾る、最大のイベントである卒業研究…これは5年生になると必ず課せられます。

卒業研究(卒研)とは、どこかの研究室に所属し、1人1テーマを与えられ、それについて1年をかけて研究し、その成果を論文(A4用紙30枚~50枚程度)にして指導教官および主査に提出した上で、A4用紙1枚の概要および15ページ程度のパワーポイント・OHPを用いて2月末に行われる「卒研発表」で教官や4年生の前で研究成果を報告する…というものです。

「きちんと研究」して「自分できちんと書いた」卒論ならば、内容がダメダメでもちゃんと認めてくれます。

ただし、論文の流用や捏造は即座に不合格となり、留年が確定します。

筆者が高専5年の時に書いたものです。

概要(論文)を作成 → 指導教官に提出 → 赤が大量に入って返ってくる → 訂正して再提出 → 赤が入って返ってくる → …のエンドレスとなります。

自信作!と思って出した論文や概要がまっかっかにされて返ってくると、結構へこみます。

卒研の流れ

研究室配属~卒研発表までの流れはこのようになっております。

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オフィス・宮島です。
個人事業主なので、社員は1人もおりません。手探り状態で進めているので経営に関してはよくわかっていません。
経営に関するアドバイスなどいろいろいただけるとありがたいです。

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