「・・・端的に言うと、問題の記事はケント氏結局本人が書いたのではなく、担当の編集者がインタヴューしたものをライターが文字起こしして構成したものであり、その過程でミスが生じた、ということのようです。すでに土曜日に受け取ったメールの中で担当の編集者より、口述取材の際に、"KAZUYA"という人物の発言を"梶谷(KAJIYA)"のものと取り違えた、という説明がありました(ちなみに私の姓の読み方は"KAJITANI"です)。」

 「要は、もともとケント氏は彼がYoutubeで流していたネットニュースの内容を根拠にして「PRCはヨーロッパにおいても反日工作をかなり強めている」という発言を行ったのですが、それが聞き取り・文字起こしの際にKAZUYA→KAJIYA→梶谷と誤変換されて、最終的に私が言ったことにされた、というのが真相のようです。」

 「当該記事を含むVoice誌上に発表されたケント・ギルバート氏名義の記事は、なんとすでに『やっと自虐史観のアホらしさに気づいた日本人』という題名で書籍化されており、その書籍にも「神戸大学の梶谷懐先生によると、PRCはヨーロッパにおいても反日工作をかなり強めている・・」という記述がそのまま転載されていることがわかりました。Voice側は編集サイドのミスを全面的に認めたうえで、ウェブ記事の問題の個所を直ちに削除するとともに、訂正とお詫びの文面を次号のVoiceとPHPのウェブサイトに掲載するほかSNSなどでも拡散し誤解の是正につとめる、さらに書籍の当該箇所を修正して刷り直すとともに書店在庫分はすべて回収する、という善後策をとることを約束してくれました。これでVoiceと私の間の問題については一応のケリが付くことになりました。」

 「ただ、今回の件ではこちらの抗議に対するVoice側の対応は確かに速かったのですが、説明してもらった一連の経緯はあまりにお粗末であり、ミスが修正されればそれでいいのか、というモヤモヤした気持ちはずっと残っています。たとえば、ケント・ギルバートにゴーストライターがいるのはまあいいとして、そのライターや編集者にも中国や韓国の問題に関する知識が明らかに不足していること、嫌中・嫌韓本の記述のエビデンスとして挙げられるのが同じく嫌中・嫌韓ネタで売っているブロガーやジャーナリストの発言だったりすること、そういったお手軽なつくりにもかかわらず出版されればかなりの程度売れてしまうこと・・などなど、今回の件はこうした日本の出版界が抱える問題点がたまたま顕在化しただけ、という気もしています。今回の件を通じて、そうした状況に一石が投じられればいいのですが・・」

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ケント・ギルバートさんに「捏造」疑惑が→「お詫びと訂正」→「実はゴーストライターが」って...

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